読書はお好きですか？　私は、あまり本を読む方ではありませんでした。合わない本だと頭に文字が入ってこなくて、ただ文字をたどるだけ、みたいな状況に陥ってしまうのです。しかし、独立したての時に知り合いから「１カ月に３冊読むだけで、人生が変わるよ」と勧められ、渋々読むうちに次第に読書が習慣化されてきました。

ここ最近、バッグに忍ばせているのは、『あなたのセックスによろしく　快楽へ導く挿入以外の１４０の技法ガイド　単行本』（ジュン・プラ著、ＣＣＣメディアハウス刊）というフランスの大ベストセラー本。

「セックスは他者同士が体で行う最も親密な行為。だから、相手の心と体に敬意を持たなくてはならない」という基本姿勢のもとで書かれ、自分とパートナーの体とこころをもっと深く知るための指南書です。

セックスは、挿入しなくても楽しめるということ、女性器や男性器の構造について、どこが性感帯でどういう風にすれば良いか｜など。ユーモアをまじえて詳しく綴られています。小中学校の性教育はもちろん、ＡＶや漫画でもなかなか教えてくれない性の事情を解き明かしてくれます。

性器のイラストってちょっと醜かったりしそうですが、この本のイラストのタッチはとてもきれいでわかりやすいんです。いろんな愛撫の方法がわかりやすく描かれていて、「おお、こういう方法があるのか」「こんな触り方、したことない！」とびっくりしつつ楽しめます。

よく私が相談を受けるのは、「自分はどこが気持ちいいのかが、わからない」という悩みです。そんな人にも例えば、カップルでこの本を読みながら、「どんな風にされてみたい？」とお互いに実践してみる、という活用法が考えられます。

性について説明することが恥ずかしい人も、「これ、興味あるかも…」くらいで読み進められるので、敷居が低く、読み終えた後は、勇気が出るかもしれませんよ。お時間がある時にぜひ読んでみてくださいね。