【連載:コロナとセックスレス5】テレワーク、経済不安で少子化加速の可能性も

2020/09/03 免疫力向上

コロナとセックスレス2020年9月4日

コロナは飛沫感染、接触感染のリスクが高く、閉鎖した空間の近距離でのコミュニケーションは避けるべきで、濃厚接触の最たるものであるセックスのマイナスイメージは強くなった。しかし、感染リスクのないオンラインセックスが世界的に流行し、さまざまなスタイルのセクシュアル・コミュニケーションが誕生。トラブルに巻き込まれないように注意して活用すれば、コロナストレス解消やうつ予防につながると気軽に始める若者が増加している。

リアルセックスにスキンシップは不可欠

リアルでセックスする場合には、手洗い、シャワー、シーツの洗濯など衛生面と互いの体調を気遣う新しいマナーを守ること。そして、知らない相手とのセックスは、今は控えた方が安心だ。気が付いたら感染していた、させていたとならないよう油断は禁物。


けれど、リアルなセックスやセクシュアルなスキンシップにはオンラインでは得られないメリットがある。親しい人とのハグやマッサージなどのボディータッチでは、幸せホルモンであるセロトニンやオキシトシンの分泌を活性化する。そこから得られるハッピー気分は免疫力をアップさせてくれる。


「ヒトの心も身体も使わないと機能が衰えていきます。医学的には廃用性萎縮といいます。セックスしなければ男性のED、女性の膣萎縮(最近はGSM=閉経関連尿路生殖器症候群)につながる可能性が高まりますので、セルフプレジャーでも使ったほうがいいです。私は更年期女性を外来で診療していますが、セクシュアルアクションを続けている方のほうが、明らかに見た目もメンタルも若々しいと感じています」


女性医療クリニックLUNA横浜元町の関口由紀医師(泌尿器科)はそう話す。

コロナとセックスレス2020年9月4日関口由紀医師

関口医師

妊娠・出産が減る懸念

さらに、一番の懸念は妊娠・出産が減ること。2020月4月1日に、日本生殖医学会は、「新型コロナ感染への対応として、延期ができる不妊治療については考慮し、延期するように」という趣旨の声明を出した。


しかし、妊娠のタイムリミットが迫っている女性たちからの猛抗議で撤回。この時期にも、たくましい女性たちは、着々と採卵のみ行っている。


また、月間410万人以上が利用する医師・専門家監修の妊娠・出産・育児情報サイト「ベビーカレンダー」がママ703人に調査した結果では、コロナ感染拡大が、不安を引き起こし今後の妊娠・出産にも大きく影響することがわかった。


不妊治療をやめる人も…

コロナ流行前、経産婦の約5割は第2子以降の妊娠を希望していたが、コロナ感染拡大の影響により、妊活の状況や、後の妊娠への考えに変化があった人は約37.4%いた。具体的には、妊活や不妊治療をいったん休止した(57.2%)、妊娠を諦めることにした(22.6%)、妊活や不妊治療の開始を延期した(6.5%)など。


理由としては、「妊婦になると薬が飲めないし、胎児への影響が怖い」「特効薬やワクチンがない中で妊娠・出産することは、母体にも生まれてくる赤ちゃんにもリスクが大きい」などの声がある。


そのほか、経済的な不安を感じた人や、パートナーと一時的に別居することになり、妊活を休止せざるを得ない状況の人、「在宅ワーク×自宅保育」により大きなストレスを感じ、子育て自体にマイナスな感情を持ってしまったという人もいた。


コロナウイルスが妊婦や胎児にどのような影響を与えるかはまだ不明だが、このままでは来年の出生数にも大きく影響する可能性があり、今後のサポートが重要になってきそうだ。

(熊本美加)


=この項おわり


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