自分自身で確認する事ができない耳はあまり気にする事がない部位とは思いますが、他人から指摘される事で始めて耳の形を意識する事があります。様々な要因からなる耳の形の異常は治療をする事が可能です。
耳の変形や怪我が起こりやすい状況
耳は頭の近くに存在する事からあまり怪我をする事はありませんが、特定のスポーツや要因で起こりやすく、思ったよりも脆い箇所となっております。
- 柔道やレスリングによる耳の怪我
- ピアスやイヤリングによる怪我
- その他外傷や病気
- 生まれつき
耳は簡単に傷つく
耳は弾力性に優れていますが比較的簡単に怪我をします。スポーツやピアスが原因の場合が多いですが、視認しにくい事から気付いた時には怪我をしている事があり、他人から指摘されて初めて気がつく事も珍しくありません。
耳の怪我の放置は危険
大きな怪我をする事がない耳ではありますが、見えない(見づらい)事で怪我をしていても気づかない事や、軽い怪我に見えて放置をすると気付いた時には耳が変形をする場合があります。
耳は裂けやすい
特にピアスをしている方は要注意で、洋服等にピアスが引っかかりそのまま穴が裂ける事があります。ピアスの重さで自然と穴が広がる場合もありますが、裂ける原因で最も多いのがこのピアスを引っ掛ける場合です。
よくある耳の変形パターン
耳に変形の理由として生まれつきの場合と後天的な怪我等が原因でおこる場合があり、目立たないとはいえコンプレックスとなる場合があります。主な症状は以下の通りで、中には治療の必要が無い物も存在しています。
耳が折れ曲がっている折れ耳
- ◆耳の上部が折れ曲がっている
- ◆耳としての問題は無し
- ◆手術による整形が可能
耳が折れ曲がっている症状で、主に耳の上部から垂れ下がる様な形で折り曲がります。形だけの問題であり、耳の機能として問題がある訳ではありませんので、必ずしも手術が必要ではありません。コンプレックスに感じている方がが整形する事は可能です。
耳の上部が尖った形になるスタール耳
- ◆耳の上部が尖っている
- ◆耳の機能は問題ない
- ◆手術により整形が可能
通常の丸い形状の耳ではなく耳の一部（主に上部）が尖った形状をしている耳です。こちらも耳の機能に問題がある訳ではなく耳の骨(軟骨)の形状の問題です。手術が必須ではないですが、見た目の印象の問題があります。
耳が横に広がって見える立ち耳
- ◆耳が横に広がっている状態
- ◆顔や耳が大きく見えるデメリット
- ◆手術による角度変更が可能
耳は顔の正面から見て斜めに見えますが、立ち耳は顔の正面から横に広がって見えます。コンプレックスに感じる人も多く、顔が大きく見えたり耳が大きく見えたりして顔のバランスの違いが目立ちます。手術により角度を変える事が可能です。
耳の形を治療する方法
耳の治療には手術が一番であり、大抵の形の変更は手術が必要となります。手術の料金や内容は症状により様々であり、クリニックにより大きく異なります。
切開と縫合が必要な場合が多い
クリニックにより異なりますが、耳の形の治療は大抵の場合切開が必要となります。切開と糸を用いて耳に癖を付けて形を作るという形式が一般的であり、手術時間も片耳で1時間程と短くなっています。
| 立ち耳の場合 | 切開手術 |
|---|---|
| 施術時間 | 約1時間 |
| 抜糸 | 1週間 |
| 通院 | 抜糸で1回 |
| 入浴 | シャワーのみ |
| 効果 | 半永久 |
| 料金 | 約6万円～ |
立ち耳の手術の場合は日帰りが可能で片方で1時間ほどで終了します。通院も必要なく1週間後の抜糸の時のみであり、時間があまりない方でも手術は可能となっています。
注意点として手術後はガーゼで固定をされますので、周囲に完全に隠す事は難しいでしょう。少なくとも耳を怪我したという風には見られてしまいます。1週間程はそのままなので、シャワーにも気をつける必要があります。
ピアスで裂けた耳は治りやすい
ピアスを引っ掛けて裂けた耳（耳垂裂）は治しやすい箇所ではありますが、重要なのは傷を残さない事となります。特に女性の場合は少しの傷も残さない為にクリニック選びが重要となります。
| 耳垂裂の場合 | 切開手術 |
|---|---|
| 施術時間 | 約30分 |
| 抜糸 | 1週間～2週間 |
| 通院 | 抜糸で1回 |
| 入浴 | シャワーのみ |
| 効果 | 3ヶ月～6ヶ月で完治 |
| 料金 | 約5万円～ |
ピアスで裂けた場合は保険の適用外となりますので、それなりの費用が掛かります。又、縫い合わせる事となりますので、完全に腫れや赤みが無くなるまでに半年程掛かる事もありますので、周囲に完全にバレない様にするのは難しいでしょう。
傷をそのまま放置するよりも目立たなくなる事は間違いないですが、どうしてもバレたくない場合等は事前にカウンセリングで医師に相談をすると良いでしょう。
耳の変形を治すのは見た目とメガネの問題がある
折れ耳や立ち耳などの耳の形を治すのは何も見た目の問題だけではありません。マスクやメガネを掛けやすくする為でもあり、生活にも影響を及ぼします。
特定の耳はマスクや眼鏡に影響が出る
マスクやメガネは通常の形の耳に掛ける事を前提にデザインされており、耳の形状が変形すると掛けるのに苦労したり、外れやすくなったりします。最悪の場合は掛ける事すら出来ない場合もありえます。
折れ耳と立ち耳に注意
中でも折れ耳と立ち耳は耳の形状からメガネやマスクを掛けるのに悪影響が出る可能性が高くなっています。当然個人差がありますので一概には言えませんが、メガネの使用予定がある場合は早めの対処をおすすめします。
