【全文掲載】男性の健康と幸福を語り合う「男塾」第5回《ビタミンDと男性ホルモン》#05
堀江:はい。満尾先生ありがとうございました。先生の新しいビタミンDの『最強の食事術』、これ素晴らしい本ですよね。どうですか西沢さん。
西沢:はい。今満尾先生がおっしゃったキノコでもいいという人が結構いらっしゃるのですよね。これは問題で、やはり魚はビタミンD3が高い状態で入っているのですよね、キノコはビタミンD2ですよね。そもそもここからD3に変わるところでまだ、よいしょ!と力が必要だったり。
やはり魚だと思いますが、我々日本人はそもそも魚食民族だから元々あったと思いますがここのところずっと下がってきているじゃないですか。そう考えると例えばアメリカで去年一番売れたサプリメントは、コンシューマーラボという調査会社がちゃんと調べていますがビタミンDですよ。
その次がマグネシウム、まさに満尾先生のご本みたいなお話ですけど、だから、やはりちゃんとエビデンスがあるのだったら、摂れなかったらサプリという方が良いと思いますし、アメリカのサプリメントの市場の伸びを見ていると面白くて、人の試験の報告数の増加とアメリカのビタミンDの市場の増加はほぼ比例しているのです。
それはおそらく、私たちメディアがいけないと思いますがアメリカではちゃんと報道されているけれども、最初に満尾先生がおっしゃたように、マスコミは報道してないだろうと思います。(ビタミンDは)安価で摂れるわけですから、もっと報道してちゃんといかないといけないのではないかと思いました。
堀江:アメリカで一番売れているのはビタミンDということを日本の人はほとんど知らないと思うのですよね。いまだにビタミンC、せいぜいアリナミンというくらいですよね。
佐々木:すみません。日本の新聞社の代表として…全部代表しているわけじゃないですけど、本当にビタミンDに関しては実際に報じていませんね。後付けみたいですが、近く夕刊フジで満尾先生に連載をしていただく予定になっています。
そこでビタミンDのことを語っていただいてですね、我々も大きく報じようと思います。(ビタミンDは)夕刊フジの1部150円よりもはるかに安いお金で1カ月摂取できるということですが、一つお伺いしたいのは、日に当たる基準というか、どのくらいの時間当たるのか教えてください。
満尾:夏の一番暑い時、半そで半ズボンで、10時から2時の一番日が高い時に20分から30分を週に2~3回やれば夏はそれでOK。大体ビタミンDというのは体型によっても違うし、例えば脂肪肝の人はビタミンDが増えないんですよ、肝臓で代謝されるので、だから個人差が生まれるのです。
夏の日焼けの目安はそれです。では冬にそんな格好出でき来ますか?という話で、冬の格好では無理です。ですから皆さん、季節変動で冬の血中濃度が下がるのです。
佐々木:いわゆる皮膚がんとか、その辺とのせめぎ合いもあるのかなと思うのですが。
満尾:おっしゃる通りです。確かに紫外線の当たり過ぎでできる皮膚がんというのはあるのですが、最も恐ろしい悪性黒色腫というのがあります。これはなんと日に当たってないところにできるがんなのです。
ある説ではMMと言いますが、ビタミンDを摂った方が悪性黒色腫になりづらいという説もあるので、日にどのくらい当たるべきなのかは非常に難しい問題ではありますけど、基本的には現代人は少し避けすぎているのではないかと思います。
佐々木:もう一つだけ。先ほど日焼けの話がありました。我々ある程度の年齢、中高年の男性というのは日に焼けている方が格好いい、男らしいというイメージがある。ところが最近、若い人もそうですし、もう少し年齢いった層もそうですけど、「男も美白」という時代らしく、しかも女性も「あまり日焼けしている男は嫌いだ」と言い始めているそうです。
満尾:これは堀江先生にまとめてもらうしかない(笑)
堀江:1000から2000は国際単位というお話が出ましたけど、先生自身は5000単位くらい飲まれているということですか?
満尾:血中濃度が大体60くらいです
堀江:血中濃度測っているわけですね。血中濃度は25、要するにトリオールで測るのですか
満尾:25(OH)D3ですね。
堀江:25(OH)D3ダイオール?
