私服代をケチったら貴重な出会いを逃しますよ

2021/03/21

モテる男の1万円服装術20210310/メンズビギコート

夕刊フジと中高年結婚情報サービスの茜会(東京都新宿区)が共同で実施した男性ファッションの意識調査の結果をもとに、中高年男性の服装について考えています。

今回、わたしが注目した設問は「仕事着(スーツやワイシャツ等)以外で、年間の洋服代はおよそいくらですか?」というもの。これに対し、「5000円未満」と答えた人は9.8%、「5000〜1万円未満」が16.7%、「1万〜2万円」が28.5%でした。つまり、過半数を超える55%の人たちが1年を通じて洋服代を2万円以下しか使っていなかったのです。

50代以上の男性が私服にあまりお金をかけたくない、関心があまりないことは薄々想像していましたが、その数が過半数を超えていたことには、とても大きな衝撃を受けました。

これは月単位ではなく、年単位の洋服代の話です。ということは、1シーズンに私服をまったく購入しないこともあるのでしょう。これでは、いざどこかへ行こうと思ったときに「着ていく(まともな)服がない!」という状況に陥るのではないでしょうか。

 お酒を召し上がる人は分かると思いますが、たった1−2回の飲食代ですぐに5000〜1万円はかかります。飲食で使う1万円と洋服を買う1万円では価値は異なりますが、飲食代にかかる1〜2回分を洋服の購入に回してみてはいかがでしょうか。

前回のコラムでは、「下着を変えてみる」ことが「買い替えサイクルをつくる」はじめの一歩になるとお伝えしました。周りの人に清潔感を与える観点からも、私服の洋服代をケチるのはいけません。

「ボロを着ていなければいい」という意識のままでは、大事な出会いの機会を逃してしまうかもしれません。着飾る必要はありませんが、ボロボロになるまで着るということは大人の男性なら避けてほしいものです。

私服をメンテナンスし、新しい服に袖を通す楽しさを知っている人は、仕事や遊びも充実し、恋人や奥様との会話も弾みます。そうした人におすすめが、写真の「グリーンのコート」。黒やグレー、ネイビーなどのビジネスコートばかりを見慣れた女性には、ひときわ目立つ存在の色です。

今季は女性の洋服も、グリーンが店頭のメインの場所にディスプレイされています。流行していることは一目瞭然です。今年はビジネス用のコートやワイシャツの需要が減っていますが、その代わりに女性の目を意識した私服選びを心がけ、「服装に関心がない男」から脱却しませんか。

【写真】はMEN'S BIGIのコート(税別2万9000円)

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この記事のライター

こうの めぐみ

こうの めぐみ

50代以上のデート・ファッションを提唱するパーソナル・スタイリスト。婚活中の人のプロフィル写真用スタイリングのほか、豪華クルーズ船に乗る人のスタイリングなども手がけている。日本元気シニア総研研究委員。


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