学校の性教育はいまだに「寝た子を起こすな」

2022/11/14

幸せおじさん2022/11/14

生理に関する番組が始まったり、日本の性教育の見直しについて議論が起きたりと、「性教育」についての話題を目にするようになりました。

現在、日本の学習指導要領には「妊娠の経過は取り扱わないものとする」という「はどめ規定」があり、学校では妊娠や出産について教えることはできても、妊娠までの過程は取り扱わないことになっています。

この件で記憶に新しいのが2018年、東京都足立区の中学校で注目された問題。避妊や人工妊娠中絶について扱う授業が行われましたが、「不適切な性教育」と批判されました。さまざまな議論がある中で、「寝た子は起こすな」とばかり、教育現場でセックスを扱うこと事態、そういう行為に興味を持つきっかけになる、という意見があります。

しかし現実を見れば、初体験を中学生のときに済ませる女子もいますし、男子もセックスに興味を持ち始める年ごろです。さまざまなリスクを教えるという意味でも早すぎることはないでしょう。私自身、中学生のころ、「妊娠しちゃったかも」という友人から不安でいっぱいの相談を受けた記憶があります。

たとえ、授業で習わなくても、玉石混交の情報が飛び交うSNSやネットニュースで情報を仕入れている子はたくさんいます。最初に触れるのが偏った情報になるより、中学生の時からきちんとセックスから妊娠に至る仕組みを学校で教えた方が良いと私は思います。

政府の答弁では、「はどめ規定」を撤廃するつもりは当分ないようです。ならば、家庭で教えるしかありません。

教材としては、日本初の包括的性教育教材ポータルサイト「ライフデザインオンライン」や家庭ではじめる性教育サイト「命育」、「女性のための健康ラボ Mint+」、「セイシル」(TENGAヘルスケア)などがあります。

それぞれ性に正面から取り組む真面目なサイトですが、親が比較検討した上で、子供とサイトを共有して話し合ってみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。


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