食べずにダイエットすると頑固な肥満に…薄毛や免疫力低下も【モテる体をつくる】

2020/03/18 免疫力向上
筋トレをしているスタッフ

ダイエットのために「食べない」という人がいますが、タンパク質が摂取できないと筋力が落ち、余計な脂肪だけが残ってしまいます。

自分の体の状態を知り、正しいダイエットを行うことが大切です。

「食べないダイエット」の怖い落とし穴

今回も前回「モテる体の維持・向上に重要な「筋肉量」はテストステロン量も左右する」に引き続き、基礎代謝の知識と計算方法について解説します。

「体重を落とすなんて、食べなければ簡単でしょ」と言う人がいますが、前回の記事では「そこが要注意」と書きました。

なぜかというと、脂肪とタンパク質は食べなかった時に落ちていく速度が違うからです。タンパク質は脂肪よりも約2倍の速度で落ちてしまいます。

では、私たちにとってタンパク質とはどんな存在なのでしょうか。まずは私たちの体の構成について理解しましょう。

人間の体で一番多いものは約7割を占める水分ですが、その次に多いのが約2割を占めるタンパク質です。

タンパク質は筋肉や内臓、血液、爪、髪の毛、皮膚、骨など体における主要な部分を作っているだけでなく、病気に対する免疫抗体の原料やホルモン、ヘモグロビンといった人間が生きていくうえで重要な成分も構成しています。

タンパク質不足は体に様々な悪影響を及ぼす

もし食べずに体重を落とすと、本来落としたいはずの脂肪よりもまずは筋肉が落ちたり、髪の毛が薄くなったり、さらには免疫力の低下などによって病気を誘発するなど本末転倒な事態を引き起こしてしまうのです。

食べない生活というのは、決して長くは続けられません。食生活を戻すと、リバウンドが待っています。

一番落ちたタンパク質を元に戻せればいいのですが、悲しいことにこのリバウンドでは、何もしなければほとんどが脂肪として体に蓄えられます。

しかも、この時の脂肪は次の飢餓状態に備え、できるだけ落ちにくい脂肪として蓄えられてしまうのです。

その結果、筋肉量は減少し、落ちにくい脂肪だけが増え、基礎代謝量が低下するという負のループに入ります

基礎代謝量を計算する

では、実際に基礎代謝を計算してみましょう。
計算方法はいくつかありますが、ここでは日本人という人種やトータルなバランスを考え、国立健康・栄養研究所が新たに開発した推定値計算方法を紹介します。

[{0.1238+(0.0481×体重kg)+(0.0234×身長cm)-(0.0138×年齢)-性別}]×1000÷4.186
性別の数字は男性=0.5473、女性=1.086

筋肉量によって多少の誤差はありますが、ここで出た数値が現時点でのあなたの基礎代謝量の目安になります。

つまり何もしないでこの数値を超えたカロリーを摂取すると太る、ということです。

ちなみに私は体重70kg、身長176cm、44歳の男なので、[{0.1238+(0.0481×70kg)+(0.0234×176cm)-(0.0138×44歳)-0.5473}]×1000÷4.186=1541.9kcalとなります。

自分の基礎代謝量を知れば、「現時点でどれぐらいまでカロリーを摂取していいか」の目安になります。

今回の計算方法をメモして、定期的に計算してみましょう。

次の「体の土台をつくる筋トレ用ファスティング(断食)の方法」ページではファスティングついてご紹介していきます。

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この記事のライター

田島 寛規

田島 寛規

Green Room Products 代表取締役。1975年、東京都生まれ。97年、日本体育大学卒業後、整骨院、病院勤務を経て独立。千葉県柏市の「Green Room柏の葉整骨院」を中心に、Green Room 整骨院グループ、トレーニングジム「T-REVO」やデイサービス「せかんどはうす」、東京.渋谷にパーソナルボディサロン「Natural Bone Technique」、北区にフランチャイズの「王子整骨院」などを展開。


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