「今ここ、これでいいのだ」と思える幸せのつかみ方

2022/01/23

俺活入門20220114/

正月休みで、幸福感を感じた人も多いことだろう。しかし別に正月でなくても、「今ここ、これでいいのだ」と思うだけで私たちはいつでもどこでも幸せな気持ちになれる。「今ここ、これでいいのだ」は禅の考え方である。その心境へはどのようにたどり着けるのか。今回はこのテーマについてお届けしたい。


■世界中のビジネスマンが「禅」に注目

いま世界のビジネスシーンで仏教的な思想、とりわけ「禅思考」が注目されている。アップル創業者のスティーブ・ジョブズやセールスフォース創立者のマーク・ベニオフが禅に傾倒していたことから、禅で集中力を高めたり、共感力を高めようとするビジネスパーソンが増え始めたのだ。

禅の専門家は「1日20分でもいいから瞑想をすること」を勧めている。例えば、仕事の大きな問題を解決しなければいけないとする。もし60分の猶予があれば、すぐに作業を始めず、20分は座禅を組み、残りの40分で具体的な行動をするのがよい。すると、「これでいいのだ」という納得感のある解決策が導き出されやすいという。


■「嫌な人やコトに無心で耐える」のも修行

禅の修行は「無になること」だと達人は説く。筆者自身、「嫌な人やコト」に向き合う前に、「これは心を乱さず任務を全うする修行だ」と自分に言い聞かせ、無の境地で臨んだことがある。

覚悟を決めた途端、不思議なことに「今ここ、これでいいのだ」と多少なりとも思うことができた。しかし、本音を言えば3割ほどは「今ここ、これですごく良くはない!」という気持ちも残っていた。


■意味のない「苦悩」から脱出せよ

ここからはきれい事抜きで言いたい。もし避けられるのであれば「嫌なコトや人」からは離れたほうがいい。本当に自分らしい生き方を選ぼう。同じ苦労をするなら「意味のある、納得できる苦労」のほうがいい。

役に立っている感覚がない、利益もそれほど得られない、自尊心が下がり、自信喪失にもつながる、人間関係も最悪…。そういう場所で耐え忍ぶことで、人生は取り返しがつかなくなる。そんな場所からは脱出したほうがいい。


■「これでいいのだ」と思えるサードプレイスへ

仕事も家庭も苦悩に満ちているなら、それを忘れられる時間や空間をつくるほうがいい。普段の仕事場から離れ、いつもと違う空間で、違う人間関係を楽しむのだ。

家でも仕事場でもない場所を「サードプレイス」という。日本人の男性にはこのサードプレイスが不足している。

そんなに難しいことではない。電車に乗って30〜40キロ離れるだけでも転地効果があらわれる。「本当の自分の感覚」を取り戻し、心の鎖を引きちぎり、思考の壁を壊すことができる。「今この場所、これでいいのだ」と心の安寧を得ることができるはずだ。


■心機一転!「50歳からの俺活コミュニティ」

筆者は夕刊フジの後援でフェイスブック上に無料グループ「50歳からの俺活コミュニティ」を運営している。ここもひとつのサードプレイスになるはずだ。今すぐ検索して合流してほしい。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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