マグネシウム+トレーニングでテストステロンを顕著にアップの研究結果

堀江メソッド筋トレ20211208/マグネシウムサプリ&食材

日本人は亜鉛に加えてマグネシウムが不足していると言われています。これは日本人の食習慣が欧米化したことで引き起こされたと考えられています。

マグネシウムはエネルギー産生、タンパク質合成、そしてインスリン代謝に不可欠です。十分な量がないと乳酸が過度に蓄積し、筋肉のけいれんや回復力の低下により一般的な運動能力が低下します。

マグネシウムサプリメントを服用すると、これらすべての症状と副作用が改善されるはずです。さらに、トルコの研究者によると、マグネシウムの補給と激しい運動を組み合わせると、テストステロンのレベルを24%増加させるそうです。

この研究は18歳から22歳までの30人の男子生徒に行われたもので、10人はほとんどの時間を座り、特に運動などはしませんでした。他の20人は週に5回90分から120分の激しいテコンドーを行いました。座っていたグループの10人とテコンドーグループの10人はマグネシウム10mgを服用し、残りのテコンドーグループ10人は何も服用しませんでした。

その結果、マグネシウムを摂取した生徒は、座っていたグループと運動グループの両方とも遊離および総テストステロンレベルが増加しました。座っていたグループの遊離テストステロンレベルは約15%増加し、マグネシウム+テコンドーグループは24%も増加しました。サプリメントだけでなく運動も行ったグループに、より良い効果が得られたのです。

この研究ではマグネシウムをサプリメントで補充しましたが、通常の食事でも十分に接種できます。マグネシウムは海藻(ワカメなど)、ほうれん草、アボカドなどの緑色の食べ物や豆、ナッツ、バナナに多く含まれています。これらを習慣的に食べることによって、マグネシウム不足が解消され、トレーニングの効果も高められます。

【一般社団法人1UP学会】

男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を日比谷国際クリニック(東京都千代田区)で実施している。


【堀江メソッド】

テストステロンの検査で正常値を下回ると、補充療法を受けられる場合もありますが、テストステロン値が以前より低くなったものの基準値よりはまだ高い場合は保険が適応されない可能性があります。そんな時は運動や食事の習慣を変更して、テストステロンが生成されやすいカラダ作りをする必要があります。


【協力】 日比谷国際クリニック(東京都千代田区)=http://www.hibiyakokusai.or.jp/

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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


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