「自分軸」があれば小さな影響力を生み、社会も変えられる

2022/03/27

俺活入門20220304/

ウクライナ情勢が「明日は我が身」を考えると、「俺活どころではない…」という心境にもなる。“その時”に自分はどうするのか? 戦争反対を訴えて逃げるのか? 自分なりに戦うのか? その判断は普段の生活からあまりにもかけ離れすぎていて、答えが見つからない。

ひとつ言えるのは、その瞬間に自分がどんな信念を持って生きているかが大事だということだ。言い換えれば「自分軸」があるかないか、だ。自分軸があれば、他社であろうが他国であろうが、向き合い方は決まると思う。


■一個人の「叫び」が1秒で「社会意識」に変わる時代

いまは自分の考えをSNSなどで発信できる時代だ。発信した内容によっては、「共感」が「社会意識」のレベルまで増幅し、一定の力を持つ可能性さえある。

実際、いま現在も世界各国の発信者がそれぞれの立場で戦争反対を訴えている。一個人の「叫び」が既存メディアとは別系統の「人間メディア」として各個人に直接伝わっていくのだ。

発信者がアーティストやスポーツ選手、思想家、政治家など影響力のある人物ならば、そので伝播力は大きい。ウクライナの有名柔道家が発信した叫びが、世界の柔道家の心に“自分事”として突き刺さる。有名アーティストがファンに訴え、その嘆きが伝播する。俳優ならば、その映画やドラマ、舞台を見た人々の心に共感を呼に起こすはずだ。


■自分軸を持った発信者が社会意識を動かす

私たち一人ひとりは非力な一般市民だ。しかし、そんな存在でも自分軸をしっかり持って発信すれば、世界中の同属性の人たちに共感を呼び起こすことは可能だ。

個人的な発信でも、連続すれば増幅し、他者からの知恵や発想、協力を呼び、自体を良い方向に向かわせるかもしれない。たとえ微力だったとしても、自分軸=俺軸を持つことは自分が恥じない人生を送るためにも意味がある。


■“砂粒ほどの影響力”を身に着けることの意味

もちろん、日本に有事が起きるかどうかはわからない。ただ、起きないだろうから何もしなくてもいいわけではない。苦しむ人々に対して自分ができることは何かを考えたり、安全無事を祈る気持ちを持ち続けたい。

同時に、自分が何者としての自分軸を持って生きるのかを考えたい。1つは後悔しない人生を送るためであり、もう1つは有事を好転させるための“砂粒ほどの影響力”を磨くためでもある。砂粒でも、結集すれば平和を守る砦になるかもしれない。

日々を自分軸を持って生きよう。そして、もしも有事が迫ったら積極的にメッセージを発信し、仲間を集めよう。私たちはどこの国の人間であるかという前に、一人ひとりの独立した人間だ。自分軸をもとに後悔のない行動ができる自分を目指そう。

  • はてなブックマークに追加

この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


RECOMMEND

-AD-