「会社に行きたくない」どうしたらいい?

2022/07/23

俺活入門20220624/

先日、「行きたくない場所には行かなくていい」と書いたところ、これも大きな反響をいただいた。「行きたくない場所に行かない」だけで“みじめさ”が消え、幸福度が上がる。これは事実。しかし、「じゃあ、俺、会社行けないわ」という読者の声があった。「会社に行きたくない人」は今、数えきれないほどいる。私の会社員時代もそうだった。


■「死ぬほど会社に行きたくない!」

「こんな場所で、こんな思いをするために生きているんじゃない!」。その気持ちは痛いほどわかる。私も、劣悪な人間関係のなかで“みじめな気持ち”で過ごした過去がある。だが、お金が必要だったから、会社に行かないわけにはいけなかった。それは令和でも同じ。「生存目的の奴隷サラリーマン」は、いまも日本中で大量に心身を削っている。


■自分で決めた職場じゃないか!

自分で決めた職場ではあるが、服を着替えるようにサクサクと転職はできない。転職したら、もっとひどい職場かもしれないし、実は自分は能力がないのかもしれない。このようなアリジゴクから抜けられない大勢の会社員が、闇の中をさまよっている。私は彼らに「生きることを楽しむ武器」を配りたい。


■無になる、機械になる、草木になる

まず職場では、ストレスを最小限にするために「無」になる。修行と言い聞かせ、淡々と業務をこなす。理不尽な言動にも心を動かさない。機械や草木になる。私も実験済みだが、慣れてくると板につき、『なんか心地いいじゃん』となる。ただし、自分という存在や創造性はゼロになる。でも、それでいい。金のためだ。


■ダイナミックな応戦は快感

あまりに執拗な攻撃には、思い切り応戦してもいいと思う。私も過去に、10歳上の先輩の“重箱”攻撃に「いいかげんにしろよコラ! 表出ろ」と反撃したことがある。非常識だが、実にスッキリしたし、いびりは止まった。しかし、これは辞める覚悟ができた時のことだ。まだ、その決心がつかないなら「無心ピエロ」になりきるしかない。


■命を無駄に使わないために

会社の時間は「無の荒行」として深入りせずに、ただ“こなす”。温存したエネルギーで、社外の時間を命がけでパラダイスにする。好きで得意なことに没頭し、好きな人たちとのコミュニティを築く。自分を取り戻しながら、水面下で転職を試みる。副業で好きで得意な仕事を始めてもいい。そして、人脈を増やす。これが「俺活の定石」の1つだ。


■常識やキレイごとの被害者にならない

会社はつらくても、社外の時間を有意義に使えば、あなたは確実に自分の人生を生きたことになる。人生最後の走馬灯の中に「楽しいサードプレイスの思い出」が映し出される。「自分の人生」を死守したことを自ら称えるラストシーンになるはずだ。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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