コロナ第2波に備える食薬講座1、簡単免疫力チェックリスト

2020/07/06 免疫力向上
大久保-愛

今年の上半期は、免疫の重要性を強く感じる半年となりましたね。今後、新型コロナウイルスに対する治療薬やワクチンができたとしても、またいつ違う病原菌やウイルスが出現するかわかりません。そこで、日々のカラダをつくっている食事のとりかたを一度見直してみましょう。「コロナ第2波、第3波に備える食薬講座」として、5回にわたり、体を整えるための効果的な食事の取り方について紹介していきます。


1回目は、食薬の基本を解説します。基本がなければ健康のスタートラインに立つことができません。体の基礎を作る食事を紹介します。

まずは10項目の健康チェック

現在、あなたの生活の中で、こんなことありませんか?

項目名
  • お腹が張りやすい
  • 下痢や便秘になる
  • ゲップがでやすい
  • 便がすごくクサイ
  • 胃もたれしやすい
  • 舌苔(ぜったい)が多い
  • 口内炎ができやすい
  • 冷たい飲み物を飲む機会が多い
  • 麺類やパンを週の半分以上食べている
  • 暴飲暴食をすることがある

これら10項目のうち、2つ以上該当する人は、健康のスタートラインでもある栄養の吸収と排泄の働きに問題が生じているかもしれません。

とてもシンプルなことですか、免疫を強化することに最低限必要なことです。消化がうまくできず、未消化になって栄養が吸収できなかったり、有害物質を吸収してしまったり、免疫の働きに関わる腸内環境を荒らしてしまったり、腸の毒素が肝臓でうまく無毒化できず血中を巡ったり…。

もしもこんなことが日々、カラダの中で起きていたとしたら、ウイルスや細菌にすぐに負けてしまったり、少し無茶すると疲労感が抜けなくなったりしてしまいます。


健康のスタートラインに立つために、食事の仕方として心がけることは、胃腸に負担のかかる食べ物を食べないこと、そして胃腸の働きを助ける食べ物を取り入れるようにすることです。


疲労感、頭痛、不眠、肌荒れ、精神不安、下痢、便秘などさまざまな不調が同時に起こっていたとしても、まずここから始めましょう。

体の基礎である胃腸を整える食薬の決まり

(1)主食は米にする。

こうすることで、食事全体のバランスが整いやすくなります。反対にラーメン、パスタ、冷やし中華、そうめんなどは、麺以外の食材の量が減り栄養バランスが整いづらくなります。


(2)大根、カブ、モロヘイヤ、オクラ、キャベツ、昆布、山芋、納豆、キムチ、味噌の10個の食材から必ずどれかを含む食事をとるようにする。

食薬 大根消化を助ける食薬食薬-【健康ごはん】-オクラのカレー炒め食薬-キャベツ

食薬-塩昆布

どれも胃や腸の働きを助けてくれる食材です。

(3)飲み物は温かいものを選ぶ。

内臓を冷たい飲み物で直接冷やしてしまう冷たい飲み物は消化の機能を低下させてしまいます。カフェなどの打ち合わせ中の飲み物はホットを選びましょう。

毎日の食事に少し気をつけるだけで違います。該当するチェック項目をすこしずつ減らしていきましょう。

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この記事の監修者

大久保 愛

大久保 愛

1985年生まれ、秋田の山で薬草を採りながら育つ。2008年昭和大学薬学部卒業。「アイカ製薬」代表取締役。薬剤師/薬膳料理家。漢方専門家として商品開発や企業コンサルティングに携わる。近著『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)が、発売1カ月で7万部超のベストセラーに。

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