【連載:コロナとセックスレス4】若者は「オンラインセックス」に興味津々

2020/09/03 免疫力向上

0827新型コロナ オンライン結婚式

新型コロナ感染予防で、何もかもが急速にオンライン化した。仕事、学校、飲み会、旅行、墓参りから脱毛まで勢ぞろい。「やっぱりリアルじゃなきゃ…」と嘆く暇もないほどの猛烈な勢いだ。恋愛の始まりもマッチングアプリやオンライン婚活がきっかけで、そのままオンラインでセクシュアルなコミュニケーションまでを楽しむのが、ウィズコロナ時代のデフォルトになっていくのだろうか。

半数が「オンラインラブ」に興味

デジタルネイティブ世代の会員1954人を対象に、セクシャルヘルスケアのWEBショップ「ラブコスメ」が、アフターコロナにおける新しい恋愛、コミュニケーションについて意識調査を実施した。その興味深い結果を見ていく。


会えなくても愛を育む「オンラインラブ」に興味があると答えたのは51.2%。オンラインラブの経験は、1位テレフォンセックス(16.0%)、2位ビデオ電話を通じたオンラインセックス(4.7%)、3位オンラインデート(3.9%)の順。


テレフォンセックスが首位というのは意外な気もするが、合計すると4人に1人が何らかのオンラインラブ経験者。外出自粛がきっかけで会えないパートナーとの時間を埋めるために、新しいツールを使い始めた人も多かった。


ここでひと口に「オンラインラブ」といっても、微妙に違いがある。


オンラインラブの様々な方法とは?

「テレフォンセックス」は説明するまでもないが、電話でのエッチな会話。「オンラインセックス」または「リモートセックス」とも呼ばれるのは、映像+遠隔操作でコントロールが可能なアイテムを利用するのが特徴。


「セクスティング」は録画した動画+テキストでのエッチなやり取りで、ロックダウン後のニューヨークで大流行した。「ビデオ通話セックス」はLINEやZOOMなどでリアルタイム映像のやり取りだが、両社ともに性的映像はNGとしている。


どれもリアルとは違って、いかに想像力を掻き立て気持ちを盛り上げるかがポイントだろう。


身体的接触のあるセックスが難しくなっても、愛し合うカップルがセクシュアルなコミュニケーションを求めるのは当然のこと。そこから新しいオンラインラブが進化していくに違いない。


セックスレス改善専門家の三松真由美氏は、「若い世代に刺激を受けて、新しいスタイルに挑戦するもよし、昭和回帰でテレフォンセックスも想像力が掻き立てられるので意外とオススメ。ただし、オンライン本人と特定できる映像や音声などを保存されリベンジポルノに使われる可能性があるのでくれぐれも注意して」と強調する。


オンラインラブは新時代のセックスか

この調査では、コロナ報道後に48.5%がパートナーとのセックス頻度が減少していた。「濃厚接触を避けたほうがいい」「会う機会が減ったから」などが理由だ。リアルにセックスする場合でもこれまでとは違い、「お互いの体調に気を使う」「ちゃんと手を洗っているかの確認」「必ずシャワーを浴びる」「歯磨きをする」「シーツ類を換え、洗濯する」など、健康面・衛生面への対策が浮き彫りに。


ラブコスメの広報担当者は、「まだハードルが高いオンラインラブですが、これからの時代の新しいセックスの在り方として、広がっていくのではないか」と話す。


コロナ禍では、「アダルトグッズ」、特に「ひとりエッチ用」が売れている。ラブコスメでも、『さくらの恋猫』といったスマートフォン連動型のラブグッズがオンラインセックスを始めるきっかけとして人気で、コロナ前より出荷数が140%アップしているという。新たな恋愛市場の出現でもある。

(熊本美加)

0827オンラインで愛を育むグッズが人気

チャットやテレビ電話をしながら、お互いに遠距離操作できる人気のアイテム

  • はてなブックマークに追加

RECOMMEND

-AD-