【全文掲載】男性の健康と幸福を語り合う「男塾」第1回《無意識に幸福になる生き方》

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無意識に幸福になる生き方    

この記念すべき第一回のプログラムとして、慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の教授でいらっしゃいます前野隆司先生においでいただきまして、無意識に幸福になる生き方ということを、ディスカッション出来ればと思います。

■ゲスト:

前野 隆司(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授)

■パネリスト:

堀江 重郎(順天堂大学大学院 医学研究科 泌尿器外科学 教授)

佐々木 浩二(夕刊フジ代表・編集局長)

西沢 邦浩(健康医療ジャーナリスト)

配信元URL:https://www.youtube.com/watch?v=YUGvq0vX1-c

男性がより健康にハツラツとして人生を送るためのプログラム「男塾」第1回開催

堀江:皆さんこんばんは。男性がより健康によりはつらつとして人生を送るための、ウエブライブセミナー男塾を視聴いただきまして、大変ありがとうございます。
この男塾、今日が第一回なんですけども、毎月第三水曜日の夜八時から、様々なゲストをお迎えして配信する予定としております。 

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主催は男塾運営委員会2020が主催しておりますが、夕刊フジの男性の幸福を考えるサイトでありますDANTESが共催となっておりまして、その他日本Men'sHealth医学会、生活向上WEB、日本抗加齢医学会、テストステロン・アカデミーなどの後援および協力を得て開催をしております。 

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申し遅れましたけども、私はこの男塾を主催しております順天堂大学、日本Men's Health医学会、そして日本抗加齢医学会の堀江 重郎と申します。どうぞ今日はお付き合いいただければと思います。 

前野先生をご紹介させていただきますと、先生は元々はテクノロジエンジニアとして会社にお勤めの後に、海外留学を経て慶応義塾大学の理工学部の機械工学の教授に就任。システムデザインということを提唱されて、システムデザインマネジメント科の教授になられております。そして現在は人間の幸福を考えるウェルビーイングリサーチセンター長も兼任されております。

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前野先生はたくさんの本を書かれていらっしゃいますが、「システムデザイン思考で世界を変える」というご著書が非常に有名だと思います。

そして今日のお話の中心となります幸福論ですね、「幸せのメカニズム」そして私自身体験、影響を受けたご本としては「無意識の整え方」ということで、我々の身体の中で、宇宙で言えばなんでしょう、ブラックマター的な無意識をどう整えていくのかっていうこと。人生を劇的に変えてくれる可能性があると、前野先生にお話頂いております。

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本日は、パネリストと致しまして、夕刊フジの代表、佐々木 浩二さん、そして健康医療ジャーナリストである西沢 邦浩さんも加わっていただきまして、前野先生のお話を最初にうかがいながら、焚火を囲んでガヤガヤとお話するような形でお届けしたいと思います。 

それでは前野先生ご準備よろしいでしょうか。

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前野:はい、よろしくお願いいたします。「無意識に幸福になる方法」というタイトルをいただきました。
無意識に幸福になるっていうのはなんだか怪しい言葉みたいですけど、どうして無意識っていう、堀江先生からも本を紹介頂きましたけど、私の代表的な本をあげさせていただきます。 

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この「脳はなぜ『心』を作ったのか」という本をですね、元々単行本で2003年、この文庫本は2010年ですね、2003年くらいから、要するに心って何かっていうことをですね、私医者じゃないです、エンジニアなのでロボットを作っていたものとして、私ロボットの研究者だったんですね。

ロボットとは何かというと、普通人の役に立つものだと思うんですけど、私の興味があったのは、人間を単純化したモデルにして、人間の心のようなものを非常にラフに作ってみて、それによってそれと触れ合う人間を見ることで人間を理解するという、医学とは逆のアプローチって言うんですか、医学は本当の人間そのものを分析したり直したりしていくんですけど、工学っていうのはざっと思い切って単純化したものによる心の理解ということからこの本を書きました。

実は意識は無意識に随伴しているみたいな、要するに意識っていうのは実は大したことやっていなくて、無意識の方がすごいんだよみたいなことを述べてるんです。

今日のタイトルだったのでこの本の話をしようかそれとも最近売れてる本というとこっちですね、売れてるというか、最近の私のメジャーというか、研究領域の中心と言われているのが幸せになる方法というようなことなんですけど。 

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実際は私自身まだいろんな研究やってまして、工学系の研究から、幸せに生きるとか幸せに働くとかそいういう研究やっているんですけど、せっかくタイトルいただきましたんで、それに合わせる形でお話しようと思っています。

意識と無意識

パワーポイントを出すとですね、パワーポイントがドーンとなって、皆さん眠くなっちゃうといけないと思ったので、これの方が眠くなりますか、どっちがいいかわかんないですけど、イラストを描いてきました。

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意識と無意識っていうのがあります。意識というのは何かというと、いろんな定義があるんですけど、起きてるか寝てるか起きてる時を意識と呼ぶっていう定義もありますが。

そこで何をしているかというと、私たちは例えば指を曲げるとか、晩御飯何食べるか決めるとか言う「ディシジョン」ですよね、あるいは美味しいもの食べて「おいしいなあ」とか美しい景色見て「美しいな」、あるいは「怒り」とか「幸せ」とか「楽しい」とか、落ち込んだとかそういう感情を感じるもの、感じる場が意識じゃないです。

これが意識というものですね。

無意識というのは、学問的な定義は意識できないものを無意識と呼ぼうというのが無意識です。スピリチュアルとか宗教の世界に行くと、潜在意識とか前意識とかいろんな表現がありますが、科学では意識、ここですね、水面の上に出てる、意識できないものは全て無意識と呼ぶわけです。

意識というのは経験を意識する場ですよね、意識というのは何かというと、エピソードを意識するというか、私たち、今私は喋っている、皆さんは私の声を聴いたりですね、あるいは焚火を見て焚火って落ち着くなあと思ったり、こう意識するからそれがエピソード記憶というものに持っていけるわけですね、ですから意識っていうのは何をする働きかというと、現在の自分を味わう働きですよね。

