妻を説得するための「早期退職事業計画書」の作り方

2021/09/03

男性力アップ術20210806/

最近、周囲が「早期退職」の話題で騒がしい。長引くテレワークで会社への帰属意識が薄れていることも“会社離れ”が進んでいる理由かもしれない。我に返った40-50代の会社員が「嫌な仕事を辞め、退職金を元手に好きで得意な仕事をする」という夢を描くのも自然なことだ。しかし、彼らは同時に「食っていけるのだろうか?」という、今まで味わったことのない不安を抱くことにもなる。

入念なビジネスプランと潤沢な退職金を手にして、「死活問題」は解消できたとして、2つ目の大きな関門がある。「妻の了承がもらえるか?」ということだ。早期退職を検討する本人よりも妻の方が深刻になり、その結果、本人が踏みとどまるというケースも少なくない。

そこで今回は「妻を説得する『早期退職事業計画』の作り方」について紹介したい。


■職務経験を生かした仕事をやる

独立して一番成功の可能性が高いのは、これまでの経験をもとにした新規事業だ。ただし、早期退職後の一定期間は「競合禁止契約」で縛られることが多い。その場合は、水面下で虎視眈々と準備したい。競合禁止期間が終わったなら、サブマリンのように浮上させ、事業をロケットスタートすればいい。


■退職後の起業は長・中・短期で計画する

「長期計画による大きな収入」、「中期的で中規模の収入」、「短期的で少額の収入」。この3つの柱を用意することで、リスクを軽減できる。壮大なビジネスプランを描きすぎて無収入期間に耐えかね、ギブアップする心配がなくなる。一方、日雇いアルバイト的な稼ぎ方だけで疲弊することも防げる。


■顧客を先に見つける

大切なのは顧客を見つけること。顧客がいれば事業は成り立つ。会社登記に頭を悩ませる前に、顧客を見つけることを考えよう。セールスシートやウェブサイトを作り、「知ってもらう」ことから始める。登記は事務処理だから、プロにお任せすればいい。


■まず1年間、副業で準備する

準備期間がないまま、いきなり会社を辞めるのは危険。副業という形で準備をして、収益が見込めた時点で早期退職に手を挙げるのがいい。穏やかに家族を説得するためにも、まずは副業を本格的に始めよう。


■妻にも「好きで得意な仕事」で稼いでもらう

妻にも新しい仕事に挑戦してもらい、互いに冒険を楽しむ。これにより夫婦の新しい絆も生まれ、前向きな空気が生まれる。人生100年時代、折り返し地点で「出会った頃の高鳴り」を再び取り戻すこともできるかもしれない。

     ◇

新しい扉を開く時には、勇気も必要だ。しかし、その後に悲惨な状態にらないようしっかり準備したい。もしも、妻を納得させられる「早期退職の事業計画」が作れたら、あなたの人生はこれまでの2倍以上に加速する。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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