コロナ第2波に備える食薬講座2〜免疫力を低下させる食べ物とは?

2020/07/06 免疫力向上
イチゴのショートケーキ

新型コロナウイルスの第2波、第3波に備える健康体づくりのための食薬講座。1回目は食事の基本についてお伝えしましたが、胃腸の働きを整える食事以外にも大切なことが3つあります。

免疫力を高める食事の条件

その1つ目が、「体に炎症を起こす害となるものを控えること」。


2つ目が、「今の体にとって必要な栄養をとること」。

そして3つ目は、「季節や環境の変化に合わせて食事を選ぶこと」です。

今回は、このうち体に炎症を起こす害となるものについて紹介していきます。「健康のために何を食べたらよいの?」と考える人は多いと思いますが、習慣的に食べているものをやめることから始めるほうが免疫力アップにつながる場合が多いのです。

大久保-愛

無意識に免疫を下げる食事をとっている!?

あなたは、免疫を下げる食事をとっていませんか?

健康意識が高い、と自任する方の中に、「ボクは家で玄米食べている」「わたしは朝、野菜ジュースを飲む」「サプリを毎日飲んでいるから」といったことをよく耳にします。

しかし、そういう人に限って毎日ラーメンを食べていたり、晩酌を欠かさなかったり、仕事の合間に甘くて冷たいコーヒーを飲んだり、夕食後にスナック菓子を食べたり、はたまた、昼食は菓子パンや総菜パンで済ませたり|と自然と体に良くない食事を慢性的に続けているケースは多いものです。

これらは免疫力をキープするために決して良いとはいえない習慣です。

腸には免疫にかかわる細胞が7割程度存在しているといわれています。先ほどお伝えしたものは、腸内環境を乱してしまうものです。どんなに体に良いと言われるものを追加して摂取したとしても、余計なものを慢性的に食べて腸内環境を荒らしていては免疫力は低下してしまいます。

まずは、何かをプラスする前に、余計なものをストップすることも検討してみましょうね。


免疫の低下を感じたら控えるべき食事とは

一般的に免疫力は20代をピークに、徐々に落ち始め、40代でおよそ半分まで低下するといいます。

ただ、加齢以外にも食事、睡眠、運動、飲酒、喫煙、ストレス、医薬品の影響などの要因でも変化します。これらの要因は、現代を生きる私たちにとって、なかなか断ち難いものです。年齢にかかわらず、全ての人が免疫が低下しないように気をつけるしかありません。

そこで、「疲れやすい」「喉が痛い」「口内炎ができやすい」「風邪をひきやすくなった」など免疫力の低下を実感したときは、腸内環境を乱してしまう次のものを極力控えることをおすすめします。

ラーメン

それは、ハンバーガー、サンドイッチ、ウィンナーなどの加工肉、菓子パン、ケーキ、ピザ、ラーメン、パスタなどの麺類、クッキー、ケーキ、氷入りドリンク、甘い飲み物、アイスクリーム、フライドポテト、からあげ、冷凍食品、レトルト食品などです。

ハンバーガー

「忙しすぎて休む間もない」「このままでは体が弱りそうだ」というカラダの黄信号に敏感になりましょう。そうしたときに限って、腸内環境を乱す食材を取り入れがちです。常にこれらの食材を控えることは難しいですが、忙しいとき、体調の悪いときだけでも控えてみてくださいね。

パスタ
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この記事の監修者

大久保 愛

大久保 愛

1985年生まれ、秋田の山で薬草を採りながら育つ。2008年昭和大学薬学部卒業。「アイカ製薬」代表取締役。薬剤師/薬膳料理家。漢方専門家として商品開発や企業コンサルティングに携わる。近著『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)が、発売1カ月で7万部超のベストセラーに。

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