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無意識というのは何かというと、意識するとその結果私たちは習熟するわけです。


習熟すると実は無意識下に制御工学の用語で言うと、無意識下の内部モデルの獲得って書いてありますけど、無意識のうちに、例えば歩くとき私たちはあまり歩くことを意識しないじゃないですか、右足を出して左足を出して、右足の筋肉に力を入れて、次に左足の筋肉に力を入れてとかそんなこと考えなくても無意識で歩けます。 

あるいは水飲む時の筋肉のこの動きっていうのもごっくんっていうのは結構複雑ですけど、それも別に意識しないですよね、無意識にやります。これは習熟じゃない、ちっちゃい頃からですね。

例えば野球でバットでボールを打つ、これは初めてやった時はへたくそで打てないですけど、まあそれなりに練習したら、ヒューンと普通に来たらポーンと打てるわけですね。


これがバットの方が下だからもうちょっと上にとか、もうちょっと下にとか、スピード出すためにここの筋肉に力入れてとか、そんな意識しないですね。むしろ意識してると下手ですよね。初心者の頃は、まず小指に力入れて振りましょうとかですね、バットが後ろからぐっとこう出てくるようにまず肘から行きましょうとか、

いろいろ意識しながら学習するんですけど、学習して上手くなった後は、意識しない、これがまあ無意識の働きなんです。

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要するに今日お話したいのは、「無意識下の内部モデルの獲得」って書いてありますが、だから無意識というのはすごいいろんなことをしてくれていています。

意識して、幸せとか不幸せを経験する

結論から言うとですね、まず意識して、幸せとか不幸せを経験すると。幸せとか不幸せを習熟してくると、幸せになるにはどうしたらいいかっていう無意識下のモデルができるので、それに従って生きれば幸せになれる、つまり幸せになれるのが結論なんですね。

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健康のことを考えてみましょう。

健康と実は似てるんですけど、健康になるにはどうするでしょう。運動したり、食事に気を付けたり、睡眠に気を付けたり、まさに予防医学ですよね、健康に気を付けるということをやると、健康になります。

もし健康の知識がなかったら、どうやったら健康になるかわかんないですね、美味しいものがたくさん出てきたらどうしますか、もし健康の知識がなかったら、美味しいもんだからいっぱい食べたらお腹も減らないし、たくさん食べようって、たくさん食べすぎちゃうかもしれないですね。

たくさん食べすぎて太りすぎると、実は健康にはちょっと良くないから腹八分目がいいよってこう長年の予防医学の知識で私たちは知っているから、気を付けることによって健康になるっていうことがより現代という社会を加速しているんだと思うんですね。

1000年前の人よりも、今の人の方が、健康知識ははるかに多いですよね、ですからまさにペストがはやった時っていうのはもうたぶん怖かったでしょうね、もう理由もわからないわけですよ。

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何を言いたいかというと、健康と幸せは似ていて、従来はどうやったら幸せになるかあまりわかっていなかったので、とにかくいろいろやってみて、例えば金持ちになったら幸せになるだろうって、まずお金持ちになってみる。

お金と幸せっていうのはこういうカーブになってることが知られていて、横軸が収入、縦軸が幸福度だとしましょう、そうすると収入がものすごい少ない新入社員みたいな時はですね、収入が増えると幸福度がどんどん上がります。

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このカーブがだんだんだんだんこう来てですね、ノーベル賞とったカーネマン先生の研究によると、年収7万5000ドル超えると、もう幸せと年収に相関関係が見られなかったっていう有名な研究結果を出しています。

7万5000ドルっていうと800万くらいですかね、年収800万円までは頑張って年収増やしたほうがいいです、今の日本人の平均年収が450万くらいですから、頑張って800万くらいをめざすとまだ幸せになってきます。

ただ800万目指せばいいかというとすでに寝てきてるんですよ、最初の100万から200万、200万から300万のときに比べて、700万から800万になると、超えるとついには幸せと年収に相関がないっていうのがカーネマン先生の研究結果ですから、まあそれ以上金持ちになってもしょうがないということです。

この理由はいろいろと言われています。

一つは慣れの効果収入100万増えたらうれしいんですけど、すぐそれに慣れるんです、それは当然だよって、やっぱりあと100万ほしいなって人間思っちゃうんです。

もっと上をさらにほしくなっちゃうっていうのが一つと、もう一つは現代社会って格差社会なんで上には上がいるんですよね、ですからやっと年収こうやって500万だってやったぞって思うのも束の間、上には上がいるからもっと目指したいってなるので、この年収アップによる幸せというのは長続きしないということがわかっているんです。 

このように幸せについていろんなことがわかっているんですね、健康についてわかってるから、より健康になることを目指せます。それと同じで幸せについて、幸せの研究っていうのは実はたくさん行われているんです。

幸せのメカニズム

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最近幸福学の第一人者って言われることがあるんですけど、これはちょっと恐れ多いことで、幸福学、ウェルビーイングスタディあるいは、ウェルビーイングハピネススタディと言われてますけど、この研究者はたくさんいます。

日本にも世界にもたくさんいてですね、日本人だとコロンビア大学の大石先生なんてすごい有名ですし、京都大学の内田先生とかいろんな先生が幸せの研究っていうのをやってます。

心のウェルビーイングですね。

ウェルビーイングっていうと、たぶんお医者さん、医学系の方はですね、健康という風に訳されるんじゃないかと思います。

Well beingという単語は辞書で調べると、健康、幸せ、福祉って出てます。だから福祉系の研究者の人は福祉ですね、福祉系研究者の人はWell beingeingというと福祉と訳すんですよ。医学系の人は健康と訳す、心理学系の人は幸せと訳す、そういうちょっとおもしろい分野なんですけど、心理学ではもうちょっと正確に言うと、Subjective well beingと言います。

主観的な幸福ですかね、要するにアンケートで主観的にあなたはどのくらい幸せですかって質問した結果として、幸福度を測り、それを例えばさっきの年収と幸福度両方測ってみて、カーブを求めましょうっていうのが、一つの研究手法ですね

