夏はワキガの方にとって最大の試練というのはご存知の通りですが、実は冬場でもかなり危険という事を忘れないで下さい。ご自身が思うよりも匂いが周りに漂い、周囲の人は気づいていながらも我慢しています。
冬場でもワキガは治る訳ではない
冬になると夏よりは汗を掻く量が減り匂いが軽減されたと勘違いしている方が多くいますが、実際には冬場でも汗を掻き、厚着をしている事から衣服に吸収されたり外に匂いが漏れづらい状況になっているだけです。上着一枚脱いだだけでも自分では気付いていないかもしれませんが、周りには匂いが漂っていますので確実にワキガだという事を認識され迷惑を掛けている可能性があります。
ワキガチェックシート
まず重要なのは自身がワキガかどうかを確認する事です。気付いていないフリは一番最悪ですので、ワキガではあれば自身でそれを認識し正しい対処をする事で匂いを軽減しましょう。
- こんな人はワキガ?要注意項目
- 他人から匂いを指摘された事がある
- 洋服に汗染み(脇汗)が付く事が多い
- 耳掃除で湿った耳垢が出てくる
- 両親がワキガである
- 全身の毛が多い方である
- 身体の脂(顔・身体)が多い方である
- ストレスを感じる事が多い
- 脂分が多い食べ物を良く食べる
- 緊張時によく汗をかく
チェック項目別ワキガ診断結果
- ・8~9項目:重度のワキガの可能性が大であり、他人に接近しなくてもかなり匂いが漂っています。
- ・6~7項目:ワキガの可能性が高く、他人は気づいており自身は気づいていない可能性があります。
- ・4~5項目:ワキガに近い匂いが漂っていますが他人に接近しないと感づかないレベルです。
- ・3項目以下:ワキガの心配はありません。
ワキガの原因とされる物
食生活の乱れ
最も乱れやすく改善しやすい原因が食生活であり、魚や野菜を食べずに高タンパク質な物(動物性タンパク質)の摂取し過ぎはワキガのニオイの元となるアポクリン線を刺激し匂いが強い汗を発生させやすくします。肉中心の生活は改めるべきです。
過度な飲酒と喫煙
お酒に含まれるアルコールやタバコに含まれるニコチンは汗腺を刺激し汗の量と匂いを強くする効果があります。元々お酒やタバコは体臭が強くなりやすいのでワキガの恐れがある人は控えましょう。
両親からの遺伝
ハゲや一部病気と一緒でワキガは実は遺伝をします。両親共ワキガもしくはどちらかがワキガだったりすると子供にも影響を及ぼします。さらに兄弟がワキガであればご自身も疑いましょう。遺伝の場合は食生活やストレスの改善では完治する事が難しいので治療を受ける事をオススメします。
ワキガの治し方
ワキガを治すのに最も手っ取り早いのは外科的手段であり、手術や注射により改善する事が出来ます。どれも汗の量や匂いが半減以下になるなど医学的に効果がある手法となりますので、ワキガに悩まされている方は試してみるのも有りです。
ボトックスの注入
注射を用いてボトックス(ボツリヌス毒素)を注入するだけの簡単な方法で、汗の量を施術前と比べて約50%減少させる事が可能で約6ヶ月間持続します。汗を抑える事により匂いの軽減に繋がります。年中効果がある訳ではないので夏季前に注射をすると最も匂いやすい夏を快適に過ごす事が出来ます。
皮下血管網温存法
手術にてワキを切開する方法でワキのシワを切開し、匂いの原因となるアポクリン腺を除去する方法となります。手術と言っても大掛かりな物ではなく局部麻酔で痛みがなく一時間程で終了します。効果はほぼ永続的で匂いも汗も60%以上カットでき、ワキガを大幅に抑える事が可能です。