サウナでテストステロンはアップできるか?

堀江メソッド筋トレ20230125/サウナ

サウナ浴で心身がスッキリとクリアになる独特の感覚は「整う」と言われます。今回はサウナの入り方と、得られる健康効果、そしてテストステロンとの関係について説明します。

■「整う」ためのサウナの入り方

(1)体の汚れを落としサウナに5〜10分入る

エチケットとしてサウナ前には必ず体を洗いましょう。初心者は5分程度から始めて、慣れてきたら10分くらいまで延ばしてみましょう。我慢して長時間入ることは危険です。


(2)水風呂に1分入る

サウナから出たら水で汗を流し、水風呂に入ります。いきなり入ると心臓に負担がかかりますので、桶などで足や腕、体に水をかけてから入りましょう。


(3)5〜10分休憩する

「整う」感覚はこのタイミングで得られます。外気浴での休憩がおすすめです。体の血行が良くなり、自律神経が整うことで心身ともにスッキリ爽快な感覚が得られます。

(1)〜(3)を2〜3回繰り返します。一連のサウナ浴では500ミリリットルから1リットルの水分が汗として失われるので、小まめに水分補給をしましょう。


■サウナの健康効果とテストステロンへの影響


(1)疲労回復

サウナに入ると血流が安静時の2倍になります。そのため、酸素の摂取量が増え、筋肉疲労の改善につながります。テストステロンアップのための筋トレにも効果が期待できます。


(2)ストレス解消

温度刺激により身体機能の調整が促され、汗をかくことで爽快感も得られ、ストレス解消につながります。心身のストレス解消はテストステロンアップに効果的です。


(3)安眠効果

自律神経が整うことで安眠が期待できます。テストステロンは睡眠時に多く作られますので安眠は大切です。


(4)免疫力の向上

ウィーン大学の論文によると、週に2回以上サウナに入る人は、入らない人と比べて約50%も風邪にかかる率が低かったそうです。病気による体力消耗で起きるテストステロン低下の予防にもなります。


(5)美肌効果

大量の汗が肌の老廃物を排出し、美肌効果が期待できます。外見に自信がつくこともテストステロンには重要です。


(6)体臭の改善

汗腺には2種類あり、サウナで出る汗のほとんどはエクリン腺からの無臭のさらっとした汗です。エクリン腺の活性が弱まると、もう一つのアクポリン腺が活発になり、臭いのある汗が出ます。体臭で女性に嫌われないためにはエクリン腺の活性が大切です。アクポリン腺は性フェロモンの分泌を担っていますが、性フェロモンの過剰分泌も悪臭につながります。


【一般社団法人1UP学会】 男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を東京都千代田区の日比谷国際クリニック(http://www.hibiyakokusai.or.jp)で実施している。



■堀江メソッド

正しいサウナ浴は健康維持やテストステロンアップに有効です。しかし、普段の生活にはない温度刺激を体にあたえるため、心臓疾患を持つ人や高血圧の人、体調の悪い人や酒酔い状態の人、妊娠中の女性、お子さんは利用を控えてください。また、高温はテストステロンを作る睾丸の働きを悪くするので、サウナ中はタオルなどで睾丸を高温から守ることをおすすめします。







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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


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