季節性うつの原因はビタミンD不足!補う美味料理とは?

堀江メソッド筋トレ20221116/骨付きラム肉イメージ

秋から冬にかけて、原因が分からず憂鬱な気分になってしまう人がいます。

これは季節性鬱という症状で、日本人の有病率は2%ほどと言われていますが、鬱症状とはいかないまでも、もの悲しい気分になる人は多いのではないでしょうか。

季節性鬱の詳しい原因は分かっていませんが、主に日照時間不足と考えられています。日照が減ると脳内のセロトニン分泌が減り、やる気が低下してしまうという理論です。実際、季節性鬱になりやすい人として、若い女性や高緯度に住む人が挙げられます。

季節性鬱には高照度光療法という治療が行われます。病院や家庭で早朝の1−2時間ほど2500〜10000ルクスの光を浴びる治療法です。それでも効き目がなかった時には、抗うつ剤が処方されます。

ここでも注目したいのが、テストステロンです。テストステロンや精子の生成に必要なビタミンDは日光を浴びることで生成されますが、冬場は不足傾向になります。そのため、もともとテストステロンが低い人は気分が低下する可能性があります。

そこで今回はビタミンDを豊富に含む干し椎茸などをたくさん使う料理を紹介します。モンゴルの鍋料理「チャンスンマハ」をアレンジした鍋レシピです=別項。中に入れるラム肉に含まれるLカルニチンはテストステロンを作る睾丸の働きを促進します。牡蠣に豊富な亜鉛はテストステロンを作るのに必須の栄養素です。また、冬瓜に含まれるシトルリンはEDの改善に役立ちます。

ビタミンDを豊富に含む食材は他にも、鮭、さんま、しらすぼし、鰯の丸干し、乾燥きくらげなどがありますので、冬場の食事に取り入れてみてください。

【一般社団法人1UP学会】 男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を東京都千代田区の日比谷国際クリニック(http://www.hibiyakokusai.or.jp)で実施している。

【骨つきラム肉のチャンスンマハ風(5人前)】

■材料

 ▽骨つきラム肉(1キロ)

 ▽岩塩(10グラム)

 ▽冬瓜(300グラム)

 ▽水(2000cc)

 (いずれも好みの量で)

 ▽牡蠣

 ▽ライスヌードル

 ▽干し椎茸

 ▽春菊

 ▽長ネギ

 ▽エノキ

 ▽ニラ

■作り方

 (1)ラム肉、岩塩、水を鍋に入れ、肉が柔らかくなるまで2時間ほど煮る

 (2)冬瓜の皮を剥き、一口大に切ってラムと一緒にさらに1時間煮る

 (3)干し椎茸、ライスヌードルをお湯で戻しておく

 (4)(1)に(2)とその他の具材を入れて食べごろになれば出来上がり

■堀江メソッド

病院で処方されるビタミンDは活性型ビタミンDというもので、過剰摂取した際に副作用の可能性があります。一方で、食事やサプリから摂取するビタミンDは不活性型で過剰摂取に伴う危険性は少ないものです。また、なるべく明るいうちに外に出て、たくさん日を浴びることもお勧めします。

原因不明の不安や憂鬱な気分に襲われたら、精神科や心療内科、日比谷国際クリニックなどが開設しているメンズヘルス外来などに相談することも選択肢にいれてください。




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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


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