テストステロン最強の戦国武将たちが茶の湯にハマったワケ

堀江メソッド2021年10月20日

前回も解説しましたが、テストステロンは狩猟や縄張り争いをつかさどるホルモンです。日本における「縄張り争い」で有名なのは戦国時代です。その中でも織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人は戦国武将の代表格。彼らのテストステロンがものすごく高かったことは、その言動や縄張り意識の高さからも推測できます。

彼らは天下を目指して、飽きることなく繰り返し戦闘を重ねました。戦略を考え、戦術を駆使して相手の領土に攻め入り、自分の縄張りを広げていきました。こうした行為そのものが彼らのテストステロンの高さを物語っています。

しかし、その一方で彼らは茶の湯に惹かれ、小さな茶室にこもる機会を大切にしました。信長は茶碗を褒美として与えることで部下を統率しました、勲章と同じように茶碗に名誉の価値を持たせ、それを利用していました。

これによって茶の湯の習慣は戦国武将の中で広がっていきました。戦国武将たちは異常に高いテストステロンを制御するために茶の湯にいそしんだとも考えられます。

しかし、茶道の中にはテストステロンの影響が随所に残っています。茶の湯の神髄は、様式美と無駄のない身体のさばきにあると言われます。また、茶碗、掛け軸、茶杓、茶筅などの道具にも強いこだわりがあります。

実はテストステロンの高い人はモノにこだわりを持ち、凝る傾向にあります。このような側面から考えると、茶道はテストステロンが強い人たちが好む世界であるとも言えます。

一見おとなしく見える仕事や趣味でも、テストステロンに関連する「こだわり」がうかがえるものは多々あります。例えば、芸術や学問などを究めている人たちはインドアの内向的なイメージがありますが、一般のビジネスマンよりも男性力が強い傾向にあります。

テストステロンを上げるために、若いころに熱中したことを掘り起こし、もう一度夢中になってみるのもよいかもしれません。

【一般社団法人1UP学会】 男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を日比谷国際クリニック(東京都千代田区)で実施している。

【堀江メソッド】

アクティブかどうかということよりも、没頭できる世界であることや他人と差をつけたいという趣味を持つことがテストステロンにとって重要です。

戦場(仕事場)で力を発揮する方法や、部下を統率するポイントなど、高い男性力を持った戦国武将から現代人が学べることは多くありそうです。

【協力】日比谷国際クリニック(東京都千代田区)=http://www.hibiyakokusai.or.jp/

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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


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