満尾:はいダイオールの方です。
堀江:何種類かありますよね。
満尾:はい。日本の保険では活性型ビタミンDを測るというのが従来の保険適用でした。それが2017年から骨粗しょう症の疑いで25(OH)D3を測って良いことになりました。ただ、そこのところは今、堀江先生がおっしゃったように、開業の先生でも少し混乱されています。逆に患者さんの方が困っていますね。
堀江:そうすると2000単位までは、そのままどんどん飲んでいって、5000単位くらいになってきたら、たまに血中濃度を測定した方がいいだろうということですね。
満尾:そうですね。普通の人が安全パイとして(計測した方が良いが、摂取量が)1000だと少ないですよね。
堀江:2000以上ですね。
満尾:体型にもよると思いますが、肥満の人はね。
西沢:自分の会社では上限で1日4000摂取している人はいます。だから満尾先生がおっしゃる通りまあ10000とってもなんてことは無いと。
満尾:アメリカ人だと肥満体型の人がいるので、1カプセル10000単位というサプリメントもある。
堀江:本当はアメリカも、ワクチンも結構だけど、まず黒人の人にたくさんビタミンD配った方がいいですね。
満尾:おっしゃる通りです。あんなに安いものだから、そう思います。そしてイギリスが実際政府として撒きだしていますねビタミンDを。
堀江:特に北海道は今問題になっている時に、やはり皆ビタミンDを摂った方が良いのではないかと。ただ騒いで、自粛するとかしないとか皆がしっくりしないこと言うよりも、こういうビタミンDを飲んで対策をとろうとする方がポジティブですよね。
満尾:そうです。飲み屋のお通しにビタミンDとか。
西沢:冬の時期でそろそろスケートが始まっていますが、小平奈緒さんがこの間で、スケートは大体屋内でやり、しかも冬だからそもそもビタミンD作りづらいということで、彼女はきちんと留学した時からビタミンDを摂っていたようで、前のオリンピックの時500メートルで金を取ったときのインタビューでは、どんなことしていますかと聞かれて、「ビタミンDを摂っています」と答えていました。
それにちゃんと反応したのは実は朝日新聞だけですけど、ちゃんと「何故か」を聞いていて、筋肉の量を減らさないようにするためで確かVO2MAX(最大酸素摂取量)みたいなところにも影響するからと私の恩師が教えてくれたのだ、と答えていました。そういう師弟愛も含めてビタミンD的には信頼がある。やはり筋肉ね。男の活力とかテストステロン、筋肉を減らさないということですね。
堀江:筋肉と言うと、やはりそれはテストステロンに結構関係する可能性がありますね。
西沢:やはりその関係はあるのでしょうか。
堀江:テストステロンはもちろん筋肉と関係がありますが、面白いのは満尾先生がおっしゃった肝臓ですよね。脂肪肝になるとテストステロン下がるのです。
満尾:そうですか。
堀江:あるいはテストステロンが下がると、脂肪肝になりやすいと言われていて、ビタミンDもきっと同じような関係があるのではないかなと思います。
西沢:そういえば満尾先生も肥満の話をされていましたけど、凄く面白い研究がありました。肥満の人が痩せたら血中ビタミンD濃度が上がったというものです。ため込んでいるのですね。
満尾:使わずにもったいないですよね。
堀江:ビタミンDは、がんの予防効果があるともいわれていますから、今日例えば、お聞きになっている人でがん予防ということもありますけど、現在がんになられて治療されている人、あるいはがんを治療された人は、ぜひビタミンDは飲まれた方が良いと思います。
満尾:おっしゃる通りだと思います。
堀江:これ、鮭の切り身以外、例えばタラとかでも摂れるのでしょうか?
満尾:タラの白身には入ってないのです。タラは肝油を肝臓にため込んでいるみたいです。
堀江:なるほど肝油になるわけですね。だから皆、昔、肝油飲んでいましたね。
満尾:そうです。あれは良かったです
堀江:子供は皆、肝油を飲んでいるからアトピーはないし元気でした。肝油はいつ頃辞めたのでしょうか。佐々木さんは飲んでいたでしょう?
