知っているとお得!テストステロンを増やすさまざまな薬について

2021/03/14 男性更年期障害

知っているとお得!テストステロンを増やすさまざまな薬について

テストステロンという言葉を聞いたことがありますか?

テストステロンは男性ホルモンの一種で、特に重要な役割を果たす体内物質でもあります。加齢によって減少しますが、体内で不足するとさまざまな影響を及ぼします。

テストステロンが慢性的に不足している状況は男性型更年期障害ともいわれ、男性機能の低下などの肉体的影響だけでなく、やる気の低下やうつ傾向の原因にもなることがあります。

今回は、テストステロンが不足しているときに処方される医薬品をご紹介しているので、「もしかして自分も男性更年期?」と懸念している人は参考にしてください。

テストステロンとは

テストステロンは代表的な男性ホルモンです。

男性の場合、テストステロンの95%は精巣にあるライディッヒ細胞で作られ、5%が腎臓の上部にある副腎で合成されます。また、テストステロンは思春期を迎えると分泌量が増加します。

身体の成長と精巣の発達、精神的な成長がみられる「第2次成長期」のスタートにも大きな役割を果たします。

思春期を過ぎてもテストステロンの分泌は続きますが、20代をピークに年齢とともに低下します。テストステロンの分泌量は、行動力やチャレンジする気持ちなどの精神的活動に大きく影響しており、分泌量が低下すると筋肉量や基礎代謝が低下して、肥満や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病の発症リスクも増大します。

テストステロンについては【さまざまな効果があるテストステロン(男性ホルモン)とは】に詳しくまとめているので、ご覧ください。

テストステロンを増やす効果

テストステロンが増えると肉体的、精神的にポジティブな影響があらわれます。

例えば、筋肉が増大して基礎代謝が向上することで、肥満や糖尿病、動脈硬化などのリスクを減らすことができ、精神的にもやる気の向上や決断力、挑戦心などが高まり、充実した状態になります。

仕事で成功している人はテストステロンの数値が高い傾向にあるという研究もあります。

テストステロンを増やすためには生活習慣の改善が重要ですが、数値が基準値を下回っている場合には医薬品が使用されることもあります。

病院での診断と治療

病院でのテストステロン診断と治療

男性にも更年期障害が起こることはご存じでしょうか?

男性更年期障害(LOH症候群)と呼ばれ、加齢とともにテストステロンが緩やかに低下することで精神機能低下や精神神経症状など更年期障害のような症状を起こします。

女性の「閉経」のような生物的変化は生じないため、ホルモンは急激には低下しません。また、症状も緩やかなので自覚することが少ない点も女性の更年期障害とは異なります。なんとなく調子が悪い、といった場合などに病院で血液検査した結果、テストステロン値が低いことが判明するケースが多いようです。

基準値は年齢によりますが、「遊離テストステロン8.5pg/mL以下」が治療範囲とされています。

前立腺肥大症の有無が治療に大きく関わるため、前立腺がん検査(PSA値測定4ng/mL以下)などを行うこともあります。治療としては、注射による男性ホルモン補充療法が中心的に行われ、漢方薬や精神安定剤、睡眠薬などが補助的に使われます。

男性更年期障害の男性ホルモン補充療法で使用される医薬品には、エナント酸テストステロン(エナルモンデポー)というものがあります。

エナント酸テストステロンは1〜4週ごとに筋肉注射を行いますが、エナント酸テストステロンが合わない場合には、代替薬として不妊治療に使われるヒト絨毛性性腺刺激ホルモンが使われることがあります。

その他にも、男性ホルモン補充療法に使用される医薬品には内服薬もありますが、日本では効果の信用性や副作用の問題で使われていないため、先ほどの注射による男性ホルモン補充療法が一般的です。ただし、テストステロンの補充に直接的ではないですが、クリニックよっては性機能症状の改善のためにED治療薬、心理症状の改善のために抗うつ薬や抗不安薬、身体症状を改善するために必要な薬物治療も合わせて行われる場合があります。

なお、メチルテストステロン(エネルファ錠)に関しては男性更年期障害の治療薬ではなく、男子性腺機能不全や造成機能障害による男子不妊症などに使用されるので注意が必要です。

