女性+テクノロジーの巨大市場に乗り遅れるな

2020/09/02

幸せおじさん2020年9月2日ショーツ

フェムテックという言葉を聞いたことがありますか? フィメール(女性)とテクノロジー(テクノロジー)をかけ合わせた造語で、「女性が抱える健康問題をテクノロジーで解決できる分野」のことを言います。

注目集める「フェムテック」

近年、このフェムテックがかなり注目を集めていて、2012年に60億ドルだった市場規模が、19年には400億ドルにまで拡大しました。


欧米のコンサルティング会社の調べでは、25年までに5兆円規模の市場になると予測されています。


日本でも、生理や妊娠・出産、更年期に向けた女性向けサービスが続々と誕生したり、WEBメディアやテレビでフェムテック特集が組まれるようになってきました。


なぜこんなに注目されているのでしょうか。


女性の「性」がオープンになった

きっかけのひとつは、SNSなど個人発信の急速な発達ではないでしょうか。


「#ME TOO運動」など、今までタブー視されてきた女性の性に関する問題が表面化されました。そして、今まで女性のセクシャルウェルネスによる研究がそこまで進んでいなかったからだとも言われます。


女性は生理などの体調とともに身体のコンディションが変化したり、出産などライフイベントにも左右されてきます。


今後、当たり前のように男女平等に扱われる社会を作っていくためにも、テクノロジーの活用が不可欠になってきます。


日本発の女性向けサービス続々

日本では、基礎体温計測のウェアラブルデバイスを開発したHERBIO社、ナプキン不要の生理用ショーツ「Nagi」をはじめ、女性の健康のためのサービスが今後も生まれるでしょう。

幸せおじさん2020年9月2日基礎体温計

フェムテックには、このほか不妊、子育て、更年期障害など様々なテーマがあります。


女性に寄り添ったサービスや、女性も男性も働きやすく、生きやすい世の中をアシストする仕組みはビジネスの世界にも必要不可欠。そのためにも、「女のことはわからない」「男のことはわからない」という思考停止に陥らず、性別に関する課題をフラットに話せるようにしていきたいものです。


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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。


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