男らしさ・女らしさの「差別」を取り除く方法は?

2020/12/14

幸せおじさん2020年12月14日

「ジェンダーバイアス」という言葉を聞いたことがありますか? 「ジェンダーバイアス」は、「男らしさ」「女らしさ」などの男女の役割に関する固定的観念や、それに基づく差別・偏見・行動などのことをいいます。


職場で「女性は男性の仕事の補佐的な立ち位置である」「女性が家事や育児を行う」というような考えがある方は「ジェンダーバイアスがある状態」と言えるでしょう。

近年、このジェンダーバイアスを理解し、できる限りなくした方がよいとされています。男女関係なくキャリアを描ける会社や子育てについて考えられる会社が、業界内でも「良い会社」の条件の一つなのです。

中学、高校にも「ジェンダーレス制服」が浸透し始め、女性だからスカート、男性はズボン。という考え方も変わってきました。「男らしさ」「女らしさ」とは別の「男だから」「女だから」という考え方が徐々に薄まって、今後「女はこうあるべきだ」と言うと、若い男女から「古い考えの人だな」と、冷たい目線を送られることもあるかもしれません。

もしかしたら、「女性だけが権利を主張し始めている」と思っている人もいるのではないでしょうか。今のフェミニズムが嫌いという男性に話を聞くと、「女の権利ばかり主張しやがって!」という意見も少なからず耳にします。

しかし、「ジェンダーバイアス」は女性だけのものではありません。男性も「一家を支えるのは男である」「お会計をするのは男である」という決めつけに困惑したことがあるのではないでしょうか。ジェンダーレスを目指すことで、男ならではの苦しみも、少しずつ軽減されてくるものだと思います。

ジェンダーバイアスを意識するコツとしては、まず「この発言や考え方が男女逆だったら違和感があるのか?」と自問自答してみることです。意識してみて、違和感があれば少しずつなくすように働きかけてくことが大切。私も日々、意識するようにしています。

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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。

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