医療機関で処方または治療に使用される医薬品は、病名が確定し病気と診断された場合には保険適応になります。病気ではない場合は保健治療は受けられませんが、自費で受けられる場合があります。

医師と相談の上、治療を受けてください。

テストステロンの補充薬には市販薬もある

テストステロン補充薬には、市販薬として販売されているものもあります。

ただし、テストステロンが配合されている市販薬はリスクが高いとされているため、第1類医薬品に分類されています。第1類医薬品は薬剤師が勤務している時間帯のみ販売可能で、薬剤師の説明を受けたうえで購入できる薬品です。

テストステロンとメチルテストステロンが主要成分の市販薬には、以下の内服薬と外用薬(塗り薬)があります。

金蛇精糖衣錠(内服薬)

テストステロンやメチルテストステロンだけでなく、ビタミンB群やニンジンなど複数の生薬が配合されています。

ビタミンB群や生薬は体力を補強する効果が期待できるため、疲れが気になる場合にも使用できます。

グローミン(外用薬)

テストステロンが配合されている塗り薬です。

適量を局所に塗ることで、皮膚から吸収され、テストステロンを補充します。勃起不全などの男性機能不全、記憶力減退などに効果が期待できます。

グローミンの作用・効果に関しては、泌尿器科医の乙供(おっとも)太郎医師が【男性ホルモンの低下に…“塗る”テストステロン補充薬「グローミン」の実力】で詳しく解説しておりますので、合わせてご覧ください。

テストステロン補充のための市販薬(内服薬と外用薬)は医師の診断がなくても購入できるので、症状や体調の変化などがあらわれたら薬剤師に相談してみましょう。

医薬品の個人輸入は危険

処方箋が必要な医薬品を入手するためには、医師の診断が必要です。その一方で、保険適応がされていない医薬品を海外から個人輸入する事例もあります。

医薬品を個人輸入すれば医師の診断がなくても入手できますが、安全性が保証されていないという重大なデメリットがあります。

日本で販売されている医薬品は「医薬品医療機器等法」によって品質、有効性、安全性が確保されていますが、海外で販売されている医薬品は有効性が保証されていないだけでなく、偽物が流通していることもあります。

個人輸入で医薬品を使用して、万が一健康被害があっても自己責任になってしまいます。また、個人輸入した医薬品を自分で使用することはできますが、他人に譲渡、販売することは法律によって禁止されているため、この点も注意が必要です。

保険適応のない医薬品を入手する場合、自由診療で医師の診断を受けて処方箋を発行してもらうほうがリスクが低いといえます。

気になる場合には医療機関への相談が一番

男性更年期障害の肉体的な症状としては、勃起不全など男性機能の低下、筋力や骨密度の低下があります。精神的な症状としては不眠や無気力のほか、イライラ、性欲減退、集中力や記憶力の低下など、うつ病のような症状が起きることもあります。

気になる症状がある人は年齢のせいと片付けず、医療機関に相談するのがいいでしょう。

特に、精神的な症状が出ている場合はうつ病の兆候である可能性もあるので、早めに専門医に受診されることをおすすめします。

まとめ

テストステロンは、重要な役割を担う男性ホルモンです。

テストステロンはまず、男性の第2次成長を促進し、男性らしさを形作るために必要な働きをします。思春期が過ぎた後も分泌は続き、肉体や精神にポジティブな影響を与えます。テストステロンを増やすには、バランスの良い食事と適切な運動習慣、十分な睡眠など生活習慣の改善が重要です。

一方、基準値を下回るほど低下した場合は男性でも更年期障害のような症状があらわれます。その場合、医薬品によってテストステロンの分泌を促すこともできるので、手段のひとつとして覚えておくとよいでしょう。

気になる症状がある場合には、専門医のいる医療機関(日本メンズヘルス医学会に登録している泌尿器科)に相談してみてください。


  • 参考文献
    ・丸善クリニック https://www.seisinkai.com/
    ・下井病院 http://www.shimoi.or.jp/
    ・阿佐谷すずき診療所 https://www.shoyohkai.or.jp/
    ・大東製薬工業 https://daito-p.co.jp/
    ・エネルファ錠10 https://vet.cygni.co.jp/include_html/drug_pdf/horumon/EN2053-01.pdf
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