男の人生を決める「テストステロン」の維持・向上を目指す方法、紹介していきます

堀江重郎

今回から、主要な男性ホルモンである「テストステロン」を筋トレや日々の生活習慣で増やす方法を紹介していきます。男性医療の第一人者である堀江重郎・順天堂大学大学院教授の理論を“実践”する新連載です。

テストステロンの多寡は男性の健康だけでなく、日常の精神状態、社会生活における元気・やる気などにも大きく影響します。まさに、男性の人生を左右する重要なホルモンだということを、まずは理解していただきたいと思います。

テストステロンは、そのほとんどが精巣(睾丸)で産生されますが、一部は副腎でも作られています。女性も卵巣や脂肪、副腎で産生されています。男性より産出量はかなり少ないですが、女性にとっても重要なホルモンです。

米国ではテストステロン=マッチョな男性というイメージがあるそうです。実際その通りで、テストステロンには骨や筋肉を作る大切な働きがあります。また、体脂肪を減らす働きもあります。

ほかにも性格や思考、社会性に多大な影響を及ぼすことが最近の研究でわかってきました。「大胆かつ決断力のある、男らしい行動」といった、強い精神や行動の源になっているのがテストステロンです。さらに、好奇心や挑戦心、冒険心などを高めることにも大きく関与しています。

テストステロンは20-30歳がピークです。その後、ストレスや達成感が日常で感じられなくなると、テストステロンが低下して、心が折れやすくなったり、チャレンジする気持ちが弱まる可能性があります。中高年になり、「昔のようなバイタリティーやエネルギーが感じられなくなった」という人はテストステロンが減少しているせいかもしれません。

テストステロンは筋肉の量と強さを日々維持しています。テストステロンが減少すると、筋肉量や筋力が落ちます。その結果、基礎代謝が低下し、太りやすくなります。高齢者の場合は「サルコペニア」といわれる筋力低下の状態になり、「フレイル(虚弱)」と呼ばれる状態になり、要介護であったり、寝たきりになる危険性も高まります。

そうした悪循環に陥らないためにも、テストステロンの働きを理解し、増やす運動や生活習慣を実践することが重要です。今後、当連載ではさまざまな方法を紹介していきますので、ご期待ください。


【堀江メソッド】

ホルモンはヒトの行動に必須な物質です。テストステロンはもともと「獲物を取って家に帰る」ホルモンです。獲物を取りに行こうという意欲、どこに獲物がいるかを判断する認知力、そして獲物を追い求め、あるいは捕獲する筋肉力を支えています。苦労して獲物を取って家に帰り家族に食べ物を分け与えることが、生きる満足度を高めます。

しかし現代社会、特にコロナ禍ではこのテストステロンがむしろ減ってしまう人が多くなっています。テストステロン・アップを考えながらトレーニングを始めましょう。

堀江メソッド2021年4月13日


ニューギニアの現地人の狩猟時のテストステロン値。上の実線は狩猟に成功した時で点線は失敗した時。獲物を得る(shotの部分)とテストステロンが上がることがわかる



【監修・堀江重郎】 順天堂大学大学院教授(泌尿器外科学)。東京大学医学部卒。日本抗加齢医学会と日本メンズヘルス医学会の理事長を兼務。日米の医師免許を持ち、がん治療から男性医療まで臨床経験も豊富。主著に 『ホルモン力が人生を変える』(小学館)など。

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この記事のライター

田島 寛規

田島 寛規

Green Room Products 代表取締役。1975年、東京都生まれ。97年、日本体育大学卒業後、整骨院、病院勤務を経て独立。千葉県柏市の「Green Room柏の葉整骨院」を中心に、Green Room 整骨院グループ、トレーニングジム「T-REVO」やデイサービス「せかんどはうす」、東京.渋谷にパーソナルボディサロン「Natural Bone Technique」、北区にフランチャイズの「王子整骨院」などを展開。


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