ダイバーシティ(多様性)の本当の理解とは?

2022/10/01

幸せおじさん2022年10月1日

多様性(ダイバーシティ)という言葉を新聞、テレビやウェブ上で、ずいぶん見るようになってきましたね。「多様性」とは、さまざまな社会、性別、性的指向などそれぞれの人たちが持つバックグラウンドのこと。

多種多様な人たちそれぞれを尊重することによって、労働人口の確保や創造性の向上などのメリットがあり、ダイバーシティに取り組む企業も増えています。また、パートナーシップ制度について取り組む自治体も徐々に増えてきました。

「多様な価値観を尊重しよう」という考え方が広がりを見せ、「多様性の時代」と呼ばれるようにもなっています。

その一方で、「多様性を認めろという言葉自体が、価値観の押し付けではないのか?」という意見があります。たとえば、同性間での恋愛について、「どうしても受け入れられない」と主張する人がいて、「多様性というなら、『受け入れられない』という意見も受け入れてほしい」というのです。

私自身、多様性というのは押し付けるものではなく、相手のことを尊重することだと理解しています。なので、個々の性的指向の考え方について、「自分は同意できない」と考える人がいてもいいと思っています。ただし「同性愛はやめたほうがいい」「気持ち悪い」などのコメントは、自分の価値観を押し付けたり、相手を排除することにつながるので避けるべきだと思います。

性別について多様な意見があることは当然として、その性的指向が一致しない相手の心を傷つけたるようなことがあってな絶対にいけません。

だれも自分の考え方が「ダメだ」という価値観を押し付けられたくはないでしょう。

多様性とは、押し付けるものではなく、相手の意見を聞いて尊重すること。そして、尊重するということは、相手と同じ意見を持つ、持たないということとは関係ありません。多様性を認めたほうが、コミュニティーも経済活動も活性化するはずです。私も日々、意識しようと思います。

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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。


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