【連載:コロナとセックスレス2】「したくない」けど「いるとうれしい」複雑な女ゴコロ

2020/09/01 免疫力向上

コロナとセックスレス2020年9月1日イメージ

「ジャパンセックスサーベイ2020」の調査結果で、日本の夫婦の51.9%はセックスレスという現状を前回お伝えした。その理由を20年以上にわたり、夫婦間や恋人同士の不仲の相談にのってきたセックスレス改善の専門家、三松真由美氏にぶつけてみた。

女性が「したくなくなった」

三松氏は現状をこう語る。


「50代前後で閉経を迎えた女性が、女性ホルモン低下による性欲減退や性交痛といった身体的な問題に加えて、精神的にも、したくなくなった。また、夫婦間における性の位置づけと性規範の変化もあります。さらに、性生活が夫婦を結ぶ絆と考えない人も増えています」


働く女性が増えて、家庭内で妻の力が強くなり、妻側の拒絶で夫のしたい思いは叶えられなくなってきている。妻は夫の求めを受け入れるべしといった縛りは、もはや存在しない。加えて、“コロナ襲来”で新たな生活様式が求められるなか、性生活に変化は起きているのか。


「外出自粛で一緒にいる時間が増え、20代、30代では愛が深まった夫婦もいます。ただ残念ながら中高年ではそのパターンは少数派。もともと、セックスレスだった場合は、余計に関係悪化するほうが多い印象です。もちろん、セックスレスでも仲良し夫婦はたくさんいますし、お互い性に関心がなければ、何の問題もありません。しかし、どちらかが性の衝動を打ち明けられずに我慢しているとしたら、やっかいになります」



それでも妻は「コロナ同居」を喜んでいる

ウェブメディア制作会社のCyberOwl(東京都渋谷区)が既婚女性525人を対象に調査した結果では、65%が「新型コロナの影響で、パートナーと一緒にいる時間が増えた」と回答。うち67%が、「一緒にいる時間が増えてうれしい」。その理由は、「一緒に余暇を過ごす時間が増えたから」「パートナーがより家事を手伝ってくれるようになったため」が、合わせて約7割を占める。コロナ以前はお互い多忙でのんびり過ごすのは困難だったが、夫婦の時間が増えた状況を喜ぶ妻は多いのだ。


「旦那さんが頼りになった。買い物や子供たちの世話に積極的。リモート会議をスマートにこなす姿に惚れ直した―という妻がいる。一方で旦那さんは家事を一切やらない、やっても不十分。オンラインの設定ができずオロオロしている姿がつらい―など不満が募り、夫婦関係が悪化するパターンもあり、二極化しています」


三松氏は相談者の声からそう分析する。


こんな相談もある。


「在宅勤務で健やかな体とともに性欲が戻ってきた夫が、久々に妻を抱こうとして拒否された」


「つい妻のスマホを見たり、買い物に化粧をして出掛けるといった行動から、妻側の不倫が発覚した」



夫は妻にどう接するべきか

夫は妻にどう接したらいいのだろうか。


「夫婦の形は千差万別で正解はありませんが、男女関係とセックスは表裏一体。セックスレスが妻を浮気に走らせる可能性もあるでしょう。女性にとってのセックスは性欲を満たすより、自己肯定感が得られる要素として大切。一緒にいる時間が増えた今は、男性側から夫婦生活を見直してみるいい機会です。奥さんと向き合って会話をする。料理がおいしい、洋服や髪形をほめる―など、感謝を言葉で伝えください。SNSでの1000のイイネより、旦那さんのリアルなイイネは貴重。コミュニケーションを取り戻すことで夫婦関係はいい方向に変わっていくはずです。長年のレスをコロナで克服できる可能性もあります」


次回はコロナ禍の“新性活”様式を聞く。


(熊本美加)


三松真由美(みまつ・まゆみ)

カップル不仲の原因を「性」を通して考えるセックスレス改善専門家。会員1万3000人を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」を運営し、夫婦仲の改善、セックスレス対処法ED予防法を真剣に考える夫婦仲コメンテーター。最近、監修したコミック『「君とはもうできない」と言われまして』は、セックスレスに悩む主婦の物語。

コロナとセックスレス2020年9月1日三松氏著書




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