出世した女性は自分が「詐欺師」に見える!?

2022/04/01

幸せおじさん2022年4月1日

3月8日は、「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日である「国際女性デー」でした。今年のテーマは、「持続可能な明日に向けて、ジェンダー平等をいま」。イタリアではミモザの花を女性に贈る習慣があるようで、それにならい、日本でも「ミモザ」を贈る文化が定着してきたように感じます。お花をいただくと女性全体が応援されている気がしてうれしいものです。

さて、今回は少しかたいかもしれませんが「ジェンダー平等」について触れさせてください。

日本でも女性の活躍推進を掲げているものの、世界的に見ると、日本はかなり女性の役員比率が少ないのが現状です。理由として「女性自身が管理職を希望していない」を挙げる企業も多いのではないでしょうか。

ぜひここで「インポスター症候群」について考えていただきたいです。

「インポスター」とは英語で「詐欺師」といった意味です。実力によって仕事で成功したとしても、周りのおかげや運が良かっただけだと思い、自身が詐欺師であるかのように、実力を正面から見られない状態のことです。仕事ができる女性の中で、このような状態になってしまう女性が多いといわれています。

出産を希望する女性の場合、育児と仕事を両立している女性のロールモデルが、なかなかいないと「私で本当にできるのか」と不安に感じているかもしれません。

管理職候補になるくらいの優秀な女性が、インポスター症候群のような状態でいても、決してやる気がないわけではないのです。周りがしっかり評価していることを伝え、もし子供ができた場合でも心配がいらないことを具体的な対策を示しながら伝えれば、安心してチャレンジができると思います。

ぜひ、マネジメントをする際は、頭の片隅に「インポスター症候群」について考えていただければありがたいです。

そうすることで少しずつ「ジェンダー平等」に近づくのではと思います。

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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。


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