【全文掲載】男性の健康と幸福を語り合う「男塾」第3回《マインドフルネスの目指すもの》#01

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堀江:はい、皆さんこんばんは。男性がより健康にはつらつとした人生を送るための男塾、毎月第3水曜日夜8時からお送りしております。私は堀江重郎と言います。よろしくお願いします。

今日は、東京地方かなり涼しくなってきて、過ごしやすくなってきましたけども、皆さんいかがおすごしでしょうか。この男塾ですけども、男塾運営委員会2020が主催しておりまして、夕刊フジの男性の健康サイトDANTESと共催しております。そして日本Men'sHealth医学会、生活向上WEB、日本抗加齢医学会、テストステロン・アカデミーの後援、協力を得て開催しております。 

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それでは今日のパネリストの方ご紹介したいと思います。健康ジャーナリストの西沢邦浩さん。

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西沢:こんばんは。


堀江:
そして、夕刊フジ代表の佐々木浩二さんです。 


佐々木:
こんばんは。 


堀江:
今日はマインドフルネスの目指すものということで、早稲田大学の熊野 宏昭先生においでいただいております。

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堀江:熊野先生は1960年、石川県のお生まれです。そして東京大学で診療内科を専門とされまして、現在、早稲田大学人間科学学術院教授そして応用脳科学研究所の所長をされております。熊野先生は以前からこのマインドフルネスについて非常に様々なところで、啓発をされておられました。


このマインドフルネスというのは、瞑想であるとかいろんな形、座禅にもちょっと似てるということで、今注目を集めているものではないかと思いますし、単にストレスマネジメントだけではなくて、広い意味での健康管理、あるいは我々男性が、幸福を得るということでも、大変意味深いかなということで、今日お招きをしております。   

それでは初めに熊野先生からご講演いただいて、それから後でパネリストの方々とまたウェブディスカッションをしたいと思います。熊野先生よろしくお願いします。

熊野:はい。よろしくお願いします。



マインドフルネスが目指すもの

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熊野:
それでは少し時間を頂いて、マインドフルネスが目指すものということでお話させていただければと思います。

時は、ウィズコロナ時代ということなんですが、今は何が本当か分からない、インフォデミックと言われたりします。まあコロナっていうのが何者かがわからなかったので、かたやタダの風邪なんじゃないのというところから、もうかかったら命落とすよというところまで、様々な情報が乱れ飛んで、ホントにわからなくなっちゃったわけですね。

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それで政府もあまりうまく対応できなかったんじゃないかと思いますが、情報なんかもあって、ずっと家に閉じこもったりということがあって、そうするとまあ実生活が非常に狭小化してしまった。で、実生活が狭小化し現実がこう希薄になると、我々の頭の中が非常に活発になるんですね、まあ妄想生活が活発化してしまったということが今の状況じゃないかと思います。


ただネガティブなものばっかりでもなくて、こういう風にみなさんと画面越しに話のやり取りをできたりするというような、あるいは大学の授業なんかもみんな今このZOOMを使ったりしてやっている。それで十分勉強ができる。あるいは昔よりもディスカッションが深まったりするというようなことも、実は起きたりしています。 

ただ、大事な話はサシでご飯でも食べながらやろうかっていう、それがリアルだったわけですが、今はもうとてもそんなことやっちゃ駄目だよというようなことで、バーチャルになっちゃってるということで、まあだからいかにリアルを見失わないようにするかというのがこのウィズコロナ時代には非常に重要なんじゃないか。

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あるいは社会生活のすべての前提が流動化して、優勢だったものが劣勢に、劣勢だったものが優勢になっている。


例えば就活生のあこがれの的だった航空業界は、今年は新卒採用はやめてますし、あるいは今まであんまり泣かず飛ばずだった業界が非常に伸びたりしている。 

例えばスーパーなんか行くと、驚いたのですが、マスクコーナーがあるんですよね。すごい大きいマスクコーナーがあって、いろんなマスクが売られているようなことですよね。 


こういう時代にはいかに先入観から離れて新たな現実を掴むかということが重要になるんじゃないかと思います。 

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総じて言うと、どうなっていくのかわかんないというような、方向喪失感に襲われているんじゃないかと思いますね。日々これが深まってくる。何か我慢して待ってれば、ビフォアコロナに戻るんじゃないか、また昔のように楽しくバカ騒ぎできるんじゃないかと思ってたけど、なんかどうもそんな時代は来ないのかもしれないな。

だからウィズコロナと呼んだ方がいいんじゃないか、でもどっちに社会が向かっていくのかわかんない、自分がどっちに向かって生きて行ったらいいのかわかんないというのが現状じゃないかな。


そうすると、これはいかに目の高さを高くしてと言いますね、高さを高くしていろんなものを見たうえで、方向性を見出していくということが重要に、シェアをいかに広げていくかということが重要になると思うんですね。 


この下線部のところに書いた、「リアルを見失わないように」「先入観から離れて、新たな現実をつかむ」「目の高さを高くして、方向性を見出す」こういった時に役に立つのが今日お話するマインドフルネスという心の使い方になるんじゃないかということになります。 

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そこでマインドフルネスというのは、今の瞬間の現実に常に気づきを向ける、そしてその現実をありのままに知覚する、そういう心の使い方ですね、そしてその現実に対する思考や感情には囚われないでいる心の持ち方、存在の有様のことを言います。

我々が何か新しい現実に出会うとすぐに考え始めちゃうわけですね、例えば、初対面の人と会うと「いやーこの人は、自分のことどう思ってるのかな、味方なのかな、敵なのかな、なんかバカにしてないか?」とか、そういうことをすぐ考え始めちゃうわけですね。 


でも我々は考えて理解しなくても現実の非常に大事なところを感じ取るという力を持ってたはずですよね。 


子供なんかみんなそうですよね。まあ自然の中に連れて行って、広い野原なんかに来ると、とたんに駆け出したりしますよね。あるいは、怖いおじさんがやってくるとスッと親の陰に隠れたりとか、そういうことがすぐできるわけですよね。 


我々は現実を感じ取る力があったのに、それがなくなっていってしまった。それはなぜなくなっていってしまったのかというと、いろんなことを考えて勉強して、頭の中に詰め込んで、自分というものを確立して、アイデンティティを作って、ということからです。 


それは我々は箱の中にいつもいるような状態になっちゃってるわけですね、自分の頭の中の箱の中に閉じ込める、自分という箱の中からしか外が見えないで、箱の外はなかなか体験できない。 

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だからマインドフルネスというのは、体験をリアルに、現実をありのままに感じ取る、体験を感じ取る力を高めて、箱の外で気づくことを実現する方法なんだと、まあそういうふうに理解していただければいいんじゃないかなと思います。

あるがままの現実と言いましたが、あるがままの現実って、別に我々現実見えてるし、聞こえてるし、触れるし、それが何が「あるがままなの?」という風に思うかもしれませんが。

VOL.2に続く

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