活力アップへ「ネギ食」のススメ テストステロン増加にも期待

活力アップへ「ネギ食」のススメ!テストステロン増加にも期待

鍋のシーズンが到来すると、よく見かけるのが「好きな鍋の具材は?」とか「必ず入れる野菜ランキング」といったアンケート結果です。

多くの調査で堂々の1位となっているのが白菜。そして、白菜に次ぐ人気を誇っているのが「長ネギ」です。このほか、鍋の種類によってはニラも主役級の具材になります。

この「ネギ」と「ニラ」ですが、同じネギ類というほかにも共通点があります。それは、テストステロンの分泌にとって効果的な働きを持っていることです。ネギやニラがたっぷり入った熱々の鍋を食べて、明日への活力がみなぎってくるとすれば最高ですね。

それでは、ネギやニラが体に及ぼす効果や、テストステロンとの関係について紹介していきましょう。

ネギやニラが持つ健康パワー

ネギが持っている健康パワーについては、すでに多方面で紹介されています。「ネギ=体にいい」というイメージも定着しています。冬が近づくと、「かぜの予防や免疫力アップにネギが効果的」という報道を見ることも増えるのではないでしょうか。

独特の香りと辛味、とろみ

独特の香りと辛味、そしてトロっとした味わいが特徴のネギ。特に青い部分には、粘液がたっぷりと含まれているのをご存じでしょうか。

この粘液がとろみのもとになるのですが、粘液の中には「マンノース結合レクチン」という成分があります。また、刺激のある香りは「アリシン」によるもので、この2つの成分がネギパワーの源になっています。

ネギの粘液で免疫力アップ

マンノース結合レクチンは聞きなれない名前かもしれませんが、免疫力を高める働きがあり、その効果を実証する研究も行われています。

マウスにネギの粘液を経口投与すると、免疫系が活性化することが確認されました。人間に対してもネギの抽出物によるテストが行われ、免疫活性化の効果が証明されています。
(参考文献:ネギの免疫活性化作用

香り成分には疲労回復効果

ネギやニラのほかにも、玉ねぎやにんにくなどネギ科植物の香り成分となっているのがアリシンです。アリシンはたくさんの働きがあることで知られていますが、代表的なものに疲労回復効果が挙げられます。

ネギ科の食材がスタミナ料理に欠かせないと言われているのは、アリシンの働きによるところが大きいのです。

これらの食材の中でも、ニラは滋養強壮効果が高いことから、漢方薬としても利用されてきた歴史があります。ニラの場合、アリシンは根元の方に多く含まれており、その量はなんと葉先の4倍。野菜を調理するとき、根元をきっちりと切り落としたくなる人も少なくありませんが、ニラの場合はなるべく根元を残す方がよいでしょう。

ネギ、ニラとテストステロンの関係は?

疲労回復以外にも、生活習慣病の予防や高い殺菌能力など、多くの効果が期待されているアリシンですが、テストステロンの分泌とも深い関係があります。

含硫アミノ酸がテストステロンを増やす

アリシンは、「アリイン」という含硫アミノ酸が変化したものです。ネギやニラに含まれているアリインは、切ったりつぶしたりすることによって細胞が壊れ、組織内の酵素と触れることでアリシンに変わります。

アミノ酸はおなじみですが、含硫アミノ酸となると少々難しい感じがするかもしれません。アミノ酸はタンパク質を構成していますが、その構造に硫黄原子が含まれるものを「含硫アミノ酸」と呼び、代表的なものにはメチオニン、システインなどがあります。

ネギ類の強精作用を証明

この含硫アミノ酸によって、テストステロンが増産されることが近年の研究で明らかになっています。古くからネギ属の野菜には強精作用があるとされ、人々のスタミナ源としても食されてきました。テストステロンとの関係を示す科学的研究が、生活の知恵を証明した形です。

研究によると、含硫アミノ酸の含有率を高めたタマネギエキスを老化が進んだマウスに摂取させたところ、テストステロン値が3倍以上になりました。テストステロンの多くは精巣で作られますが、この研究では精巣細胞のテストステロン分泌能力が、若いマウスと同程度にまで回復していたこともわかりました。
(参考文献:含硫アミノ酸含有タマネギエキスの機能性評価

ネギ・ニラ おすすめの食べ方は?

