【全文掲載】男性の健康と幸福を語り合う「男塾」第5回《ビタミンDと男性ホルモン》#03

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現代人にはビタミンDは不足気味だということですね。当然ハーバードの方でも翌年ビタミンDを補充すべきじゃないか?といった内容をニュースレターで出していたりしたのです。いくつかの文献から人間のビタミンDというのは、どのくらいの濃度が良いのか調べてみると、まず海水浴場でライフガードさんが真っ黒になって青年が座っていますが、彼らの血中濃度が67ng/ml。


ちなみに日本人、今日このウェブセミナーを聞いていらっしゃる方、平均値は24.5mg/mlくらいです。ライフガードはその倍以上です。さらに、ゴリラ、チンパンジーなどの野生の動物も50~80くらいある。外で作業する農家の人ですね、プエルトリコ赤道直下ではやはり50の半ば。 


ネブラスカなど、やや日照時間が短くなるとそれでも40~50の間くらい。マイケル・ホーリック先生が良く例えに出すのが、マサイ族を見なさいと。アフリカの原野でジャンプしている民族ですが、彼らの血中濃度が大体47~48くらいある。だから人間は本来、外でああやって日の光を浴びて生活するものだから少なくとも40、50、60くらい血中濃度があった方が良いのではないかというのがマイケル・ホーリック先生らの意見です。 

後は日焼けサロンですね。ご存じかもしれませんが、とある有名な大きな国の大統領、目の周りが白っぽく見えるのは実はあれ日焼けサロンというか、紫外線照射してその時目にガードをしますが、それで目のところが白くなるのですね。そして、日焼けは男らしい象徴のようなところがあるのだと思いますけど、日焼けサロンはビタミンDを上げます。


カナダ、日照時間短いですよね。それでもカナダは国がビタミンD摂取を勧めていますので、日本人よりも平均値としては上に行っている。これはあるアメリカの皮膚科の先生が自分の患者さん、皮膚の病気でみえる患者さんのデータを集めたところ、20いってなかった、だからこそ皮膚の病気になるのではないかと。一つの推測ですが、大体こういう数値をザーッと見ていて、ビタミンD、特にサプリ飲んでない人は大体この辺(20~30)です。 


本当にここ(20~30)で良いのだろうかと。私は最初にこのデータ見た時に、やはりここは良くないだろうと、少なくとも40くらいあった方が良いのではないかと考えたわけです。 

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我々は本来大昔、こういう格好で外を歩いていたわけで、さんさんと日の光、天気のいい日になれば、日の光を浴びて生きていたわけです。

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ですから先ほど黒人はビタミンDが低いと話しましたが、本来北アメリカにいる黒人というのは悲しい歴史で、彼らは北米に住んでいる人種ではなかったわけです。本来はもっと紫外線の多いところで生きていますから、彼らは無理やり北米に連れてこられて当然ビタミンDの血中濃度が下がってしまった。



皮膚の色が濃いほど紫外線=UVBと言いますけど、吸収されてしまうので減ります。 白人の方が平均は高い。中間のヒスパニック。日本人はこの辺(ヒスパニック系と同じ20~23ぐらい)になるのかもしれないですけど、大体この表の中間にあたるということがホーリック先生らのデータで分かっています。 

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これは、当院の外来データですが、約1700名の患者さんのデータを見ると先ほどお話したように、大体24~25くらいですね。男性の方が日に当たっていますから26くらい。女性が23くらい。女性がどうしてもやはり低いという傾向がみられました。

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ホーリック先生らは、先ほど言いましたように40~60、最近は40~80という血中濃度ですね。戻りますけど、これは当院の外来、当院だけではなくてビタミンDを調べている先生とお話しすると大体こういう傾向です。
24と言うと不足領域です。 

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もっと詳しく見てみると、先ほどの1700名の血中濃度の内訳をみると、40以上のある程度安全域、理想域に達している人はわずか5%です。
30~40が合格ラインですが、この2つを足すと約20%ということで、今世界の論文上30に満たないものを不足、20に満たないものを欠乏状態、と呼ぶ傾向にありますが、不足ないし欠乏の方が日本人はデータで8割いらっしゃいます。 これは1700人から取ったデータですので、ほぼ間違がいないデータだということが言えると思います。 

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そして年齢。年齢がいけばいくほどビタミンDは下がるという説もありますが、当院のデータではほぼほぼ同じ。男性の方が高くて女性が低い。そういうデータが得られています。

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今日、時間も限られている中でお話したいことが、実はビタミンDが低いということは、我々の次の世代にとっても大きな影響があるということを、是非皆さんに理解していただきたい。
それは、このクル病が日本では増えているということです。 

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この問題も10年以上前から京都大学の依藤(亨)先生が発表されていますが、頭蓋癆といって、大泉門が閉じない子供が増えている。
赤ちゃんは最初頭の骨が柔らかいですが、だんだん「骨化」、骨ができてきて固くなります。でないと脳が壊れてしまいますのでそれが正常ですが、ビタミンD不足の状態が非常に、母乳栄養児に多いと、その結果大泉門が閉じない子供が増えてきているということに警鐘を鳴らされています。 

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10年経ってそれが解消しているかというと全く同じです。母乳だけで育つ乳児の約8割がビタミンD不足。

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母乳すなわち母体の中にビタミンDが少ないですから、母乳の中のビタミンDは当然少ないです。
一方、粉ミルク、調整乳というのは栄養をしっかり考えて作られていますので、ビタミンDはしっかり入っています。母乳だけで育てられた子供はビタミンD濃度が10ちょっとしかないですが、調整乳の場合は30以上です。 日本人の平均値は先程(24~25と)言いましたので、成人よりも多いくらいで十分量ビタミンDが補給できているのです。 結局、母乳だけで育ってしまうと骨が弱くなってしまうというのは、こういう背景があるわけです。 

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これは赤坂ファミリークリニックの伊藤明子先生(のデータ)。堀江先生の教え子でもありますが、伊藤先生が東大の大学院でデータをまとめて、約10年間でクル病の患者数が約2.5倍以上に増えているということも論文上報告されています。

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皆さんお気づきの通り、これは由々しき問題で、女性の方はこういう姿を夏場にされていたと思いますが、悪いとは言わないですが紫外線を忌み嫌うのであれば是非ビタミンDを食品ないしサプリメントから摂っていただかないと産まれてくる赤ちゃんに影響が出てしまうということを、是非ご理解していただきたいと思います。

以上。#04に続く

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