「しつこい落ち込み」にサヨナラ!「幸福度」を上げる方法

2021/12/31

俺活入門20211210/

「未来に希望を持てない」「何をしても憂鬱だ」「このまま朽ち果てていくのか…」。そんなふうに後ろ向きな気持ちになることがある。人生の下り坂を実感し始める50代以降の男性が抱きがちな感情のひとつだ。

実はこの感情は「考えすぎる」ことで発生する。考えるのを止めて、もっと衝動的、刹那的に動いてみよう。私たちには人に迷惑さえかけなければ行動を選択できる自由がある。その権利をもっと行使してよいのだ。

■足りないのは「無我没頭」の瞬間

筆者は先日、特攻隊から生還した103歳の人の記事を読んだ。戦争当時と比べれば、今の世はとても豊かで恵まれている。そして、誰もが「いかに生きるか?」の選択権を持っている。

それなのに多くの人が悩むのは、選択肢が多すぎて自分軸を持てないためかもしれない。

そのモヤモヤの原因は、「無我没頭」が圧倒的に足りないからだ。モヤモヤと悩む時間があったら、生きるか死ぬかに向き合った先輩たちの生き方に触れてみるだけでもいい。「命がけの無我没頭」に飛び込む勇気が得られるかもしれない。多すぎる選択肢から「何に命をつかうべきか?」を考える機会が得られる。

■刹那に飛び込み没頭する

「刹那的な行動に踏み出す」という手もある。たとえば、「今すぐ家を出て、ただただ歩き続ける」。外の空気をいっぱい吸い込みながら、広い景色を視界におさめれば、体中に血が巡りだす。

これだけのことで「歩く」という没頭状態が作られる。余計なことは考えない。見たまま感じたまま歩き続ければ、モヤモヤとした悩みは消えてしまう。

■大切なのは“最初の1秒”

没頭状態は、座禅やスポーツだけでなく、文章を書いたり絵を描くといった創作作業に集中することでも作れる。これをフロー状態ともいう。いつしか時間の感覚がなくなり、呼吸も穏やかになって血圧も下がり、落ち込みは完全に消え、「幸福感」で満たされる。

どうしたら、そんな状態になれるのか? 大事なのは「最初の1秒」だ。衝動をカタチにするべく、確信犯的に1秒以内に行動を起こそう。

■幸福な没頭状態は仲間で増幅される

没頭状態を作るには、1人になることが必要だ。しかし、創作物やスポーツの技術、成果に対し、仲間からの感想があると幸福度は増幅する。前向きな感想を言い合える仲間を見つけること。それが幸福度指数を上げる起爆装置になる。

無我没頭をしながら、仲間とともに称え合う。それができれば、もう怖いものはない。落ち込みをなくし、幸福度を上げるための武器はもうそろっている。あなたの体1つと、近しい友人1〜2人。それだけでもう十分なのだ。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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