幸福についてアンケートする、それともう一つ何かを測る、比べると例えば今は年収の話しましたけど、例えば感謝、感謝をするかどうかというのを横軸に取りましょう。幸福度を縦軸にとって、1000人にアンケートします。あなたはよく感謝しますか、あなたは幸せですかって、7段階くらいでこたえてもらってプロットしますと、比例するんですね。

すごい感謝してるけど不幸せっていう人もいますけど、でも散布図を描くと相関係数が出るわけですよ、相関係数0.6とかになるんじゃないかと思うんですけど。

要するに中程度の相関があるってことは幸せな人は感謝する人だっていう結果が得られるっていう風に、ウェルビーイングの研究特に主観的ウェルビーイングですね。

Subjective well beingの研究っていうのは、心理学者を中心としてたくさん行われてまして、例えば幸せな人は7年から10年、不幸せな人よりも長寿であるという研究結果があります。

これは論文もハッピーピープル リブロンガーという分かりやすいタイトルの論文が出てまして、ハッピーな人々は長生きするということがわかっています。

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例えば口角を上げると幸せな気分になります。

すると免疫力が高まって病になりにくいっていう研究結果もありますね。やっぱり幸せと健康は似ています。どっちもWell beingですから。つまり幸せに気を付けていると、健康で長寿になったり、あるいは感謝する人になったり、いろんなことがあるっていうことがわかっているわけです。

無意識に幸せになる方法は何かっていうと、無意識に健康になる方法と一緒

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無意識に健康になる方法っていうのは、多分健康についての知識が身についていて、まああまり意識しなくても思わず散歩に行ったり、ジョギング行ったりして、ごはん食べる時に思わずがーっと食べるんじゃなくて、原八分目、ちょっとご飯は少な目にお願いしますとかですね。

無意識の習慣化をすると健康に一番いいのと同じように、無意識の習慣化をすると幸せになるということをお伝えしました。

ではどうやったら幸せになるのか。

無意識に幸せになっていくためには、四つの因子

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幸せのよつばのクローバーが出てますけど、幸せの研究というのは世界中で行われているわけですね、何が幸せに影響するかというのは、すでに幸せと感謝の話をしましたけど、ここに青い字で書いたこれ全部影響するわけですよ。

皆さんが無意識に幸せになっていくためには、この四つの因子、これ因子分析の結果ですけど、これを満たすように生きていれば良いということになります。

何かやりがいを感じて働いたり、生活したりしてますか。

一つ目は、
何かやりがいを感じて働いたり、生活したりしてますか。 

物事をするときに、例えば仕事もそうですね、あるいは今日のウェブのセミナーもそうかもしれませんし、学びでもいいし趣味の活動、あるいはボランティア活動、地域活動いろいろあると思いますけど、ワクワクときめきながらやってますか、ワクワクときめきながらやってる人は幸せです。何しろやってみようという気持ちがありますから。 

逆の人はやらされ感ってやつですね、やりたくないんだけど仕事やってます、やりたくないんだけど町内会活動を義理でやってますとかそういう人は幸福度が低いんです。

皆さん成長するのは好きですか?もう大人だから成長なんていいよっていう人もいますけど、成長する人は幸せなんですよね。新しい体験をいろいろやって成長する、成長するということは結局は強みを見に着けることです、これもすごく効きます幸せには。成長する人は幸せです。

幸せじゃない人、自己実現や自己肯定感が低い人は幸福度が低いんですよね、自分は強みもないし、平凡だし、失敗ばかりするし、ダメな人ですっていう風に自己評価する人いますけど、ネガティブな評価というのは幸福度が低いんですよね。

だからちっちゃくてもいいから強みを見つけること、見つけるためにはチャレンジするしかないですね、いろんなことをやってみるしかないですね。

いろんなことをやってみる人は幸せだということですね。

ありがとう」因子。感謝する人は幸せ

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二つ目はありがとう因子、
感謝する人は幸せです。 

あるいは利他的で思いやりのある親切な人は幸せです。皆さんどうでしょう、利己と利他どっちが好きですか。自分のために何かするのと、人のために何かするのと、どっちが好きですか?これも明確な研究結果がたくさんあります

利己的な人よりも利他的な人の方が幸せです。面白い研究は、エリザベート先生の研究でお金を5ドルあげます、自分の為に使ってくださいっていう群と、5ドルを他人の為に使ってくださいっていう群でどっちの幸福度が上がるか調べたらですね、他人の為に使った人の方が幸福度上がった、というんですね。

これ面白いことに別の実験で、じゃあ20ドル差し上げますと、さっきのは500円くらいですけど、今度は2000円くらいで自分の為に使った場合と、他人の為に使った場合、やっぱり他人の為に使った人の方が幸福度があがったんですけど、ちょっと面白いのは、5ドルの時と20ドルの時と差がなかったってことなんです。

統計的な優位度があるほどの差がなかった。どういうことかというと金額は関係ない、さっきのもある程度行くと収入と幸せが関係なかったのとちょっと似て、利他的な活動、お金を寄付するとかおごるとかごちそうするとかプレゼントするとかそういうことですかね、20ドルを他人の為に使うと幸せになるということなんです。

医学的にはオキシトシンとかセロトニンという幸せホルモンというものが出てくると言われていて、お金の実験もそうなんでしょうけど、他の人に感謝されたりすると優しい気持ちになります。

利他的で思いやりのある人が幸せですね。

あと多様なつながりのある人は幸せですよね、逆に言うと幸せじゃないことに非常に影響するのが孤独ですよね。イギリスには孤独担当大臣っていうのもいるそうですけど、やっぱり孤独っていうのは現代病と言われてまして、一昔前、二昔前ですかね、要するにムラ社会みたいな古いしきたりの中でギュッとみんなが同じ所に住んでたような社会というのは繋がりが濃いんですよね。

濃すぎてムラ社会は村八分になったり、おせっかいなおばちゃんがいたり、祭に絶対行かなきゃいけないとか、まあこうちょっとルールだらけで生きにくい感じがする。

だから私たちは戦後都市に出てきて、マンションに住んで、となりの人なんか誰だかわかんないし、他人のお世話にならずに生きていきます、みたいのなのがちょっと流行っているようですが、私は実はこれは良い面と悪い面があると思います。

