人間関係で傷つかないための「割り切りの技術」とは?

2021/06/27

男性力アップ術20210514/

生きていると、数々のショックに遭遇する。「一生懸命やったのに得意先からクレームを言われた」「会社のために頑張っているのに悪い噂を流された」「家族のために頑張ってるのに妻からの心ない言葉を受けた」など、挙げればきりがない。

こんなことが続くと、生きる希望が見えなくなる。今回は、予想外のショックから心を守る「割り切りの技術」を紹介したい。

期待するからショックを受ける

私たちが傷つくのは「期待をするから」だ。「人は皆、自分の都合で生きる。裏切られて当たり前」「あの人と私は、しょせん別の人間」と割り切って考えよう。

過剰な期待をやめるだけで痛みは麻痺し、明鏡止水の気持ちに近づく。

自分のためにやっていると割り切る

お客さまのため、家族のため、地域のため、社会のため、日本のため…。そうやって仕事に向き合うことで大きな成果が得られる。しかし、たび重なる攻撃で折れそうなときは「すべて自分のためにやっているのだ」と割り切り割ってみよう。

「自分の成長のため」「稼ぐため」「精神安定のため」「楽しむため」「ぐっすり眠るため」「暇つぶしのため」。何でもいい。「自身の小さな満足感のために頑張る」と割り切れば、周りは関係なくなる。

役割だ、と割り切る

サッカーや野球などのスポーツにはポジションがある。各選手がポジションを全うするからこそゲームは楽しくなる。

自分にもポジションがあると考えよう。父親、課長、社長、外注、下請けなど、自分の立場を「ポジション」に置き換えて、それを全うするのだ。そう想定することで、仕事や日常生活は「人生ゲーム」になる。ゲームのプレイヤーという別人格で日々を駆け抜けることができる。

お金をもらうためと割り切る

仕事で起こるすべてのイヤなことは「お金をもらうためのもの」と割り切ってみよう。そうすると、理不尽な叱責や人事も最小限のダメージで受け流すことができる。

あまりにつらい場合は、自分を「お金をもらうための自動販売機」だと想定して現実から逃げよう。

諸行無常の心で割り切る

「諸行無常」という言葉がある。「すべては刻々と移り変わる。一つとして同じ状態のものはない」という意味。あなたが今苦しんでいることも、あと3年、5年は続かない。必ずそこから抜け出すチャンスが訪れる。その時を待とう。

人生ですら、あと100年は続かない。私たちの苦しみは、そう長くない将来、自然に消えてなくなるのだ。

     ◇

今回紹介したことは、“心のガード”を上げる方法だ。ガードを上げて、ダメージを受けずに生きるための方法と思っていただきたい。

本来なら、つらい状態は早く抜け出すべきだ。仕事を変える、住む場所を変える、人間関係を変える、能力を身につける、時間の使い方を変える―。自ら変わり、完全燃焼できる人生と出合っていただきたい。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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