テストステロンを増やす効果のある含硫アミノ酸がたっぷりのネギやニラですが、どのようにして食べれば、より高い効果を得られるのでしょうか。

切ったら間を置かない

ネギ類に含まれている含硫アミノ酸は、包丁が入ってから時間がたつと、酵素によって分解されてしまいます。そのため、切ってから間もなく加熱するか、生で食べるのがおすすめです。

ネギの場合は焼いてそのまま食べられますし、油を使って炒めればネギが油でコーティングされるため、有効成分を閉じ込めることができます。

鍋に入れたら汁まで味わう

スライスしてから水にさらすと辛味が和らぐというのは、ネギ類の調理手順としてはポピュラーですね。しかし、含硫アミノ酸には水に溶けやすい性質があります。

一般的な手順ではありますが、含硫アミノ酸の摂取という点においては、あまりおすすめできません。

そこで鍋や汁物の出番です。鍋に入れるのであれば、ネギもニラもざっくり切るだけでよいので、辛味も出にくいです。また、含硫アミノ酸が溶け出したとしても、鍋なら汁までおいしく味わえます。

ちなみに、先ほど紹介したネギの粘液が持つ免疫力アップの効果は、加熱しても失われないとのこと。汁まで味わうことによって、テストステロンにも免疫力にも有効な成分を逃さず摂取することができます。

ネギ・ニラと一緒に食べるのはどんな食材?

ネギ・ニラと一緒に食べるのはどんな食材?

ネギやニラの効果を紹介してきましたが、そればかりを食べるわけにもいきません。テストステロン分泌の面からみて、ネギやニラと相性のいい食材についても考えてみましょう。

豚肉との相性抜群

まずは豚肉です。豚肉にはビタミンB₁が豊富に含まれています。ビタミンB₁は糖質を燃やしてエネルギーに変えるのに欠かせないビタミンです。

そして、ビタミンB₁の吸収を助ける働きがあるのがアリシン。アリシンが疲労回復効果に優れているというのはこのためで、豚肉と一緒に食べるのが最適というわけです。

牡蠣の亜鉛効果に期待

続いては牡蠣です。栄養たっぷりの「海のミルク」には、亜鉛が多く含まれています。亜鉛はテストステロン生成に大きな影響を与えるミネラルです。亜鉛とテストステロンについての研究結果を紹介しましょう。

食事制限によって亜鉛欠乏症になった若い男性のテストステロン値を測定すると、制限前より75%も低下していました。一方、高齢男性が亜鉛摂取量を増やすと、テストステロンが約2倍になることもわかりました。

この研究が行われたのは1996年ですから、テストステロンの生成にとって亜鉛が重要な役割を果たしているという考えも定着してきていると思われます。
(参考文献:Zinc status and serum testosterone levels of healthy adults

亜鉛とテストステロンの関係については【テストステロンと亜鉛はどんな関係がある?関係性について解説】で詳しくご紹介しているので、ご覧ください。

アスパラガスの豚肉巻きにネギ・ニラも

このほか、アミノ酸の「アスパラギン酸」がテストステロンの産生に好影響を及ぼしているとの報告もあります。アスパラギン酸はその名の通り、アスパラガスから発見されました。

アスパラギン酸は疲労回復効果が高いのも特徴。アスパラガスからスタミナはイメージしにくいかもしれませんが、「アスパラ」の名を冠した栄養ドリンクを思い出せば納得ですね。

アスパラガスを使ったメニューといえば、豚肉巻きが定番です。そこに「ネギの豚肉巻き」「ニラの豚肉巻き」も加えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ネギは私たちの食生活に欠かせないと言ってもいいほど、なじみ深い食材です。ネギほどの存在感はないかもしれませんが、ギョウザやもつ鍋、レバニラ炒めなど、ニラが欠かせないメニューにも根強い人気があります。

テストステロンに限らず、ホルモンの分泌には普段の生活リズムや運動、ストレスなど、さまざまな要因が絡み合っています。あるものを食べればテストステロン値が直接的に上がるとは言い切れませんが、身近なネギやニラがテストステロンの分泌に好影響を与えるとあっては、食べない手はないでしょう。

テストステロンの増産効果以外にも、数多くのパワーを秘めたネギやニラを食べて、おいしく健康的な生活に役立ててみてはいかがでしょうか。

  • 参考文献
    ・NHKテキスト https://textview.jp/
    ・わかさの秘密 https://himitsu.wakasa.jp/
    ・協会けんぽ 健康サポート https://kenkousupport.kyoukaikenpo.or.jp/
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