サラリーマンが50歳から自分の新しい居場所「サードプレイス」を作る方法

2021/11/05

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「サードプレイス」という言葉をご存じだろうか? 自宅や職場とは隔離された、心地のよい「第3の居場所」を指す言葉だ。会社と家の往復生活で第3の場所を持たなかった人も、50歳からは積極的にサードプレイスを得ることをオススメしたい。

■サードプレイスは子供の頃からあった

サードプレイスは特別な場所ではない。小学校の頃、放課後に遊ぶ友達がいた。中学校の頃には部活があったし、大学の時もサークルがあった。学校でも家でもない第3の場所を皆が持っていた。

しかし社会人になると、第3の場所を根こそぎ引きはがされるような労働が待っていた。失われた居場所を取り戻すためには、「おとなの放課後」を作るしかない。

■なぜ50歳にサードプレイスが必要か

なぜ50歳からサードプレイスが必要なのか? 「50代の多くの男性から会社の仕事を取り去ったら何も残らない」から。そうならないために居場所が必要なのだ。

 50歳になると、役職定年や早期退職、定年退職という言葉がちらつき始める。会社から与えられた環境にとどまるのではなく、自分が好きで得意な世界に飛び込み、その中で人間関係を構築し、夢やロマンや友情でつながる友人を増やしていくべきだ。

「私」や「僕」ではなく、「俺」を主語に活動できる仕事や遊び、あるいはスポーツなどと出合う。これを筆者は「50歳からの俺活(おれかつ)」と呼んでいる。

■奥さんの目が怖いなら「家事」をやる

筆者は夕刊フジ後援で「50歳からの俺活コミュニティ」を立ち上げ、毎月1回の講演会兼交流会をズームで行っている(参加は無料)。ところが、「俺活なんかやる暇があったら家事をやってください!」というダメ出しを奥さんからもらった人がいた。

これは、「家族や家のことをないがしろにするな」という女性陣からの意見である。もちろん、家族との良好な関係を壊してまで俺活をする必要はない。俺活をするなら家事や家族イベントとのバランスもしっかりとるべきだ。普段から家事などをしっかりやることでサードプレイスも作りやすくなる。

■好きで得意なことに突っ込んでいく

まずは「自分が何が好きなのか、何が得意なのか」を知ることだ。見つからない人は、俺活で輝いている人の話を聞いたり、他のコミュニティ参加者からと語り合う。やり方を学んだり、友人を増やしながら自分の活動を決めていこう。

実際のところ、「俺活がわからない人」は全体の7割はいる。空っぽのように思える自分を恥じる必要はない。自分の好きで得意なことに気づき、俺活を始めるのは数カ月もあれば十分だ。確実に自分を取り戻せる。

■コミュニティに参加しよう

フェイスブック・グループ「50歳からの俺活コミュニティ EXISTENCE」の参加者はすでに100人を超えているが、現在も募集している。フェイスブックに登録している人なら原則として誰でも無料で参加できる。

今後、ビジネスや趣味、スポーツなどの分科会を作り、生きることを楽しむ機会を増やしていく。自分の居場所づくりまでは、会社も家族も面倒はみてくれない。いまから居場所の準備を始めよう。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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