研究と事例が立証、「女性とのふれあい」がテストステロンを高める!

堀江メソッド筋トレ20210915/ゴルフ女性イメージ

テストステロンをアップする方法として、効果的な筋トレや必要な栄養素を補助するための食習慣を紹介していますが、今回紹介する内容は「女性とのふれあい」についてです。実はテストステロン値は規則正しい生活習慣のほかに、女性との接触でアップすることがわかっています。具体的な事例を紹介しましょう。


■社交ダンス

「六十の手習い」という言葉がありますが、中高年男性がテストステロンの減少を食い止める方法として、60歳でも70歳でも「手習い」を始めるのが非常に効果的です。

その時に重要な要素は「体を動かすこと」「友達・仲間をつくること」「前向きな競争意欲を持つこと」、そして「女性との接触」です。実は社交ダンスはこれらの要素をすべて備えています。男性力が衰えている人には最高の趣味と言えます。


■女性とゴルフする

ゴルフでコースを回るときのキャディーさんにも意味があります。男性は初対面の女性に会うと、女性の年齢や、顔形に関係なくテストステロンがアップすると言われています。

これは異性が同じコミュニティ内に入るとクジャクが羽を広げてアピールするのと同じですね。テストステロンがアップすると競争にも熱が入ります。


■女性の涙で性欲減退

逆に、女性の涙は性欲を減衰させる効果があることが分かっています。直接的に性欲を測定したわけではありませんが、女性の涙を採取して50人の男性にかがせて血液を測った実験では、テストステロン値が下がっていることが判明しました。また、この時の脳の状態をMRIで調べると、性的刺激に反応する視床下部と紡錘上回という部分の反応が鈍くなっていました。

良くも悪くも男性力は女性に大きく左右されるということが、さまざまな研究でわかってきています。大事なのは「異性を意識して社会と接すること」。その観点からすると、仕事が終わった夜に女性のいるクラブとかバーなどへ出かけていく習性もテストステロンアップの知恵と言えます。

【一般社団法人1UP学会】 男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を日比谷国際クリニック(東京都千代田区)で実施している。


【堀江メソッド】

「女性によって男性ホルモンを高める」という取り組みは、現代に限ったことではありません。昔から続いている生活の知恵でもあります。

古典落語の世界でも、横丁のご隠居が美人の元芸者に何かを習いに行くという話は多くあります。元気がなくなってきたから女性と接するのはもういいや、と思い込まずに、異性との交流にも進んで参加していくべきだと言えます。

【協力】 日比谷国際クリニック(東京都千代田区)=http://www.hibiyakokusai.or.jp/

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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


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