筋トレだけじゃない!カッコいい体をつくるのに欠かせない食材とは?

2020/12/03 免疫力向上

男の底力上げる20201102/牛肉1026

牧草を食べて育った牛の肉は免疫力を維持するうえで非常に有効な成分を豊富に含んでいる。その有効性は、アスリートの体づくりにも役立つことが分かっている。今回は、「体づくり」の視点で見た牧草牛肉の有用性を、日本機能性医学研究所所長の斎藤糧三医師に解説してもらう。



“いい体”を作るには栄養成分も大切

コロナ禍でスポーツクラブに行くのをためらっている人も多いようですが、“いい体”を作るには運動だけでなく相応の栄養成分を摂取する必要があります。

筋肉を付けたいときに思い浮かべるのはタンパク質を含む食材。牛乳やヨーグルトなどの乳製品や卵などが代表格ですが、同じものを食べていると食物過敏症の危険性もあるので要注意です。「固め食い」にならないようにローテーションする必要があります。


プロテインには食物過敏症リスクも

アスリート用のプロテインも、筋肉を付ける効果がある一方、食物過敏症のリスクがあることを知っておきましょう。

プロテイン関連の商品の原料は、ホエイやカゼインなど牛乳由来のタンパクや、ソイのような大豆由来のタンパクです。これらも食物過敏症のリスクがあることは、意外に知られていません。

実はプロテインを効率的に利用するためのコツがあります。亜鉛を一緒に摂取するのです。亜鉛はタンパク質代謝に必須で、同時に欠乏しやすいミネラルの筆頭。しかも貯蔵がきかないので、毎日摂取する必要があります。


タンパク質代謝に必須の亜鉛は牧草牛肉に豊富

サプリメントでもいいのですが、実は牧草牛の肉には亜鉛が豊富に含まれています。タンパク質と亜鉛をバランスよく効率的に摂取できるので、牧草牛は非常に優れた食材なのです。

ところで、久々に運動をしたら風邪を引いたという経験を持つ人もいるでしょう。これは、急激にエネルギーを消費したことで免疫活性が落ちて、風邪などの感染症にかかりやすくなったためです。当然、インフルエンザや新型コロナウイルス感染のリスクも高まります。

この感染防止に役立つのがグルタミンというアミノ酸です。グルタミンは腸や免疫細胞のエネルギーになる成分なので、スポーツをする前後に摂取しておくと、免疫低下を防げるのです。

グルタミンはサケ、マグロ、牛肉、鶏肉に豊富なので、普段から意識して取るといいでしょう。


100グラムの牧草牛肉を3食…で理想的

ところで、1日に必要なタンパク質は60グラムとされています。これ

を牛肉で取るには約300グラムを食べればいい計算です。しかし、1回の食事で吸収できるタンパク質は20グラムを目安に、それ以上は吸収が悪くなります。

そこで牛肉の食事を3回に分ける、つまり1回100グラムの牛肉を3食、それも牧草牛肉を食べることで、無理なく必要量が取れることになります。これも牧草牛肉ならではの有効性といえるでしょう。

(構成・中井広二)


【斎藤糧三医師】 1973年生まれ。98年、日本医科大学卒業。アメリカ機能性医学学会認定プログラム修了。2008年、日本機能性医学研究所を設立。サーモセルクリニック理事長、ナグモクリニック東京アンチエイジング機能性医学外来医長などを兼務。日本ファンクショナルダイエット協会ファウンダー。

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