テストステロンを高める「ショルダープレス」

堀江メソッド筋トレ20230531/写真②

私たちの銀座ロジカルジムに他店からお客さまが移ってこられるケースがあります。他店の指導力が低かったり、トレーナーが自身の筋肉を大きくすることだけに関心が高いため、初心者の中高年男性にはリスクのあるトレーニングを行ってしまい、けがをしてしまった経験のある人もいました。

順天堂大学大学院の堀江重郎教授は「男性トレーナーは男性の体をわかっているのが良い点なのですが、筋トレの効果が出てくると、どうしてもトレーナーの期待に応えたくなって強めに追い込んでしまうことがある。実は筋トレをやりすぎることは逆にテストステロンを減らしてしまいます」と話されています。だからこそ、筋肉や骨の構造を理解したうえで、一人一人の身体的特徴や今の関節の可動域、筋肉の強さに合わせたトレーニングを教えてくれるトレーナーに出会うことは重要です。

今回は「テストステロンを高めるショルダープレス」です。ショルダープレスはバーベルやダンベルを肩の上に持ち、肩から力を入れて重量を押し上げる動作を行います。重量を使った強力な運動を行うことで、テストステロンの分泌を刺激しますので、大切なトレーニングといえます。


【やり方】

ショルダープレスは、ダンベルを使う効果的なエクササイズです。水を入れたペットボトルでも代用できますので、より手軽に取り組めると思います。

まず、ダンベルまたはペットボトルを両手に持ち、耳の横くらいの位置でキープします。

堀江メソッド筋トレ20230531/写真①

ひじの角度は90度に保ち、手首はひじの下にくるように構えます。肩、ひじ、手首が一直線になるように注意しながら、ダンベルまたはペットボトルを上に押し上げます。このとき、腕は耳の横にくるようにします。

堀江メソッド筋トレ20230531/写真②

上げるときは、早くても1秒程度かけて行います。下ろすときは、ゆっくりと3秒程度かけて行います。下ろすときの動作に重点を置くことで、筋肉の緊張を維持しやすくなります。

500ミリリットル(500グラム)のペットボトルから始める場合、1セットにつき10回の動作を3セット繰り返します。慣れてきたら、2リットル(2キロ)のペットボトルまたはダンベルに挑戦してみましょう。自身の体力や筋力に合わせてトレーニングを行ってください。


【堀江メソッド】

ショルダープレスは、肩の横の三角筋中部を鍛えるトレーニングです。 三角筋は上半身の大きな筋肉なので、繰り返すことでエネルギー代謝も高まりスリムになります。肩こりに悩む人にも、ぜひおすすめしたいですね。このトレーニングは家庭でも手軽にできるのが良い点ですが、座ってやるのがミソ。立ってやると反動がつきやすく、腰を痛めたりしますのでご注意ください。

  • はてなブックマークに追加

この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


RECOMMEND

-AD-