今年は「あなたの副業は何ですか?」がデキるサラリーマンの合言葉になる

2021/01/03

男性力アップ術20201030/イメージ

《これからは「副業」が生きることを楽しむ「軸」になり「ファッション」のような文化になる。皆それぞれに、色とりどり、好みの副業をまとい、それを軸に生きることを楽しむ時代がやってくる。好きな仕事から新しい恋や友情が生まれ、人々は100歳まで元気に生きられる》


副業解禁で「自分らしい仕事」模索が始まる

私はコロナ以前から講演や書籍で前記のような主張をしてきたが、コロナ禍によって、副業に関する動きは活発になってきた。

各企業の業績は軒並み悪化。給料も下がり、おまけに転職の受け入れ先もない。そんな状況で背に腹が代えられなくなった人たちは、副業にこぞって目を向け始めている。会社一本からの収入に頼ることの危険性に気づいた人々が「副業解禁ブーム」の波に乗って「自分らしい社外の仕事」を模索するゴールドラッシュが始まった。

やりたいことを副業で実現する時代

これまでの副業は、隠れて行う「とりあえずの小遣い稼ぎ」というイメージがあった。しかし、そんな仕事は不毛だし、長続きもしない。

それとは対極に「好き×強味を生かした副業」に漕ぎだす人々がいる。彼らを「セカンドジョバー」と呼ぶ。大好きな趣味を突き詰め、それを仕事にしたり、あるいは会社の仕事では難しかった「本当にやりたかった天職」を副業で行う人々だ。

彼らはイキイキとお金を稼ぎ、大好きな人々と「家でも会社でもない楽園」=サードプレイスを築いている。日本中みんながこうなれば、日本は実に創造性あふれる国になる。しかし、現実は厳しい。

私は講演のたびに「好きなこと、得意なこと、やりたいことは何ですか?」と会場に聞くが、7割が「わかりません」と答える。とくに一流企業に所属する人ほど、その会社に就職すること自体が目標になっていたため、自分の好きや得意、そしてやりたいことに対する考えが空洞である場合が多い。空洞のまま40代、50代を迎え、さらに定年退職を迎えるケースが多いのだ。

まだセカンドジョブやってないの?

セカンドジョブをすることで私たちは確実に若返る。その理由は「好きで、楽しい」ことだから。

もちろんビジネスは甘くない。ターゲットをきちんと見極め、購買意欲に火をつける商品・サービス力を伴う必要がある。しかし、″しっくり感″を感じながら、自分が意思決定者として業務を遂行する日々のエクスタシーは、会社員生活の数十倍の満足感となる。

自分ブランドの便利グッズやアクセサリーをネット通販したり、自分の好きな分野の講師をしたり、おしゃれなイベントを主催したり、スポーツインストラクターやバー経営など、その選択肢は100種類以上はある。そして今年からはいよいよ、各自が社外のセカンドジョブをつくり、あるいは雇用契約を結び、ファッションを楽しむようになっていくだろう。

あなたはどんなセカンドジョブをするだろうか? どうせならロマンたっぷりなセカンドジョブがいい。いつか私にもあなたの夢を聞かせてほしい。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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