基礎代謝量は年齢とともに落ち、中高年期の肥満の原因となります。これを防ぐには筋肉量を増やすことです。
基礎代謝量の事をしっかり理解して肥満を回避しましょう。
基礎代謝量とは何か?
今回は「自分の基礎代謝量を知ろう」というお話です。最近は体重計にもたくさんの種類があり、中には今回のテーマである基礎代謝量を測定できる体重計もあります。
「うちの体重計では基礎代謝量は測れないよ」という人もいるでしょうが、「安心してください! 計算できますから」。
ということで、今回と次回の記事を最後まで読んでいただければ、ご自身の基礎代謝量が最後には分かりますので、ぜひ熟読してください。
実際の計算方法に入る前に、まずは基礎代謝量とは何なのか、なぜ大事なのか、という点について解説します。
基礎代謝量を維持・把握すれば太らない
基礎代謝量とは「安静状態でも呼吸、心臓の動き、体温維持などの生命活動を維持するために消費される、必要最低限のエネルギー代謝量」です。
つまり、1日何もしない状態で基礎代謝量以上のカロリーを摂取してしまえば、必ず太るという一つの目安になります。
基礎代謝量の大きな特徴のひとつは、10代をピークに加齢とともに低下していくということです。
若い頃と同じ生活をしているのに最近太りやすくなったな、と感じているなら、それはまさに基礎代謝量の低下によるものと考えられます。
では、年齢的な理由で落ちてしまうこの基礎代謝量をどうしたら維持・向上できるのか。ここで重要になってくるのが筋肉量です。
基礎代謝におけるエネルギーの多くは筋肉で消費されるからです。
筋肉を1キログラム増やすと、1日あたり50キロカロリー分の基礎代謝量が増えるとされています。
つまり、1キロの筋肉を1年間維持すれば、年間1万8000キロカロリー余りの基礎代謝量が生じることになります。これを体脂肪に換算すると2.5キロ相当です。
1キロの筋肉を維持さえしておけば、1年後には体脂肪が2.5キロ減る。
しかし、みなさんの中には「2.5キロくらい、ご飯を少し我慢すればすぐに落ちるでしょ」と思う人もいるかもしれません。でも、ちょっと待って
ここが要注意なのです。
ということで次のページ「食べずにダイエットすると頑固な肥満に…薄毛や免疫力低下も」では、基礎代謝についての大事な知識と、基礎代謝量の計算方法について解説します。