順天堂大・堀江教授×トレーナー・吉田明子さん「テストステロン・アップ対談」3

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当サイトの特別顧問で、男性医療の第一人者である順天堂大学大学院泌尿器外科学の堀江重郎教授と、東京・銀座の会員制パーソナルトレーニングジム「ロジカルジム」でリラクゼーションを取り入れた独自のトレーニング・サービスを提供しているトレーナー兼代表の吉田明子さんによる「テストステロン・アップ対談」。3回目は、テストステロンのアップがもたらす効果と食事、睡眠に話が及びました。

     ◇

吉田 「筋トレがテストステロンをアップすることは、よくわかりました。有酸素運動はどうなんでしょうか?」

堀江 「有酸素運動はあまり上げないですね。まずは筋肉をつけて、自分に自信をつける。その効果は大きい」

吉田 「見た目が変わるとテストステロンも上がる、と?」

堀江 「見た目の変化を人にほめられることでテストステロンは上がるんです。特に女性にほめられると男性のテストステロンは上がります。吉田さんのジムのトレーナーは全員女性だから、その効果は高いでしょう。しかも、リラクゼーションもある。女性に触れられることで、さらにテストステロンは上がります」


吉田 「ほめ方の技術も必要ですね(笑)。ところで、ジムに通うどころではないほどテストステロンが低下してしまった人は、やはり補充治療などを受けるのがいいのでしょうか?」


堀江 「人によりますが、補充治療をしたうえでジムに通うという方法もあります」


吉田 「治療中にジムでトレーニングしてもいいのですか?」


堀江 「トレーニングによって治療効果が上がる場合もありますね」


吉田 「テストステロンの治療が怖いと思う男性もいそうですが」


堀江 「テストステロンを上げたからといって、急に性格が変わるわけではないし、もちろん乱暴になるわけでもない。どちらかというと、ほがらかになりますね」


吉田 「それなら、もうメリットしかないですね」


堀江 「しかも、イメージが広がってきます。僕の患者さんの言葉で忘れられないのは『(治療後に)白黒テレビの世界がカラーテレビになった』というものです。世界が変わるんですね」


吉田 「テストステロンが高くなると、性格が明るくなる。アイデアもいっぱい出てくる。それはいいですね。トレーニング以外で、例えば食事はどのようなことに気をつければいいでしょうか?」


堀江 「タンパク質は取ったほうがいいですね。それも魚から取ったほうがいい。実は肉より魚のほうがタンパク質は多いのですよ」


吉田 「ちょっと意外ですね。肉を食べると男性ホルモンが高まるイメージがありますが」


堀江 「テストステロンのアップに関して言うと、魚の塩焼きや刺身がいい。特にサケがいいですね。それと、テストステロンに関する栄養素としてはビタミンDと亜鉛に注目してほしいですね。亜鉛はある程度は食事から取れます。ビタミンDはサプリが手頃な価格で売られています」


吉田 「最後にお聞きしたいのが生活習慣、特に睡眠についてです。深くよい睡眠をとると成長ホルモンがアップすると言われています」


堀江 「ダイレクトに関係はしませんが、成長ホルモンが乱れている時はテストステロンも調子が悪い。しかも、テストステロンは翌日の活動のために夜寝ている間に作られます。そういう意味では良質な睡眠がテストステロンアップには大切ですね」


吉田 「ありがとうございました。お伺いした内容をもとに、次回からテストステロンのアップを目指すトレーニングを紹介していきます。引き続きコメントやアドバイスをこの欄でお願いします」



吉田明子 大手スポーツクラブ、人気ヘッドスパ店、高級エステサロンなどに10年以上勤務。筋肉を鍛えることから、ほぐすことまでの技術と経験をもとに「ロジカルジム」(東京都中央区銀座2−12ー4、https://logicalgym.com/)を開設。





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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


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