「性」のキーワード、5年で倍増

2021/03/30

幸せおじさん2021年3月30日

タレントのSHELLYさんがYouTubeに開設した性教育チャンネル「SHELLYのお風呂場」が、先月は約180万回を超える視聴数を記録。「性」をオープンに話す機会が確実に増えてきました。

「月刊TENGA(34号)」の調べによると、新聞とビジネス誌(およびそのオンライン版)、テレビで「マスターベーション」をキーワードにした報道件数は、2015年が16件、19年に40件、20年に35件と推移しています。

中身を見ると、15年頃は、誤った方法のマスターベーションが引き起こす、射精障害の危険性についての記事が散見されました。それが、20年になると、マスターベーションに関する医学的な知識を紹介する同様の記事の中に、「ネット」や「アプリ」といった言葉が飛び交い、スマートフォンの普及と性の話題の一体化がみてとれます。

感染症拡大に伴って若年層の妊娠相談も増え、緊急避妊薬の薬局での販売を政府が検討に入ったことをきっかけに、「性教育」の範ちゅうも広がりを見せています。

不妊治療が女性だけの問題ではないことの理解とともに「男性不妊」が話題にのぼるようになり、女性特有の健康課題とテクノロジーを結びつけた「フェムテック」は企業や経済人にとって、もはや欠かせないファクターです。

「性」というジャンルでひとくくりにされ、拒絶されることも多かったことが自然と話題の中心になっています。男女の性について、「見てはいけないもの」「触れちゃいけないもの」という昔のイメージから、ようやく「正しい知識を知ることは、人として最も大切」といえる日が来ました。

こうした意識の変革を背景に、今後はますますセクシャルウェルネス市場が注目されるでしょう。案外、有望企業を知るための、就活の重要なキーワードともいえるかもしれません。お子さん、お孫さんにもタブー視することなく、性の大切さを教えてあげてくださいね。

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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。


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