良い面というのはもちろん過干渉から逃れてせいせいしたっていうのがあるんでしょうけど、人間って行きすぎちゃうんですね、マンションの隣の人が誰だかわかんなくて、マンションの町内会とか組合とか行かなくてもいいですよみたいな人いますけど、一人でいると何が困るかってレジリエンスが低くなるんですね。

レジリエンスとは心とか社会が折れそうになった時に、ポキっとおれずに戻るしなやかさですよね。

結局弱い繋がりでもいいから繋がりがあるといざという時に助け合えるんですよ。ところが、寸断されてたり、嫌いな人はあなたとなんか会いたくありません、みたいに喧嘩したりしていると、いざという時に助け合えないですよね。

いざという時というのは、今の新型コロナ禍みたいなのもそうですし、震災とかあるいは皆さん自身に何か仕事できなくなったとか、病気になったとかいろいろあると思うんですけど、そういう時にやっぱり弱い繋がりだけど孤独じゃなくて、ムラほど濃くなくてもいいけど弱い繋がりでいいので、繋がりがあることが大事です。

それから繋がりが多いことも幸せに寄与するんですけど、これうちの学生が面白い研究したんですが、多様な繋がりがある人の方が、均一なつながりの人よりも幸せだったんですよ。ですからいろんな人と繋がる時は、なるべくいろんな人と付き合っているといいです。


気が合う同じような人とだけ接して、気が合わない変な人とはちょっと会いたくない気持ちもわかるんですが、まあなるべくいろんな人と付き合ってると、知識も得られますよね、いろんな人の自分と違うタイプの人の知識が得られるとそれも勉強にもなりますから成長にもなりますし。 

それからさっきのレジリエンスですよ、折れそうになった時に、聞いてみようってすごいアイデア出るかもしれないですよね、そういうわけで二つ目はありがとう因子です。

なんとかなる」因子

3つ目がですね、なんとかなる因子。

前向きでポジティブで楽観的な人、それからチャレンジする人ですね、なんとかなるっていうのはリスクテイクってやつですよ、何かリスクがあってもがんばるぞって。 

ハイリスクハイリターンみたいな時に、まあ新規事業とか起業とかあるいは新しいことを始めることにチャレンジする、あるいは前向きでポジティブですから、言葉遣いが前向きかどうかです。

先程自己肯定感の低い人は私なんかダメですっていう人がいるって言いましたけど、道開けてくださいっていう時に、「すいませんすいません」という人がいますけど、言葉遣いですね、「すいません」と「ごめんなさい」を日本人は間違いますよね。

英語でいうと「Sorry、sorry」とアメリカ人とか言わないじゃないですか、日本人はすぐ「Sorry」って言っちゃうとか。

それから気になるのはですね、細かい話なんですけど、昔はですね、職場から帰る時に「お疲れ様」って言ってませんでした?

みんなが疲れてるから、「お疲れ様でした」って労う言葉だったのに、最近の若い人は朝っぱらから「お疲れ様」って言いませんか?「お疲れ様です。」って朝疲れてないですよね。

疲れてない時から「お疲れ様」ってネガティブな、あ、ポジティブがいいんですよね、言葉も笑顔もそうですよ、むすっとしているより笑顔の方がいいですよ。

アメリカ行ってみると「How are you?」「I'm fine thank you」って習ったんですけど、最近は「How are you doing?」って言ったら、「Excellent!」とか「Incredible」とか「Wonderful」とかインフレしてますよね。

向こうはもう「Incredible」ですよ「ものすごい幸せ!」と言ってるのに、こっちは朝っぱらから「お疲れ様」ですって、お疲れの王様みたいな挨拶してるのはちょっとネガティブですよね、

もうちょっとポジティブに、日本人の謙虚さっていうのもいいんですけど、アメリカが手放しで素晴らしいとは言いませんよもちろん。ポジティブすぎて、実力以上に見せすぎるみたいな国と、実力以下に見せちゃう国と、日本ももうちょっと実力相応なくらいの自信を持ったほうがいいんじゃないかなと思います。

「ありのまま」因子

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4つ目はありのままに因子。

人の目を気にしすぎる人っていうのは幸福度が低いんです。人の目を気にすると、人と比べちゃうんですよ、人と比べると、金・モノ・地位みたいな、他人と比べられるざいを目指しちゃうんですけど、金による幸せって意外とサチュレーションしますから、モノと地位もそうなんですよね、直接な幸せって長続きする幸せには意外と効かない、それよりも人は人、自分は自分ですよ。

自分軸で、自分とはどういう人なのかそういうことを明確に持っている人は幸せです。


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無意識に幸せになる方法というのは、この4つを理解して、でもあまり意識しすぎないことですね。

不幸な人の特徴というのは、この話を聞くと「ああ私は、やってみようもありがとうも、なんとかなるもありのままにもできていない、ダメだ、私なんかダメだ」こう思っちゃうこの態度自体がネガティブなんですよね。

実は幸せを目指しすぎる人は不幸であるっていう、だからこうなれば幸せなのに、「ああすれば幸せなのに私ももっと自己肯定感が高ければ幸せなのに、収入が多ければ幸せなのに」と幸せのことばかり考える人って幸福度が低い傾向があると言われているんですよ

だから無意識下しなきゃいけない。難しいんですけど、矛盾みたいですけど、この四つを理解して、でもあまり気にせずに生きる、これが幸せの秘訣です。

なぜなら、要するに幸せについて意識して、あ、なるほどこういうのが幸せなのか、四因子の、健康についての知識を得るように幸せについての知識を得る、知識を得たうえで、確かにお金って意外と収入入ったけどすごい幸せには最近ならないなあとかですね。

