大人が友達をつくるときの「5つの会話作法」とは?
50歳からの「俺活」において、「大人の友達づくり」は重要なテーマだ。今回は、大人の友達づくりのための「会話作法」を5つ紹介したい。
■大人の友達づくりは“間合い”が9割
会話の間合いを大切にするだけで、互いの空気は格段に心地よいものになる。相手が話した後に深く頷き、心を重ね、しみじみと感想を語る。これも間合いの一例だ。これによって良い関係が築ける。
相手が大切なことを話した直後は、あえて「間」と「沈黙」をつくる。やってはいけないのが、うわべだけ理解して、知ったかぶりの知識を並べること。承認欲求を満たしたい気持ちをぐっと抑えて“受け”にまわる。相手を主役にしてあげられる奥行きを持ちたい。
■話はなるべく短く、オチまでひと呼吸
話が長く、相手に退屈な思いをさせる癖は、一種の病(やまい)と言える。自分は伝えたいかもしれないが、相手は「早く結論が聞きたい」のだ。
話が長い人は、意外にも自分が能弁だと勘違いしているケースが多い。ただ、それは一方的に情報を並べているだけで「会話」ではない。
「話が長いので会いたくありません」とは誰も言ってくれない。知らないうちに静かに避けられてしまうのだ。50歳を超えたら、話はなるべく短く、オチまでひと呼吸で話したい。
■話の軸を見失わない
話が飛んだまま戻ってこない人は、ストレスを相手に与えてしまう。話を独占して飛んだままで『何の話だっけ?』と相手に思わせる人に対しても、残念ながら誰も注意してくれない。今、何のボールが飛んできたのか、を常に頭から離さずに会話したい。
■相手が考えているときに、かぶせない
相手が返答を考えているとき、せめて3秒ぐらいは待ちたい。長すぎる場合はそのかぎりではないが、何か言葉を探しているときに関係ない言葉をかぶせるのは失礼極まりない。悪気はないのだろうが、それが重なると、友達ができない状態になる。
■「暗、怒、細」にならない
暗くて怒りっぽくて、細かいことでぴりぴりしている。そういう人とは友達になりたくない。朗らかでおおらか。それでいて、いざというときはびしっと決断、行動できる大人でありたい。おじさんになると、こだわりが強くなり、頑固になると言われるが、もっとリラックスして過ごしたい。そのほうが自分も楽しいし、周囲だって愉快なのだ。
◇
50代以上の男性は「孤独な裸の王様」になりがちだ。周りもダメ出ししづらい。自分自身でしっかりバランスをとりたいものだが、なかなか自分ではできない。この際、耳に痛いことを言ってくれる家族にチェックを頼んでみるのもいいかもしれない。
この記事のライター
潮凪 洋介
エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。
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