「男らしく」と「女らしく」が行き着く先は…

2020/10/27

幸せおじさん2020年10月27日1

最近、「女の子らしく」という言葉が使いにくくなってきたように感じませんか。「女の子にはピンクだよね」と決めつけてモノをあげたり、「女子はスイーツ好きでしょ?」と言いプレゼントを押しつけたりする男性に対して不愉快に思う女性もいると思います。


私だって嫌です。性別という理由づけのみで、個人にフォーカスせずに恩を着せるなんて…。

人を不快にさせる「女性だからこれ」「男性だからこれ」という固定概念を排除しようという社会の動きがある一方で、それを歪んで捉え、必要以上に拒否反応を起こしている人もいると思います。

以前、とある食事会で、私の近くにいろいろな色の食器が置かれたので、料理がくる前に適当に周囲の人にお皿を配っていました。その時、青色の食器を置いた先にいた中年の男性から「女はピンク、男は青色みたいな考え方が嫌いなので、私はピンクのお皿を使います」と、せっかく配った青色のお皿を突っぱねられたことがありました。

確かに性別に関する固定観念の押し付けが、不愉快に感じる人がいるのは理解できます。だからといって「女はピンク、男は青色みたいな考え方が嫌い」という理由で、人が配った目の前に置かれた食器を跳ね除けるほどのことなのか? と疑問に思いました。

「ピンクが嫌い」「青色が好き」という発言があれば、腑に落ちますし、私が「あなたは男性なので、青色のお皿をどうぞ」と言って渡していたのなら、反発するのもわかるのですが…。良かれと思って配っていたお皿を拒絶されて少しだけ悲しくなりました。

「女性だから」「男性だから」の押し付けをやめましょうという社会の流れの根本は、個人それぞれが性別に関係なく、自分たちが好きなものを選べる世の中になったら良いよねということ。必要以上に男性が無理やりピンクを求めるのも、また違うと思います。個人が性別に惑わされず好きな選択ができれば、それで良いと思いませんか。

幸せおじさん2020年10月27日2

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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。

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