この幸福学の知識を知ったうえで実践すると、さっきの食べ過ぎないほうが確かに体軽くてジョギングしやすいねとか調子いいねとかわかるじゃないですか。

そのように

知識を得て実践して、習熟して、無意識のうちに幸せになれるようになっていただきたい。


一通りの幸福学というか無意識に幸せになる方法についてのお話を終わりたいと思います。 

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堀江:ありがとうございます。前野先生ありがとうございました。最後の4つの因子、本当に興味深いですよね。

前野:ありがとうございます。


堀江:
一番難しいのはこの中でやっぱり例えばありがとうというのは、まあ今からでもできますよね。 


前野:
そうですね。 

前野:1時間半前にある作家の方と対談していたんですけど、10冊目の本までは売れる本にしたい、売りたいと思っていたそうなんですよ。

堀江:はい。


前野:
だから人と比べてあいつより売れたいと思ってたんですけど、10冊書いたところで編集者の方に、あなたは売りたいっていう気持ちが文章に出てるから、もう売りたいんじゃなくて、中身がいいんだから、いい中身を伝えたいっていことに専念してくださいって説教受けたそうなんですよ。 

堀江:はい。

前野:確かにと思って、本当に書きたいことをもう売れなくてもいいと思って書いたら、バーンと11冊目が売れてるそうなんです。

この感じですよね。ついつい比べちゃうんだけど、比べるとパフォーマンス下がるっていうのが研究結果でわかっているので、さっきの編集者さんと同じことを私も感じますね。


やっぱり人と比べて特にあいつより上に上がりたいとか、いいものを着て自慢したいとか、その自慢とか名誉、物欲、名誉欲、金銭欲ってやつですね、これはあってもいいんですよもちろん、名誉なことはあってもいいんですが、これであいつに勝ちたいとなっていると、よくない、だから習熟するのは時間かかりますね。 


質問への答えとしては、一瞬で感謝を確かに一瞬でしようと思ったらできますけど、ありのままっていうのはやっぱり人生をかけて磨いていくものではないですかね。 


感謝も実はそうですね、一言ありがとうっていうのは簡単ですけど、本当にありがたいなあってお母さんのおかげだなあって思うのは、子供ができてやっとお母さんの気持ちがわかるみたいな、ありがとうの深さっていうのが年齢とともにわかってくるもんじゃないですか。 


そういう意味ではどれも意外と難しくてですね、これ出来てる人にとっては簡単で、やる気を持ってやろうぜみたいな、出来てる人には簡単ですけど、まだ私の人生で本当にやりたいことって見つかってないんですっていう人、日本に結構多いですよね。 


堀江:
そうですね、ご視聴の皆様もYouTubeのチャット機能をお使いいただいて、前野先生にご質問コメントございましたら、ぜひお願いします。 

堀江:コロナの時代であってもありがとうってできるんですけど、何とかなると思うのもできるんですが、難しいのがありのままにって、簡単なようで難しい気もします。 


前野:
はい、そうですね。 


堀江:
人ってなんとなく比べたりね、比べる対象は具体的なこともあればそうでないことも一般的なこともあるんですけども、そういうものから自由に気持ちがなれるっていうのが、これをどうやって習熟したらいいのかなっていう気がしますけど。 

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ここでパネリストの佐々木浩二さん、そして西沢邦浩さんご紹介したいと思います。西沢さん佐々木さんいかがでしたでしょうか。

西沢:はい、すみませんじゃあ佐々木さん、西沢の方からお話させていただきます。私、先生が「システムデザイン思考で世界を変える」っていう本を出した、日経BPという会社で。

前野:ああ、そうでしたか、お世話になりました。


西沢:僕ね落語をちょっと思い浮かべてたんですよ。最近ねすごく落語がブームですよね。大体落語に出てくる人達って、大体みんな非常にみんなレジリエンスがあって、みんなおせっかい、みんな人にあげることを嬉しく思ってたりとか、そういったとこからすると、日本というのは実はそういう素晴らしい教材を持ってるんじゃないかなあっていう気がしてたんですね。 それがやっぱり日本の江戸から繋がってる、我々お金がなくたって、みんなで楽しくやれるじゃんっていう、そういう独特の落語っていう分かを持ってるなと思いました。

前野:はい。


西沢:
もう一つ僕一応健康のあれをやってたんでね、健康と幸せは似ているよっていうお話されたじゃないですか。 


前野:
はい。


西沢:
有名な実験があってですね、同じ食事を食べるんですけど、楽しい話をしたり、笑いながら食べると、血糖値があまり上がらない、ところが、喧嘩しながら食べたりですね 、ややこしい話聞いてると血糖値がバカみたいに上がる。結局幸せにごはんを食べてれば、健康でいられるのに、皆で喧嘩したり不幸せでごはん食べてるとどんどん不健康になっていくっていう、本当に典型的なループっていうのがありますけども。本当にそれって近いなっていう気がしました。ちょっととりあえず感想(笑)

前野:ありがとうございます。


西沢:四つの因子を一つ一つチェックしていきたいと思います。 

前野:はい。よろしくお願いします。

佐々木:先月男塾のパイロット版に出させていただいて、夕刊フジが先月開設しましたDANTESという男性向けの有料健康サイトとこの男塾、共催ということでですね、参加させていただいております。

DANTESというサイトは、男性に特化した医療健康サイトなんですが、そういうこともあって男性医療の第一人者でもある堀江先生にお話うかがって、DANTESの特別顧問になっていただけないかということを、お話しましたら、快諾いただきましてですね。


いろいろと話している中で、先生が「幸福道」という男性の幸福をアップするというのを、テーマにアップしたらいいんじゃないかと、おっしゃられて。これは私かねがね考えていたことだったものですから、これはぜひDANTESのテーマにしたいなと思ったんですけど、その背景としてですね、前野先生の幸福学があったんだなあということをですね、今回理解した次第なのですが。一つ先程のお話で、お疲れ様ですというのがありました。 

前野:はい。


佐々木:最近テレワークでですね、実際に会ったり、会社の中の内線電話とかでやり取りするのではなくて、メールで今まで会ってた人間とメールでやり取りする機会が増えたんですけど、書き出しがですね、大抵「お疲れ様です」なんですよ。 幸せとか幸福とかっていう言葉をですね、口に出して言うとかっていうのに照れがあったりする、その辺の心理的な壁みたいなものが、何か幸福学の邪魔をしているんじゃないかなという気がしているんですけど、いかがお考えでしょうかね。


