ドラマ「あなたがしてくれなくても」を見て反省したこと

2023/07/06

幸せおじさん2023年7月6日

夫婦間のセックスレスをテーマにしたハルノ晴さんの人気漫画が原作のドラマ「あなたがしてくれなくても」(フジテレビ系、終了)は、大きな話題になり、ネット上でもさまざまな意見が交わされました。私もついつい見入って、つらい“過去”を重ねてしまったほどです。


子供が欲しいのになかなか夫が積極的に考えてくれない妻(奈緒)。その妻に性的興奮を感じなくなり、他の女性と関係を持つ夫(永山瑛太)、忙しくてセックスどころではない妻(田中みな実)、その不満をつのらせている夫(岩田剛典)。それぞれがリアルで、周りの友人にも似たような状況のカップルがいそうな気がしました。


私もセックスレスに悩んだ経験があります。そのとき、セックスをしてくれないという事実よりも、自分が悩んでいる事柄に対して相手が真剣に向き合ってくれないことに、一番傷つきました。


その彼とは破局したのですが、数年経って客観視してみると、「そりゃ、セックスしたいなんて思わなくなるよね」と、なぜか彼の行動に対して共感しました。悩んでいたときは、「なんで向き合ってくれないの?」という被害者意識が強く、友人に相談しても「そんな男なんて別れちゃえ」と言われ、ますます私の被害者意識が増大していきました。


ですが、長く付き合っていれば、相手に対する性的な興奮度も下がってくるだろうし、「してほしい」と言われても、恐らく女性よりも男性の方が体や心の準備が難しかったんだろうな、と今では思います。そして、私自身、果たして本当に「したかったのか?」。肉体的に、というより、ただただ彼に抱きしめて愛情表現をしてほしかったんだろうと思います。


年齢と共に性欲が減退するのは当たり前、相手の体に飽きてしまうのも当然。相手が興味が湧かないのは自分に魅力がないからだ…などと思わずに、2人がどうしたいかを話し合うことが大切だったんだなあと。今となっては当時の出来事を反省しています。

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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。


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