産休で「ごめんなさい」と謝るおかしな社会を変えよう

2020/11/04

幸せおじさん2020年11月4日産休

先日、ランチ中に友人が、「職場で産休に入ることになった人がいるんだけど、『ご迷惑おかけして申し訳ございません』って話していて。おめでたいことなのに謝るっておかしいよね」と話していました。


私も会社員時代に常々感じていたので、「うれしいことなのに、謝るって悲しいよね」と共感しました。

以前にも職場でとても優秀で気配りもできる30代の同僚が妊活の末、「妊娠したので、近々産休をとります。迷惑かけてごめんなさい」と話す場面がありました。私は「謝らないでください」と返事をしつつ、「妊婦が仕事を休むときに謝らなければならないなんて、なんなんだこの状況は」と、社会に対して少しイラ立ちました。

菅政権でも少子化問題が大きくクローズアップされています。人がもっと生きやすくなるためにも、日本という国の反映のためにも、女性が安心して働きながら育児できる環境を会社が作っていかなければなりません。

そんな中、産休・育休のタイミングでなんとなく謝る雰囲気になってしまうのはおかしいと思いませんか? 産休は、会社にとって迷惑なのでしょうか。子供を産むことは迷惑なのでしょうか。

私が人材派遣会社の営業職で働いていた時は「20代後半の女性って、子供産んだ後長期で休まれるから採用したくないんだよね」とポロリとこぼす人事担当の方がいらっしゃいました。かつての会社は男性が中枢を占め、長期で休む可能性のある女性はたとえ優秀でも採用する上の懸念材料だったのだと思います。

しかし今は、女性の社会進出が当たり前となり、女性の働きやすさを打ち出すことによって企業のブランド力も上げている会社もあります。

スタートアップ企業やベンチャー企業などでは人数が少なく代わりがいないので、難しいこともあるかもしれません。まずは大企業が率先して、女性一人の産休を本人が謝ることなく笑顔で受け入れられるように変わっていったら良いなと思います。

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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。

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