前野:
いやいやおっしゃる通りですね、日本人は本当にあなたのお子さん素晴らしいですねって言われても、「いやいや大したことないです」っていう、本当に謙虚から始まってるネガティブ表現が多いですよね。 


でも多分謙虚っていうのは、江戸時代とか明治のこの武士とかですね、びしっと人間磨いたものが、自信満々なんだけども、「素晴らしいですね」「いやいや私のようなものはまだまだ」って強さと謙虚さがセットだったはずですよね。 

これが私はどうも嫌で、自分では使ってないんですけど、それに代わる言葉ってなんかないかなってずっと考えてるんですが、そういう謙虚とおっしゃられましたけども、特に我々が対象としている男性、まあ中高年の男性なんか特にそうなんですけど、そういったところでなんか妙に謙虚にしたりとかですね。

ところがこの自己肯定感が下がった上に、謙虚になってお疲れ様ですとか言ってるともうね、痛々しいっていうと言いすぎですけど、もったいないですよね。ちょっと癖になっちゃってる、もうだから日本の文化の中で癖になってるので、ホントにお疲れ様はやめて、別に「お元気ですか」でいいじゃないですか。

ポジティブな言葉を使ったほうが、多分言語を発するとそれが自分にフィードバックになって、自分は疲れてるんだとかですね、「いやいや私なんてまだまだ」っていうと、私はまだまだだって自分に言い聞かせるわけですから、強化学習しちゃうんですよね。

ですからほんとにその言葉をちょっとやめるだけでも、もし男性中高年疲れてるとしたらですね、疲れてるからこそ、疲れてますよっていうのをもうなんかかなり疲れてますよっていうのと、もうちょっとならいけますっていうのとポジティブさが全然違うじゃないですか。

それは気を付けてほしいなっておもうのと、特に日本はですね、男女の幸福差が世界でも最も大きい国の一つなんです。

だからまさに男塾が必要で、最初男塾っていうから体鍛える塾とかかなとかね、男性の医療の話ですけど、だから幸福学から見ても、男性がもっと幸せになるために、何をすべきかっていうことはやるべきで。女性の方がもうちょっとポジティブな言葉つかってるかもしれないですね。

堀江:今日僕たまたま電車に乗っててですね、日暮里っていう駅で降りるはずだったのが、本読んでたらその本が面白くて、気が付いたら東京駅まで行ってたんですよ。

前野:だいぶ行きましたね。

堀江:そうそう。それがだから全然聞こえない、これがフローとかゾーンと同じかどうかはさておいて、まあ時間も気にならないし、場所も気にならないっていうこれが逆にいうとあれで、一種の幸せなまあ乗り過ごしたのは不幸なんですけども、時間は幸福な時間だったのかなみたいに思ったんですが、ああもうこんな時間かっていうのありますよね、なんか仕事してて。

これは本人は幸福とはあえて思わないかもしんないんだけど、やっぱり一つの幸福かなと思うんですけど、どうでしょう。 

前野:ええそうだと思いますね。何かに没入する人とか、満喫する人が幸せだっていう研究結果が一つありますし、それからポジティブ心理学っていう分野があって、これはまあ幸福学と近いんですけど、もうちょっと範囲が広いんですね。人の心の良い状態なんですけど、その中にエンゲージメントというのがあって、まさにおっしゃるフローとかゾーンとかいうもの。先生の本読んで乗り過ごしたっていうのは明らかにフローの一種だと思います。もちろん王貞治ほどじゃないかもしれないですけど、同じものです、やはり集中してると時間を忘れるということなので、これはポジティブ心理学では幸せのための重要な一つだってはっきり言われています。

西沢:日本人特に男性は、なんかこう表現も下手だし、挨拶も下手だし、自分の幸福高めるのも下手。その中で今結構会社なんかに行くと、若い奴が来てないのに居場所のない亡霊系のビジネスマンばっかり会社にいたりね、こういうことが怒っていたり、バーチャルでいろんな会話をしていく中で、どんどん付き合い方が、男がですね、覇気がないのかなっていうか、まだね、飲み交わしたりしてるとですね、まだこいつもこういうとこあるなとかそこらへん全体の雰囲気で判断して社会を作ってきてるじゃないですか。


この新型コロナでバーチャル化している社会の中で、その我々男がもっと幸福になるためにですね、これを逆手に取ったりですね、というような方法ってなんかないですかねえ。 

前野:やはり会社社会とか大人の社会で一人で男は一匹オオカミになって戦う傾向がありますよね。若い頃、僕なんかも二十歳とかの頃は、友達親友だぜとか言いながら飲んでたけど、段々忙しくなってきて、しかも役職が上になってくると、そんなに一緒に飲みに行く機会も社交的なのはあるけど、親友と飲むみたいなのってどんどん減っていく。一方で女性はいつまでもこうつるんでっていうか、みんなと仲良く井戸端会議みたいなのしてますよね。

西沢:電話とかこういうネットのチャットでもですね、よくそんなにネタがあるなと思ったりするんですけど、結構男だと「いやあ」とか言って、視線のやりどころに困っちゃったりとかね。その辺りってなんかどうやったら、もっとある一線を越えて行けるのかなあって思うんですけど。

前野:もうちょっと力を抜いて、女性みたいに雑談するといいんじゃないですかねえ。

西沢:だから先程の落語の世界なんか、なんにも知らなくたって、知らないことをいいことにいろんなことをしゃべっちゃったりするじゃないですか。知ったかぶりしちゃうとかね。それでもなんか「このやろう」とか言ってへらへらして聞いちゃうとかね。

なんかあの時代の会話術みたいなのって、本来我々って持ってたんじゃないかと思うんですけど、なんかどうしてこんな風にうまくできなくなっちゃったのかなって。ちょっとなんかここらへんでなんとかしなきゃっていう感じもするんですけどね。

