【ウィズコロナ時代のアウターコート・ブルゾン】今年のコートは肩で決まる

2020/12/30

モテる男の1万円服装術20201216/ユニクロ・シングルブレストコート

ジャケット着用の機会が減ったウィズコロナ時代。出かける頻度が減ったこともあり、通勤と休日でコートを使い分ける必要性も低くなってきました。とはいえ、休日のカジュアルな格好にビジネスコートでは違和感が残ります。一般的なビジネスコートは、カジュアルアイテムに比べ、ドレス感が強すぎるのです。



ドレス感をコントロールするのは肩のデザイン

ところが、この冬、そのドレス感を上手にコントロールしたオンオフ兼用コートをよく見かけます。ポイントは「肩のデザイン」にありました。前回紹介した赤いコートは、クリスマスにテンションを上げるハレの日に適したアイテム。今週は普段遣いとして重宝する「一粒で二度おいしいコート」を紹介します。

一般的にコートを選ぶとき、襟の形に目が行きがちです。スーツに羽織るコートといえば、「ジャケットのような開襟のチェスター型」や「シャツのような前下がりのステンカラー型」を連想する人が多いのではないでしょうか。ところが、今季のコート選びでは「肩のデザイン」が大切です。

今季のコートはカジュアル要素含み

一般的なビジネスコート袖は、ジャケット同様、肩の真ん中あたりに縫い目があります。一方、今季よく見かけるコートは、襟から袖下にかけて斜めに縫い目があるのです。

「ラグランスリーブ」と呼ばれるこのデザインは、肩まわりにゆとりが生まれ運動性が高まります。そのため、カジュアル要素が強くなるのです。つまり、カジュアル要素が含まれるこの手のビジネスコートならば、ジャケットやスーツに加え、地厚なセーターやパーカをそのまま着用しても雰囲気がなじみます。

男女兼用のコートでステキさ倍増

そして、このコートを私がすすめる一番の理由は、オンラインショップの表記を見るかぎり、男女兼用なのです。最近、メンズの服を取り入れる女性が増えています。このコートは、まさに女性も着られるメンズ服として、「ステキですね!」と認知されやすいはずです。

ちなみにコートの色は、黒やグレーではなくダークブラウンがおすすめ。特に、写真のオリーブがかったブラウンは、ジャケットだけでなくカジュアル系アイテムとも相性抜群です。

チェスター型やステンカラー型など、襟の形は問いません。大事なことは襟より肩のデザインです。「一粒で二度おいしいコート」で、通勤の機会が減ったウィズコロナ時代を気持ちよく過ごしましょう。

写真:50代男性も大変身するユニクロのシングルブレストコート(税別5990円)

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この記事のライター

森井 良行

森井 良行

スタイリスト。のべ4500人を超えるビジネスマンの買い物に同行し、現在はおしゃれを学ぶコミュニティ「エレカジ大学」を主催。「日本元気シニア総研」研究委員やAll Aboutメンズファッションガイドを務める。近著は『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)。


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