ストレスフルの人にチョコと抹茶 テストステロンアップにも有効!

堀江メソッド筋トレ20220330/カカオ70%チョコ

日本のバレンタインデーは女性から男性にチョコレートを渡して愛を伝える日として知られています。チョコレートを贈るという風習は日本独自の文化で、日本におけるチョコレートの年間消費量の約20%が2月14日に消費されるともいわれています。普段はあまりチョコレートを食べない男性も、この時期だけはチョコレートを食べる機会が増えるでしょう。

実は、チョコレートの原料であるカカオもテストステロン値の向上に関係しています。カカオを摂取するとドーパミンという物質が働き、「やる気」など心の機能に関与します。

ドーパミンは報酬系と言って、何らかのリスクを取った後に自分がそれに対してご褒美をもらえることがやみつきになり、やる気につながるというものです。ドーパミンとテストステロンとの関係性を見ると、ドーパミンが上がるとテストステロンも上がることが分かっています。また、テストステロンが上がるとドーパミンも上がります。つまり相関関係にあるのです。

そこから考えると、バレンタインデーに女性からチョコレートをもらうというのは、テストステロン値のアップに大変有効であることがわかります。

他にも抹茶が同様の働きをすることが分かっています。抹茶にはテアニンというアミノ酸の一種が含まれていて、これがドーパミンを上げ、テストステロンを増やします。

堀江メソッド筋トレ20220330/抹茶

最近ではドーパミンには「やる気」を引き起こすだけでなく、安眠や抗うつ作用もあるとみられています。つまり緊張する環境でも心身をリラックスさせ、よりいっそう集中力を高める効果があるのです。毎日ストレスフルな環境でバリバリ仕事をするビジネスマンにこそ勧めたいものです。

重要なのは、チョコレートも抹茶もできるだけ含有量の高いものを選択することです。チョコレートの場合はカカオの含有量が70%以上、抹茶の場合は濃茶がお勧めです。普段あまりチョコレートを食べない人も、この記事をきっかけにチョコレートを食べる習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

【一般社団法人1UP学会】

男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を東京都千代田区の日比谷国際クリニック(http://www.hibiyakokusai.or.jp/)で実施している。


【堀江メソッド】

濃茶は戦国武将も飲んでいたと言われています。テアニンにはストレス下での集中力を高める一方、副交感神経の働きを高めてメンタルコンディションを整える働きがあります。戦国武将が茶をたしなんだのは、戦場というストレスフルな環境下で集中力と戦意を高めるためだったのかもしれません。詳しくは『LOH症候群』(角川新書)をご覧ください。


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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


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