男の底力支えてきた「3密」に代わるものは?【男の底力上げる免疫力・体力強化術Vol.6】

2020/06/26 免疫力向上

東京アラートは解除されましたが、コロナ以前の日常が戻ってくるわけではありません。

世の中は「新しい生活様式」に向かって進んでいるのです。

堀江教授

男性医療の第一人者である順天堂大学医学部の堀江重郎教授も、新たな視点で男の底力をたくわえる方法を考えるべきだと提唱しています。


3密(密閉・密集・密接)が鬱を引き起こす


気温が高くなりマスクが息苦しく感じる時もありますね。


改めて話すまでもないですが、3密(密閉・密集・密接)は、新型コロナの集団感染が起こった場所に共通する点。「新しい生活様式」でも3密を控えることが強調されています。


しかし、よく考えると、この3密というのは実はわれわれを元気にしてくれる環境です。

男の子は小さい頃、「秘密基地」に憧れますが、狭くて暗くて、他人がのぞけないこと、が大前提だと思います。


皆さんの行きつけのスナックにしても、暗くて狭く、密接に密着するから行くわけです。風通しがよくて明るい「表」は、仕事の場ではあってもエネルギーをチャージできる場所ではありません。


そういうわけで、3密を避けているうちに、鬱が世界中の男性に忍び寄ってきています


他人と触れ合うことが人間のエネルギーの源泉ですから、籠っているとエネルギーは下がるのです。


欧米と比べると日本人のエネルギーは低い

憂鬱な状態の中高年男子

ところで、この「鬱」という字はすごく複雑ですが、漢字の泰斗である白川静先生は、酒に芳草を入れて密閉し、熟成を待つという意味だとしています。


そこから東北会病院の金仁院長は「器としての人間の内部が熱気(怒り、悲しみ)で塞がり、酒が発酵しそうな状態。かつ空虚な状態」とおっしゃっています。


要は「はけ口がない」ということ
まさにコロナの「新しい生活様式」の中で行き場のない僕らの心象を表しています。


米国で黒人が白人警官に殺害された事件は大変な問題ですが、コロナ禍に耐えてきた米国民には特に我慢できないと感じられたのでしょう。


まさに甕が爆発した状態なのだと思います。


欧米ではまだ爆発するほどのエネルギーがたまっていますが、日本はどうでしょうか?「鬱」は突かれても反応しない状態です。


突かれたことに気づかないのではなく、痛いけれど反応できなくなっている状態です。


DANTESとタイアップ「男塾」


「鬱」は集中力や生産性を落としますし、新しくチャレンジすることもおっくうになります。


コロナウイルスは今は10万人に数人程度の感染者数ですので、よほど3密でなければ感染する確率は低いのですが、頭ではそうわかっていても、日常的に接している人以外のヒトとの会食・飲み会には、まだ二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。


そこで、男性の底力を支えてきた3密に代わるものを探していく必要があるように思います。


そんななか、夕刊フジは男性の幸福を高めるサイト「DANTES」をオープンしました。

男塾の公式HP

そこで、私と仲間たちはDANTESとタイアップして、「男塾」というYouTubeライブセミナーを始めることとしました。


「男塾」で皆さんと新しい「密」を考えたいと思います。
男塾HP:http://www.mens-health.jp/otoko-juku/

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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。

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