佐々木:飲んでいました。もちろん。
堀江:肝油世代ですね。
佐々木:小さいころかな。多分。
堀江:おいしいやつね。半分くらい食べて怒られたりしてね。
西沢:今こそまた学校でやればいいですよね。
堀江:ほんと今こそ肝油の時代ですよね。
満尾:あとビタミンDは飲み貯めが効くので、僕も忙しくて昨日飲まなかったなという日があれば2,3日まとめて飲みます。
満尾:アメリカの製品で1カプセルに25000IU入っている製品がある。患者さんがそれを分からなくて毎日飲んでいて血中濃度が150くらいまで上がった人がいますけど、全然なんともネガティブなことはなく。
掘江:やはり元気になりましたか。
満尾:それはかなりマニアックな方で、なんで1カプセル25000単位かというと週に1回だけ飲めばいい製品なんです。
堀江:Once a weekですね。
満尾:老人ホームとかでスタッフが大変だから、日曜日にビタミンDを飲む。
西沢:一応調べてみたのですが、ちゃんと男性でビタミンD不足と性機能のこと調べた研究もあって、やはりビタミンD不足の方々で勃起機能とか性的な欲求とか全部のスコアが低かったという研究もありますので、いろいろなものがあると思いますけど、まずビタミンDくらいは摂っておこうよと。
堀江:アメリカにテストステロンブースターというサプリがあるのですが、これはビタミンDとか亜鉛とかが入っていますよね。 今日、満尾先生からビタミンDについて本当に貴重な情報をいただきまして、今日お聞きになられた方、非常に得されたと思います。ぜひ薬局に行って毎日、男性だったら3000ぐらいじゃないかな。僕は今まで2000飲んでいましたけど今日から3000にします。
満尾:絶対大丈夫です。その方が良いです。
佐々木:先生、サプリによってはマイクログラムで表示されているものがありますが、そこのところがちょっと一般の人に分かりづらいかと思うのですが。
満尾:当院のHPに、飛べるVitamin D Infoというところがあります。そこに換算式を載せていますので。40で割るといいです。
堀江:50マイクロとかですね。2000だと50マイクロですね。40で割るっていうことですね。あとやっぱり満尾先生のお話を聞いて、サプリの情報があまりに日本で乏しいですよね。あるいは医療界の中でも非常に乏しいですね。
満尾:ですね。認めてもらえないですね。なかなか。10年前から言っていますよね。
堀江:そろそろクリティカルな、COVIDでクリティカルな段階にきたなということで、先生にますます頑張っていただきたいです。
満尾:堀江先生、ぜひ発信お願いします。
堀江:では西沢さん、佐々木さん、一言お願いします。
西沢:私も本当にビタミンDは大切だと思っていたのですけど、発信力が弱いのでぜひ夕刊フジさんと一緒に男が元気になるビタミンDの情報発信をしっかりやっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
佐々木:みなさん「お得」ということが好きですよね。今日伺ったのは本当にお得な情報。病気になってしまったらよりお金かかってしまうわけですし、こんな簡単にできるものであれば、と非常にためになりました。
堀江:では満尾先生、ありがとうございました。
満尾:はい。ありがとうございます。皆さんありがとうございました。
堀江:それでは第6回のお知らせをしたいと思います。次回は12月16日午後8時という時間ですが、年の瀬も押し迫ってまいりましたけど、今年なかなか忘年会も難しいかなと思いますが、午後8時から神林由香先生をお招きして男性のスキンケアの極意というお話をいただきます。
神林先生は、男性専門の美容、男性医療の専門医でメンズクララクリニックの院長先生でいらっしゃいますが、とにかく若い世代を中心に毎日スキンケアをするとか美容に気を遣う人が増えてきているということで、どうも40歳が一つの分かれ目といわれていますが、男塾をお聞きの方も、ぜひこの神林先生のお話を聞いていただいて、スキンケアのいろいろなポイントを伺えると思いますので、またご視聴いただければと思います。
今日は長時間に渡りまして、ビタミンDのお話をご視聴いただきましてありがとうございました。また来月お目にかかりたいと思います。よろしくお願いいたします。 どうもありがとうございました。
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