男塾1-31

堀江:先生がお話された中の、ありがとうの一種ですけど、まあドネーションっていうんですかね、これ僕も還暦近いんですけど、出身の高校とかあるいは大学のクラブとかで、ある年齢になるとやはり寄付をしてくれってくるじゃないですか。

例えば高校で、校舎建て替えたいんだけど、お金ないと、やっぱり細やかながら出すと、ものすごいその効果って結構持続するんですよね。

意外なほど、ハッピーになるってことがわかったんですよ。それでこないだも大学の運動部入ってたんですけど、運動部の方で新しい器具を買いたいっていうことで、僕ボート部って船を買いたいって、これも細やかにね、寄付しただけでもやっぱりなんかこう、ちょっと尋常じゃないくらい幸福さが増すので。

前野:はい。

堀江:やはりボランティアとか利他とか寄付っていう文化が、重要なのかなというか。アメリカ人って、さっき言葉も大げさで、なんか食べてもすぐセンセーショナルとかね、センセーショナルかなとか思いますけど、ただしょっちゅう寄付をする文化がありますよね。

前野:そうですね。


堀江:
なんかそういうのはやはり幸福を高めようっていうカルチャーあるんでしょうか、日本に比べると。 

前野:アメリカはありますね、ヨーロッパ人がバカにして言ってましたね、アメリカはハッピーを目指してる国だから気楽でいいよねって言ってましたけど、でもやっぱりハッピーを目指すためにはなんでもやるっていうのはいいことだと思いますよ。


欧米にある寄付の文化というのも元々はハッピーの為にやってたんじゃないかもしれませんけど、今となってはエビデンスありますから、非常に幸せのために良い文化で。日本はそういう寄付文化ってなかったので、減ったですよね、それもうまい事練習してちょっとずつ寄付するようになるといいですよね。 

堀江:今コロナの大変でいろんなとこに寄付するのが出てきて、そこは役立ってるなと思うんですけど、反面日本特融の自粛警察とかね、なんかこう江戸時代の五人組じゃないんだけど、特有のカルチャーが、アンハッピーなカルチャーがあるみたいな気がするんですよね

前野:ええ、そうですね。ありのままにじゃなくて、皆と違うことするなよっていう

堀江:そう。


前野:
空気っていうのはあまり幸せじゃないですね。 

堀江:そうですね。

西沢:今先生おっしゃったんですけど、今どっかの漁港でお魚が余ってるって、買っちゃったりとかね、大体妻がどんどんやってるんですけど。


前野:
ああ。 

前野:そうですね。


西沢:
自粛警察とかやってるよりそっちの方がいいですよね。 

前野:いやほんとに皆気付いてほしい。これやってみるとわかるじゃないですか、明らかにこっちの方が健全な幸せな感じ。自粛警察とかしても幸せなホルモン出てきてないはずですよね。イヤーな感じの。 


西沢:
誰も幸せにならないですもんね。 

前野:ええ、なんないですね。本人も絶対またカリカリイライラしてねえ。なんだろ。 

佐々木:それで言うとあれですね、我々がやってるDANTESって、男性のテストステロンを高めるっていうね、いう意味でそのまま単純にDANTESってつけたんですよ、ネーミングって。でまあテストステロンと言えば、堀江先生の一番のテーマでいらっしゃる。

で、先生にも夕刊フジにも連載もしていただいてるんですが、そのテストステロンの特徴として、利他の気持ちが強くなるというようなことを書かれてらっしゃる、これ幸福度高めるということと、テストステロン高めるっていうのはかなり一致するんじゃないかなって思うんですけど、そうですよね堀江先生。

堀江:ええ、実はやってみよう、ありがとう、なんとかなる、ありのままにで、テストステロンはやってみようとなんとかなるにものすごく関係してますね。

前野:はい。


堀江:それからオキシトシンは非常に自分と近いところの愛情とか利他の気持ちなんで、オキシトシンも幸福感という意味ではオキシトシンも僕も大事だなと、人への思いやりですよね、大事なんですけど、テストステロンはやってみようとなんとかなるっていう、まあ楽観的というか、そういうホルモンで、ただ面白いのはテストステロンというのは外に出かけていかないと出てこないんですよ。男は。 

前野:はい。

堀江:家の中にいてもテストステロンというのは、上がんない構造になってるんですよね。


前野:
そうなんですか。 

堀江:ええ、女性のオキシトシンというのは、自分のいる場所の中でオキシトシンというのは発揮されるんで、簡単に言えば、自分の子がね危ない時に身を呈してでもね助けたりね。

前野:なるほど。

堀江:だけど他人の子供を助けようと思わないのがオキシトシンなんです。

前野:なるほど。


堀江:テストステロンっていうのは日本の国民が大変だって言ったら、自分の体を犠牲にして、特攻隊じゃないですけど、これ一種の極限的なテストステロンですが。 


前野:なるほど。 

堀江:そういうのはあるんですが、それはただ、今お話したようにテストステロンは外に行かないとゲットできないんです、今外になかなか行けないというのが、日本人の幸福度をね、ちょっと今どうやって高めたらいいのかなというのが、はい。 

前野:このオンライン会議で外の人と接してもダメなんですか。

堀江:それはいいかもわかんないですが、基本的には自分の空間の自分のいるところの外に行って、認められると
オンラインもやっぱりバーチャルの社会ですから、と思うんですが。 

前野:ええ。


堀江:なんらかの目的をもって、ご褒美が… 


前野:なるほど。ありがとうございました。勉強になりました。


西沢:最近あの論文でですね、瞬間瞬間をちゃんと大切にできて、次から次へと小さくてもいいから目標を立てていけるのは幸せだと、生涯にわたる幸福度調査っていう訳わかんない幸福度調査の解析だったんですけど。そういう例えば、なんかわかる気がするんですよ。なんか一つ一つ細々と目標立てるのって、なかなか人ってずるずるずるずるできないじゃないですか。なんかそういうようなコツなんていうのはあるんですかね。幸せ度を高めるための、無意識なというか、幸せになりたいんじゃなくて、なんかやることで幸福度が上がるような。 

