「脱サラ」で絶対に避けたい5つのこと

2023/05/20

俺活入門20230414

「自分らしい人生を取り戻し、居場所を作ろう」というテーマで連載をお届けしているが、そのための手段として「早期退職制度」を活用し、独立の道を選ぶ人もいる。しかし、脱サラ・独立は簡単なことではない。今回は「絶対避けたい! 脱サラして困った5つのこと」を紹介したい。見切り発車で独立する前に、しっかりと準備をしておきたい。

■「会社の人材」を使うのとはわけが違った

会社員時代、社内の部下を動かすことができていたのは、会社が彼らに給料を払ってくれていたからだ。独立すれば、当然、自分の財布から払う。しかも潤沢には払えない。そんな中で“他人”に最大のパフォーマンスを発揮してもらい、結果を出すことは至難の業だ。会社にいるうちから「自腹」で人件費を払い、社外でスモールビジネスを切り盛りして″足腰″を鍛えるべきだ。

■退職金がみるみる減っていった

会社員時代の調子で外注にどんどんお金を払っていくと、貯金残高がみるみる減っていく。結果が伴えばいいが、思ったような売り上げが上がらないと、「ハシゴを外された状態で無呼吸」になるような感覚を味わう。

その現状を家族はもちろん誰にも伝えることができず、夜も眠れなくなる。こっそりと借り入れにいくが、その借入金を投資したビジネスでもうまくいかないと、「再就職」しか手がなくなる。しかし、再就職した先の給料では、もはや借金は返せない。

■資金を3段階に分ければよかった

独立後はキャッシュフローを3段階に分けて作っていく必要がある。一点集中で全額をかけて大きく狙った結果、空振りする可能性もあるからだ。会社員時代と違い、そのマイナスは自分で尻拭いするしかない。しかも、毎月の生活費は会社員時代と変わらない。小銭稼ぎばかりではいけないが、長期的な案件ばかり狙うのはもっと危ない。

■結局自分では何もできなかった

会社では管理したりチェックしたり、人が動くようにモチベーションアップを図るなどの仕事をして給料をもらっていた。その結果、誰かが獲物を取ってこないと、自分では何も獲得できなくなっている人もいる。自分一人で仕事を持ってこられる魅力や特技があるのか? その自信がなければ、安易に独立しないほうがいい。

■物腰から声のトーン、プレゼン方法まで全部違った

自分で事業を行うなら、もっと相手を立て、尊敬と感謝をして、気持ちを込めて会話をしなければいけない。会社にいたときのような尊大な話し方では相手にされない。

「あなたになら仕事をお願いしたい」。そう思われなければ仕事はこない。しかし、本当に物腰に気持ちが入るのは、金銭的なピンチを感じ始めてからである。それまではどこか他人事。「お花畑感覚」が抜けきらない人は多い。






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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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