50歳からの「居場所」と「肩書」を自分でつくる方法

2021/12/19

俺活入門20211126/

「役職定年で、やる気とプライドがなくなってしまった」。50代のビジネスマンから、そんな声が聞こえてくる。「会社が唯一の自己表現の場所だった」という人には危機的状況だ。しかし、諦めてはいけない。「居場所」と「肩書き」は、まだ作れる。その方法を紹介したい。


■会社の「立場」と「肩書き」は借り物

「会社で偉かった人も、退職後は萎んでしまうケースが多い」。某大企業の50代社員が筆者にそう語ったことがある。そんなふうになりたくないなら、「俺活(おれかつ)」が必要だ。「好きで得意な活動」を40〜50代のうちから社外で模索したほうがいい。

某有名メーカーの男性管理職は、草食系独身男性を対象とした「大人のグルメデート塾」を55歳の頃に始めた。ペンネームでブログ執筆を始め、ホームページもつくり、試験的に講義も行った。定年退職後は、それが彼のライフワークになっている。


■好きで得意なことを「自分の真ん中」に置く

居場所と肩書きを自分で作る「俺活」で成功するには、仕事以外の仲間との語らいが必要になる。会社でも家でもないサードプレイスを人生の中に作るのだ。

「好きで得意なことがわからない」人も、バイク、サイクリング、座禅、筋トレ、サルサ、社交ダンス、ワイン、レジャーの会などに参加してみれば変わることができる。好きで得意なことに、次第に気づくはずだ。

「好きなことつながり」の知人や友人をつくることで、長い会社員人生で凝り固まった感覚や思考回路、後ろ向きな考えが徐々に健全化され、本来の「俺」がビルドアップされる。


■「アソビジネス」からはじめよう!

趣味やスポーツ、遊びではなく、「オリジナルビジネスを楽しみたい」という人もいる。それも問題ない。会社以外のもう1枚の名刺を持つことで、自分の好きで得意なビジネスを通じた新しい仲間が築かれるからだ。

得意なことを教える、好きなことをイベントや交流会にする、好きなものを商品として売る。そんな遊び気分で気軽に「アソビジネス」に着手すれば、肩書きと最高の居場所がそこにできる。


■「俺活アンチ」に引っ張られない

新しく行動を起こすと、ケチがつくことがある。「俺活」に否定的な家族や同僚、友人・知人に引っ張られてはいけない。考え方や生き方は人それぞれ。周囲に迷惑をかけなければ、私たちには生きることを楽しむ自由がある。

「俺活で生きることを楽しみたい人々」は数えきれないほど大勢いる。実際、筆者が夕刊フジの後援で主催するフェイスブックの無料非公開グループ「50歳からの俺活コミュニティ」には、毎週多くの入会希望者が殺到している。興味を持った人は、まずコミュニティに合流し、凝り固まった考えからの解放を目指してほしい。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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