おじさん必読!シャツの裾を出すか出さないか、これが「法則」だ

2021/06/07

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「シャツの裾って出していいのかな」。50代の男性クライアントから、こんな相談をよく受けます。

タックインを基本とするオフィスファッションに比べ、自宅におけるタックインは、少し堅い印象に見えるのではないでしょうか。同じように見えるアイテムも、シーンによって「着こなしのセオリー」が変わるからです。

前回紹介したテーパードパンツも、ほどよいルーズシルエットでした。いまや、キチンとしているだけが正解とは言えない時代なのです。しかも「自宅時間」はもうしばらく続きそうです。そんな季節にふさわしいシャツの着こなしについて紹介します。

ビジネスシャツに慣れている世代ほど、カジュアルシャツの着こなしには迷っていることでしょう。カジュアルだからこそ、裾を出して「こなれたスタイル」を見せたいところですね。

しかし、裾が長すぎると、だらしなく見えます。この基準が明確ではないため、これまでタックインとタックアウトは、個人のセンスに委ねられていました。そこで、裾を出せるシャツと出せないシャツの判別法をお伝えします。

シャツ裾を出した状態で、ジャケットを羽織ってみましょう。後ろから確認したとき、ジャケットからはみ出る裾が5センチ未満であれば、そのシャツは裾を出しても着られます。

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一方、大きくはみ出る場合、そのシャツはタックインを前提としたドレスシャツです。ノージャケットの着こなしであっても、この基準が当てはまります。裾を出せるシャツと出せないシャツ、その差は「丈感」と「着こなし」が関係しているのです。

じわじわと初夏の陽気になってきたので、上着を脱いでシャツ1枚で着たいという人もいるでしょう。そんなとき、シャツ袖をたくしあげる着こなしをすると、リラックスした印象に変わります。

この連載で以前にもお伝えしましたが、手首、足首、首の3首を露出させると、こなれた印象に見えます。特にシャツ1枚の着こなしでは、袖のたくし上げで印象が変わります。

そうした着こなしを前提に、まずは手持ちのシャツを分類してみましょう。同じように見えるカジュアルシャツが、実は「タックインを前提としたドレスシャツだった」ということもあるかもしれません。

ちなみに、前回紹介したルーズシルエットのテーパードパンツには、裾を出したカジュアルシャツの着こなしがよく合います。うまく組み合わせて初夏の装いを楽しんでください。

【写真】 ジャケットから裾が出ないTHE SUIT COMPANYのインディゴライクワイドカラーシャツ(5280円)

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この記事のライター

森井 良行

森井 良行

スタイリスト。のべ4500人を超えるビジネスマンの買い物に同行し、現在はおしゃれを学ぶコミュニティ「エレカジ大学」を主催。「日本元気シニア総研」研究委員やAll Aboutメンズファッションガイドを務める。近著は『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)。


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