前野:確かにそれと近い研究は前から知ってたのは、目標が大きすぎるよりも、小さめの目標の方が、幸せだという研究があるんですよね。これはやはり叶いやすいからというのもあると思うんですよ。やっぱり刻む、目標立てるというよりも、ちっちゃい成功を積み重ねるように、まあどうやって気を付けるかわかんないですけど、気を付けることですね。 


前野:夢はあるけど行動出来てない人よりも、ちっちゃい夢をコツコツ行動で進めるっていう。 

西沢:はい。

前野:結果コツコツやる人は幸せだっていうのもあるんですよ。性格が大雑把で飽きっぽい人よりも、飽きずに粘り強い人の方が幸せな傾向があるので、飽きっぽい人はどうすればいいですかね、なんか目標設けて工夫したほうがいいですね。


堀江:それは僕らの研究で、緻密な人で目標立てる人ってやっぱりテストステロン高いんですよね。なんでもテストステロン結びつけちゃうとあれですけど。 


前野:はい

堀江:大雑把で妄想してる人って、低いって。

前野ああ、まさに一緒ですね。 

堀江:ええ。だから日記書いてる人ってテストステロン高いんですよ。なんであれね。


前野:ああ。 


堀江:段々年行ってくると、日記書かないじゃないですか、小学校とかね中学くらいはね。 


前野:(笑) 

堀江:今日も部活の練習大変だとか書いてますけど、そういうね。 


西沢:永井荷風なんて無茶苦茶テストステロン値高かった。 

堀江:そう、異常ですよ彼は。

全員:(笑)


堀江:踊り子に囲まれてましたからね。 

西沢:ねえ、なるほど。


前野:なるほど。 


堀江:オーディエンスの方から前野先生にご質問あるので、これ最後にしたいのですけど。 


前野:はいはい。 


堀江:男性はなかなか肩書を外しにくいと、だから素の自分というのがなんなのかが非常に難しい。それも幸福に関係するんじゃないかなっていう話が来てますけどどうでしょう。 

前野:おっしゃる通りですねえ、だけど男は肩書で生きてて、高齢になって、さあ俺は町内会で活躍するぞって奥さんに豪語して、町内会に行って偉そうに「お前らはこうだ」って言って、嫌われて、家にこもってテレビ見て死ぬって言ってましたけど。 


堀江:(笑) 


西沢:あるある。 


前野:そうならないためには、やっぱり50くらいからもう老後というか60歳以降の生き方っていうのは、考えて、みんな60になって定年になったら、新しい趣味をやりましょうって、でも第1位が旅行なんですよね。 

旅行って趣味じゃないじゃないですか、一瞬行ったら終わりなんで、もっと持続性のある趣味を見つけとかないと、男性の寿命が短い理由もあるけど、不幸だからっていうのもあるんじゃないかと、やっぱり肩書の世界で生きる自分と、それも大事ですけど、それ以外の自分、多分私生活とか、それこそ趣味のサークルとかボランティアとか地域とか。


あるいは今副業もできますから副業とか、何かやっぱり自分の多様性を高めとかないと、100年時代で、60年時代だったら肩書と共にさよならでよかったかもしれませんが、そうならないで幸せに生きていただくためには、これもどうすればいいかわかんないですけど、どうすればいいかというと、やはり肩書以外の自分をたくさん作るという努力をしたほうがいいですね。 

堀江:趣味の中にやはり無意識で趣味を楽しめるまで習熟する段階が必要ですね、まあ我慢と時間というか。

前野:まあそうですね、幸せと一緒で、すべての趣味というか何か、なんでしょうスポーツでも絵とかでもそうですけど、ある程度習熟するためには、最初の苦しみというか時間はありますからね、ぐーっとこうある時パッとできるようになって、こういう断続的な変化になりますから、それはちょっと粘り強さ、さっきのあれですねテストステロン出しながら粘り強くやる必要があるでしょうね。 


西沢:先生、そろそろ時間ですかね。 


堀江:最後どうぞ。 


西沢:先生、例えば幸せ度の高い趣味ランキングみたいなそういう調査は。 


堀江、前野:おお! 


西沢:ちなみに長生きするスポーツっていうのは結構いくつか調査があって。 

前野:はい。

西沢:第1位がテニスなんですよ。テニスバドミントンとか意外とその対戦型の競技やってる人が上なんですよね。 

堀江:うんうん。

前野はい。


西沢:走ってる人意外と下のほうだったりして。 

前野:はあそうですか。

西沢:意外と趣味でそういうのってあるんじゃないかと。

前野:(笑)あるかもしれないですね。あるうちの女子学生が、音楽見に行ったり、ダンス見に行ったり、美味しいもの食べたり、いろんなものが好きなんで、どれが幸せに寄与するか研究したいって言ったから、やってもらったんですけど、僕は見に行くだけじゃなくて、やってる方も調べたんですよ。
そうすると、音楽でもダンスでも食事でもなんでも美しいものを作ってる人はみんな幸せ。 


堀江:なるほど。はい。


前野:特にそうじゃない人と差がなかったんですよね。だからその時気づいたのは音楽とダンスと落語と食事と、そこには差は、僕らの研究では見つからなかったですね。多分スポーツは体を動かす動かし方とかに差が出るからで、趣味もよっぽど体を動かすとか、心の何でしょう、不明が、不明じゃないテストステロンとかオキシトシンが出る趣味っていうのがあればそれがいいかもしれないですけど、今のところはそんなに違わないかなと思ってます。 

西沢:なるほど。


野:でもあるかもしれないですね。幸せになる趣味っていうのがあったら、それはやりたいですねえ。 


堀江:ぜひ幸せになる趣味を教えていただきたいと思います。 


前野:そうですね。調べてみますよ、面白いテーマになりますね。ありがとうございます。 


堀江:ありがとうございます。そろそろ時間になりました。前野先生ほんとに今日ありがとうございました。 


前野:こちらこそありがとうございました。 


堀江:佐々木さん、西沢さんもありがとうございました。 

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